DBミラーリングサービス開始時に異常が発生した場合の運用手順について説明します。
DBミラーリングサービス開始時にRLPの障害が発生した場合は、RLPが閉塞してDBミラーリングサービスの開始が失敗します。
本事象が発生した場合は、DBミラーリングサービスの運用を終了させるために、DBミラーリングサービスの緊急停止を行ってから、利用者業務を開始してください。
利用者業務が停止可能になるまで待ってから、DCUの再構築を行いDBミラーリングシステムの運用を再開します。
操作の手順
両ノード共通の操作
RLP閉塞メッセージを確認します。
qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='RLP名'
イベントログから、ディスク障害などを通知するメッセージを確認します。
DBミラーリングサービスの開始失敗を確認します。
32211: dxsvstart('オプション名')コマンドが異常終了しました
DBミラーリングサービスの緊急停止を両ノードで実行します。
> dxsvstop -term
ディスク障害などを通知するメッセージから、障害の原因を調査し、ディスク交換などのリカバリを行います。
両ノードの停止を行い、DCUを再構築します。
注意
DBミラーリングサービス開始時の異常原因として、RLPのオンラインの異常を検知する可能性があります。この場合、上記の手順1において以下のメッセージが出力されます。以降の対処は上記と同様です。なお、qdg20122eのメッセージと同時に出力する場合があります。
RLP閉塞メッセージが出力されていない場合には、出力されているメッセージにしたがって対処してください。
qdg20133u:RLPのオンライン処理が異常終了しました RLP名=’RLP名’ オンラインモード=’オンラインモード’
DBミラーリングサービス開始時の異常原因として、モニタ管理ファイルの障害を検知する可能性があります。この場合はモニタ管理ファイルの異常時の手順で対処してください。
DBミラーリングサービス開始時の異常原因として、ノード間で監視を行っているネットワークの障害を検知する可能性があります。この場合はノード間の通信環境の異常時での手順で対処してください。
DBミラーリングサービスの緊急停止を行うと、データベース二重化が中止され、システムの可用性が低下するため、利用者業務が停止可能になった時点でDCUの再構築を行ってください。
DBミラーリングサービスを通常停止した後の場合、またはセットアップ直後でDBミラーリングサービスを一度も開始したことのない場合は、dxsvstopコマンドのtermオプションを実行後のDBミラーリングサービスの状態が“ノード未定(N) ”となり業務の開始ができません。業務を続行する片方のノードだけにdxsvstopコマンドのtermオプションおよびcオプションを実行してください。
ポイント
RLP閉塞となっても、DBミラーリングサービスの緊急停止を行うことで、利用者業務を継続することが可能です。
参照
モニタ管理ファイルの異常時の手順については“11.7.4 モニタ管理ファイルの異常”を参照してください。
ノード間の通信環境の異常時での手順については“11.7.2 ノード間の通信環境の異常”を参照してください。
DCUの再構築の詳細については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。