運用系を動作させたまま待機系を保守する場合の手順を説明します。
待機系のクラスタアプリケーションのみ保守停止する場合、以下の手順で実施してください。
/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localファイルを編集して、“export HV_RCSTART=0”を追加します。
なお、hvenv.localファイルが存在しない場合は作成してください。
# vi /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.local export HV_RCSTART=0 を追加
[Cluster Admin]画面の“RMSツリー”で保守停止する待機系のクラスタアプリケーションを右クリックし、ポップアップメニューから[Offline]を選択して停止します。
[Cluster Admin]画面の“RMSツリー”で保守停止した待機系のクラスタアプリケーションが存在するシステムノードを右クリックし、ポップアップメニューから[RMSの停止]を選択します。この時、オプションで[停止]を選択して停止します。
注意
手順3までを確実に行ってから保守作業を行ってください。手順2までを行った状態で運用系がダウンすると、停止したはずの待機系でFujitsu Enterprise Postgresが起動されて運用系となります。結果的に、保守作業と競合して予期しない動作となる場合があるからです。
Fujitsu Enterprise Postgresの修正パッチを適用する場合は必ず適用するノードのRMSを停止してください。PRIMECLUSTER連携時に動作するFujitsu Enterprise Postgresの監視プロセスを停止する必要があるためです。
RMSを停止するとRMSを停止したシステムノード上のクラスタアプリケーションがすべて停止します。複数のクラスタアプリケーションを設定している場合は、他のクラスタアプリケーションが停止しても問題ないかを確認したうえで、停止してください。
パッチ適用、ハードウェアの部品交換などの保守作業を行ってください。
待機系のクラスタアプリケーションのみ保守停止を解除する場合、以下の手順で実施してください。
/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localファイルを編集して、“export HV_RCSTART=0”を削除してください。
# vi /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.local export HV_RCSTART=0 を削除
[Cluster Admin]画面で[ツール]-[RMSの起動]を選択し、起動するノードを選択して[確認]ボタンをクリックします。
[Cluster Admin]画面の“RMSツリー”で待機系として起動するクラスタアプリケーションを右クリックし、ポップアップメニューから[Standby]を選択して起動します。[Fault]状態の場合は、[Faultのクリア]を選択してください。
運用系と待機系を相互切替えする場合は、以下の手順で実施してください。
運用系のクラスタアプリケーションを選択、右クリックし、ポップアップメニューから[Offline]選択し停止します。
待機系のクラスタアプリケーションを選択、右クリックし、ポップアップメニューから[Online]選択し起動します。
元運用系のクラスタアプリケーションを選択、右クリックし、ポップアップメニューから[Standby]選択し待機起動します。
相互切替え後、待機系となった側で保守作業を行う場合は、“3.5.2.1 待機系のクラスタアプリケーションの保守停止”から“3.5.2.3 待機系のクラスタアプリケーションの保守停止の解除”を実施してください。