全件複写を行うことで、両ノードのデータベースのデータを一致させます。
正系ノードで取得した表のDSIの退避データを、副系ノードの表のDSIに適用して関連するすべてのインデックスのDSIも同時に創成することで、全件複写を行います。
全件複写の単位は表のDSIです。
全件複写を実施する場合は以下の操作を行います。
正系ノードでの表のDSIの退避データ取得
副系ノードでの表のDSIの退避データ適用
注意
副系ノードのメディア障害のリカバリ処理で全件複写を実施する場合(Symfoware/RDBのメディアリカバリができない場合)には、両ノード同時に行う保守の手順で実施する必要があります。このとき、RLCやRERUNログ抽出ファイルに残存しているRERUNログをすべて反映、または破棄する必要がありメディア障害で反映できないDSIはRERUNログの破棄を実施します。
参照
両ノード同時に行う保守の手順については“7.2.1.3 両ノード同時に行う保守”を参照してください。
ログ破棄についての詳細は“11.8.6.4 ログ破棄を利用したリカバリ”を参照してください。
rdbunlコマンドを実行して、全件複写対象の表DSIの退避データを正系ノードで取得します。
注意
DSIのデータを退避するのに十分な領域が用意されていなければなりません。
格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データを副系ノードに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して退避データを暗号化してください。また、退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。
参照
rdbunlコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
退避データファイルの削除方法については“RDB運用ガイド”を参照してください。
rdbsloaderコマンドを実行して、正系ノードで取得した表のDSIの退避データを副系ノードで適用します。
注意
データベースのバックアップなど、rdbsloaderコマンドを実行した後に必要なデータベース操作は、運用に合わせて実施してください。
参照
rdbsloaderコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。