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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

10.3.6 全件複写のポイントと注意事項

全件複写を行うことで、両ノードのデータベースのデータを一致させます。
正系ノードで取得した表のDSIの退避データを、副系ノードの表のDSIに適用して関連するすべてのインデックスのDSIも同時に創成することで、全件複写を行います。
全件複写の単位は表のDSIです。

全件複写を実施する場合は以下の操作を行います。

注意

副系ノードのメディア障害のリカバリ処理で全件複写を実施する場合(Symfoware/RDBのメディアリカバリができない場合)には、両ノード同時に行う保守の手順で実施する必要があります。このとき、RLCやRERUNログ抽出ファイルに残存しているRERUNログをすべて反映、または破棄する必要がありメディア障害で反映できないDSIはRERUNログの破棄を実施します。

参照

10.3.6.1 表のDSIの退避データ取得

rdbunlコマンドを実行して、全件複写対象の表DSIの退避データを正系ノードで取得します。

注意

  • DSIのデータを退避するのに十分な領域が用意されていなければなりません。

  • 格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データを副系ノードに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して退避データを暗号化してください。また、退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。

参照

  • rdbunlコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • 退避データファイルの削除方法については“RDB運用ガイド”を参照してください。

10.3.6.2 表のDSIの退避データ適用

rdbsloaderコマンドを実行して、正系ノードで取得した表のDSIの退避データを副系ノードで適用します。

注意

データベースのバックアップなど、rdbsloaderコマンドを実行した後に必要なデータベース操作は、運用に合わせて実施してください。

参照

rdbsloaderコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。