副系ノードへの切替え途中で異常が発生した場合には、以下のメッセージをイベントログに出力します。
12131: 副系ノードから正系ノードへの切替えを開始します
32120: 副系ノードの異常のためノード切替えができません
ノードの切替え途中で異常が発生した場合、利用者業務が完全に停止します。このため、副系ノードをリカバリ停止してから、エラー原因を取り除き、DBミラーリングサービスを再開して業務を開始してください。
注意
モニタデーモンが停止するようなノードダウン事象の場合には、メッセージを出力することができません。
操作の手順
データベースサーバ2の操作
DBミラーリングシステムがノードの切替え開始を通知するメッセージを出力します。
12131: 副系ノードから正系ノードへの切替えを開始します
DBミラーリングシステムがノードの切替え不可を通知するメッセージを出力します。
32120: 副系ノードの異常のためノード切替えができません
イベントログから、Symfoware/RDBやDBミラーリングシステムの異常を通知するメッセージを確認し、異常原因の調査をします。
DBミラーリングシステムの異常を通知するメッセージで以下のメッセージが表示されている場合は、下記の内容を参考に判断してください。
32040: RERUNログの反映処理が遅延しています
rdbbcpfmのrオプション、およびpオプションを実行し、RERUNログ反映処理が遅延した原因を判断します。
RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にDSIを選択した場合の表示例
> rdbbcpfm -r -p rlp001 RDBII rdbbcpfm DATE:2012/06/20 TIME:11/51/27 RLPname RefCmdTime RefDaemonNum EmptyTime StdbyTime MaxStdbyTime RefFileNum CapTrnNum StdbyDsiNum IDTcode RefTime ReqTrnNum NoCommitNum RefTrnNum ChgDsiNum RecNum RecSize(k) FmtDsiNum FmtDsiTime rlp001 10:892 2 9:893 16:376 7:214 1 140 4 1 9:953 186 181 6 4 5610 1114 3 1:315 2 9:857 185 182 3 2 5596 1111 5 2:483
EmptyTime、StdbyTime、およびMaxStdbyTimeの値を確認します。値が大きい場合は、RERUNログ反映処理が遅延している可能性があります。値が小さい場合は、RERUNログが大量に蓄積されている可能性があります。
RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にロググループを選択した場合の表示例
> rdbbcpfm -r -p rlp001 RDBII rdbbcpfm DATE:2012/06/20 TIME:09/20/02 RLPname RefCmdTime RefDaemonNum RefFileNum CapTrnNum StdbyTrnNum StdbyTime MaxStdbyTime DsiOrdTime IDTcode RefTime ReqTrnNum NoCommitNum RefTrnNum RecNum RecSize(k) FmtDsiNum FmtDsiTime rlp001 11:167 1 1 200 199 - 2:827 - 1 11:159 200 133 67 20000 2460 6 0:176
StdbyTime、およびMaxStdbyTimeの値を確認します。値が大きい場合は、RERUNログ反映処理が遅延している可能性があります。値が小さい場合は、RERUNログが大量に蓄積されている可能性があります。
dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを停止します。
異常原因の対処方法により、以下のいずれかを実施します。
Symfoware/RDBの停止が不要な場合、またはRERUNログが大量に蓄積されている場合は、DBミラーリングサービスのリカバリ停止を実施します。
> dxsvstop -r
Symfoware/RDBの停止が必要な場合、またはRERUNログ反映処理が遅延している場合は、DBミラーリングサービスの保守停止を実施します。
> dxsvstop -m
メッセージから異常原因の対処を行います。
RERUNログが大量に蓄積されている場合は、DBミラーリングサービスの起動時に自動的に反映処理が再開されるため、ここでの対処は不要です。
RERUNログ反映処理が遅延している場合は、RERUNログ反映性能のチューニングを行います。
dxinfコマンドのsオプションを実行して、ノード状態を確認します。
> dxinf -s
dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。
> dxsvstart -c
> dxsvstart -r
注意
RLP閉塞などDCUの再構築が必要な異常原因の場合は、DBミラーリングサービスをリカバリ停止せずにdxswitchコマンドのforceオプションを実行してノードを切り替えてください。
RERUNログ反映処理が遅延している場合、業務の再開までに時間がかかる場合があります。RERUNログ反映処理の完了を待たずに業務を再開する場合は、DBミラーリングサービスをリカバリ停止せずにdxswitchコマンドのforceオプションを実行してノードを切り替えてください。
dxsvstartコマンドの実行後、再びRERUNログ反映処理の遅延で異常終了した場合は、以下のいずれかの対処を行ってください。
RERUNログ反映処理が完了するのを待ってから業務を再開する場合は、dxsvstartコマンドが正常完了するまで繰り返し実行してください。
RERUNログ反映処理が完了するのを待たずに業務を再開する場合は、以下の両方のコマンドを実行してください。
dxsvstopコマンドのtermオプション
dxsvstopコマンドのtermオプション、およびcオプション
dxswitchコマンドのforceオプション、およびdxsvstopコマンドのtermオプションを実行した場合は、データベース二重化を再開する際に、DCUの再構築が必要となります。
参照
RERUNログ反映処理のチューニング方法については “12.2 RERUNログ反映性能のチューニング”を参照してください。
DCUの再構築については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。