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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

10.4.1 両ノード同期作業の必要性

データベースの運用操作には、両ノードのDBミラーリングサービスの運用を一時停止し、両ノードで同時に行う必要のあるものと、両ノードで同時に行う必要のないものがあります。

両ノードのDBミラーリングサービスの運用を一時停止し、同時に行うことが必須となっているデータベースの運用操作を以下の表に示します。

表10.6 両ノード同期作業が必要なデータベースの運用操作

分類

機能名

RDBコマンド

rdbddlex(lオプションを含む)/ rdbddlfix

rdbsloader / rdbsaloader / rdbsuloader / rdbalidx(非活性状態への変更)

上記以外の操作は、両ノードでの同期作業は必要ありません。利用者側で必要に応じて実施してください。

注意

  • rdbrtrコマンドによるリカバリ機能の抑止はDBミラーリングシステムでは、実行する必要がありません。

  • rdbuptコマンドやrdbexecsqlコマンドなど、内部でSQL処理によりデータベースの更新を行うコマンドは、正系ノードのみで実行できます。

  • DBミラーリングサービスの保守停止またはリカバリ停止の状態でデータベースのメディアリカバリを行った場合、RLPにRERUNログが残存しているため、その後のRERUNログ反映処理が異常終了することがあります。このとき、ログ破棄によるリカバリおよび全件複写が必要です。

  • 両ノードで同期して作業を行う必要がないデータベースの運用操作のうち、アーカイブログファイルの保守などSymfoware/RDBを停止して行う操作については、DBミラーリングサービスを停止してから実施する必要があります。
    DBミラーリングサービスの停止方法は、通常停止でも実施可能ですが、正系ノードの利用者業務への影響を少なくするために、正系ノード運用中の副系ノードでの保守の手順で行うことを推奨します。

参照

  • rdbrtrコマンド、rdbuptコマンドおよびrdbexecsqlコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • ログ破棄については“11.8.6.4 ログ破棄を利用したリカバリ”を参照してください。

  • 正系ノード運用中の副系ノードでの保守の手順については“7.2.1.2 副系ノードの保守”を参照してください。