DBミラーリングサービススクリプトの実行や利用者業務などの実行により、副系ノードでSymfoware/RDBのシステムファイルの異常を検知した場合のリカバリ操作は、副系ノードでのDBミラーリングサービスを停止してからのSymfoware/RDBのリカバリ操作となります。
Symfoware/RDBの資源ごとのリカバリ方法に対応する、DBミラーリングシステムへのリカバリの必要性とリカバリ方法の関係を以下に示します。
Symfoware/RDBの資源 | Symfoware/RDBの状態 | DBミラーリングシステムのリカバリ | データベースのリカバリ | 参照先 |
---|---|---|---|---|
RDBディクショナリとRDBディレクトリファイル | 運用中 | - | - | |
停止中 | - | - | ||
監査ログデータベース | 運用中 | - | - | |
停止中 | - | - | ||
ロググループ管理ファイル | 運用中 | - | - | |
停止中 | - | - | ||
ログ管理ファイル | 運用中 | - | - | |
停止中 | ○ | - | ||
テンポラリログファイル | - | ○(DCUの再構築) | ||
アーカイブログファイル | 運用中 | - | - | |
停止中 | - | - |
○:必要、 △:条件付き必要、 -:不要
複数のSymfoware/RDBの資源が破壊された場合は、複数のデータベース資源が破壊された場合のリカバリ手順で、Symfoware/RDBおよびデータベース二重化の資源をリカバリします。
参照
複数のデータベース資源が破壊された場合のリカバリ手順については“11.3.3.2 複数のデータベース資源が破壊された場合のリカバリ手順”を参照してください。
Symfoware/RDBを停止してリカバリする場合に、DBミラーリングシステムの資源に対するリカバリが不要な操作については、DBミラーリングサービスをリカバリ停止することで、リカバリが可能となります。
以下の資源の破壊によりリカバリが必要な場合は、データベース二重化の資源に対するリカバリは不要です。この場合は、DB ミラーリングサービスをリカバリ停止してから、リカバリ作業を開始します。
RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイル
監査ログデータベース
ロググループ管理ファイル
ログ管理ファイル
アーカイブログファイル
リカバリ操作については、副系ノードの保守の手順において、DBミラーリングサービスをリカバリ停止してから、「保守作業」においてSymfoware/RDBの資源をリカバリしてください。なお、Symfoware/RDBの停止が不要なリカバリの場合には、データベースサーバの停止およびモニタデーモンの停止操作は不要です。
注意
リカバリ対象資源に関する利用者業務の停止が必要です。
参照
Symfoware/RDBのシステムファイルのリカバリについては“ RDB運用ガイド”を参照してください。
副系ノードでの保守の手順については“7.2.1.2 副系ノードの保守”を参照してください。
ログ管理ファイルのリカバリ手順は、正系ノードのログ管理ファイルのリカバリ手順と同じです。DCUを構成する2つのRLPを再登録することでリカバリします。
注意
ロググループ管理ファイルと同一ボリュームにログ管理ファイルを配置している場合には、ロググループ管理ファイルをリカバリする場合にも、ログ管理ファイルのリカバリが必要となります。
参照
副系ノードのログ管理ファイルのリカバリ操作手順は“11.3.3.7 ログ管理ファイルのリカバリ(Symfoware/RDBの停止中)”の“ノードの切替えを行わない場合”の正系ノードの操作を副系ノードに読み替えて実施してください。
副系ノードのテンポラリログファイルに入出力障害が発生した場合には、正系ノードで利用者業務を継続することができますが、DCUの再構築(全件複写によるデータベースのリカバリを含む)が必要です。そのため、利用者業務が停止可能な時間帯にDCUの再構築を行う必要があります。
参照
Symfoware/RDBの強制停止については“ コマンドリファレンス”を参照してください。
DCUの再構築については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。