データベース二重化処理や監視ができなくなった場合に、DCUの再構築によりDBミラーリングシステムをリカバリする方法について示します。
DCUの再構築は、利用者業務を停止した状態で、両方のデータベースサーバにおいて、DCUを構成するRLPの再作成とモニタデーモン環境の削除を行います。
以下にDCUの再構築の概要を示します。
DCUを再構築する範囲
DCUの再構築はロググループ単位で実施できます。
ただし、以下のいずれかの条件に当てはまる場合は、ロググループ単位では実施できません。全DCUの再構築を実施してください。
DBミラーリングサービスの緊急停止をした場合
スケーラブルログ運用時に全DCUの再構築を行う場合
スケーラブルログ運用を行っていない場合
テンポラリログファイルの異常時にSymfoware/RDBを強制停止してノード切替えを行った場合
モニタ管理ファイルの異常が発生した場合
注意
DCUの再構築が必要となった異常原因については、DBミラーリングシステムの環境を作成する前にリカバリ作業を行って、原因を取り除いてください。
DCUの再構築が必要となった異常原因がディスクの容量不足によるものである場合は、容量不足となった資源の再見積りを行ってください。
DCUの再構築を行う前に、必ずアプリケーションサーバでの利用者業務の停止とConnection Managerのアプリケーションサーバの停止を行ってください。
DCUの再構築は必ず正系ノードと副系ノードの両方で行ってください。
DCUのどちらかのRLPを削除した場合、もう一方のRLPを削除するまでデータベースサーバの起動を行わないでください。
DCUの再構築の手順は、RLMとRLCの配置先ローデバイスが再作成前のRLPと同一の場合を示しています。RLPの作成前および整合前に必要に応じて変更してください。
DCUの再構築の手順に含まれるRLP定義ファイルの編集については、以下の場合において実施してください。
RLCファイルのサイズや数の変更
BC管理DBのサイズ変更
ポイント
DCUを構成するRLP単位での操作に備えて、rdbbcdcuコマンドにより取得したRLP名を控えてから作業を行ってください。
DCUの再構築手順で利用するRLP定義ファイルは、セットアップ時に作成したRLP定義ファイルを利用してください。また、本操作手順でRLP定義ファイルを編集する場合も、セットアップ時に作成したRLP定義ファイルを元に修正してください。
DCUの再構築手順には、すでに行っている操作も含まれることがあります。その場合には該当する操作を除いて操作を継続してください。