データベースの運用操作には、両ノードのDBミラーリングサービスの運用を一時停止し、両ノードで同時に行う必要のあるものと、両ノードで同時に行う必要のないものがあります。
両ノードのDBミラーリングサービスの運用を一時停止し、同時に行うことが必須となっているデータベースの運用操作を以下の表に示します。
分類 | 機能名 |
---|---|
RDBコマンド | rdbddlex(lオプションを含む)/ rdbddlfix rdbsloader / rdbsaloader / rdbsuloader / rdbalidx(非活性状態への変更) |
上記以外の操作は、両ノードでの同期作業は必要ありません。利用者側で必要に応じて実施してください。
注意
rdbrtrコマンドによるリカバリ機能の抑止はDBミラーリングシステムでは、実行する必要がありません。
rdbuptコマンドやrdbexecsqlコマンドなど、内部でSQL処理によりデータベースの更新を行うコマンドは、正系ノードのみで実行できます。
DBミラーリングサービスの保守停止またはリカバリ停止の状態でデータベースのメディアリカバリを行った場合、RLPにRERUNログが残存しているため、その後のRERUNログ反映処理が異常終了することがあります。このとき、ログ破棄によるリカバリおよび全件複写が必要です。
両ノードで同期して作業を行う必要がないデータベースの運用操作のうち、アーカイブログファイルの保守などSymfoware/RDBを停止して行う操作については、DBミラーリングサービスを停止してから実施する必要があります。
DBミラーリングサービスの停止方法は、通常停止でも実施可能ですが、正系ノードの利用者業務への影響を少なくするために、正系ノード運用中の副系ノードでの保守の手順で行うことを推奨します。
参照
rdbrtrコマンド、rdbuptコマンドおよびrdbexecsqlコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。
ログ破棄については“11.8.6.4 ログ破棄を利用したリカバリ”を参照してください。
正系ノード運用中の副系ノードでの保守の手順については“7.2.1.2 副系ノードの保守”を参照してください。