ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

9.3 ノードの異常発生の監視

Symfoware/RDBまたはDBミラーリングシステムの異常発生のメッセージ監視や状態表示を実行することで、ノードの異常発生を検知し、ノード切替えの判断を行うことができます。

Symfoware/RDBやDBミラーリングシステムの異常と、異常検知のために監視対象とするメッセージを示します。

表9.2 監視対象のモニタデーモンのメッセージ

異常の箇所

正系ノードで出力されるモニタデーモンのメッセージ

副系ノードで出力されるモニタデーモンのメッセージ

異常検知後の主な対処

正系ノードのシステムダウン

32031

ノード切替えを実施して利用者業務を継続
(注1)

正系ノードのSymfoware/RDBのシステムダウン

32005

22024

ノード切替えを実施して利用者業務を継続
(注2)

正系ノードのSymfoware/RDBの応答待ち時間超過
(注3)

22003

22021

正系ノードの状態の確認後、ノード切替えを実施して利用者業務を継続

正系ノードのロググループ管理ファイルの閉塞
(注4)

22005

22023

ノード切替えを実施して利用者業務を継続

正系ノードのログ管理ファイルの閉塞
(注4)(注5)

22006

22023

正系ノードのテンポラリログファイルの閉塞
(注4)(注5)

22007

22023

正系ノードのRDBディクショナリの閉塞
(注4)

22008

22023

正系ノードのDSIの閉塞
(注4)(注5)

22009

22023

正系ノードのRDBディレクトリファイルの閉塞
(注4)

22011

22023

正系ノードのRLPの異常

32021

32022

利用者業務が停止可能となった時点でDBミラーリングサービスの緊急停止を行い、DCUを再構築

副系ノードのRLPの異常

32023

32021

ノード切替え不可のため、利用者業務が停止可能となった時点でDBミラーリングサービスの緊急停止を行い、DCUを再構築

DBミラーリングサービススクリプトの異常

32006

32007または32008

DBミラーリングサービスのリカバリ停止を実施して、異常となる原因を取り除いてからDBミラーリングサービスを再起動

注1)Mirroring Controllerを利用している場合で、ノード間通信異常時に自動ノード切替えを行うときは、DBミラーリングシステムにより自動ノード切替えを行います。

注2)Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときは、DBミラーリングシステムにより自動ノード切替えを行います。
- DB_DOWN_MODEの指定なし、または
- DB_DOWN_MODE=FAILOVER

注3)監視対象とするためには、Mirroring Controllerの利用および、DBミラーリング動作環境ファイルでDB_TIMEOUTの指定が必要です。

注4)監視対象とするためには、Mirroring Controllerの利用および、DBミラーリング動作環境ファイルでDB_INH_OBSERVEの指定が必要です。

注5)監査ログの以下の資源に異常が発生した場合は、モニタデーモンのメッセージを出力しません。
- 監査ログデータベース
- 監査ログ用ロググループのログ管理ファイル
- 監査ログ用ロググループのテンポラリログファイル

ポイント

正系ノードにおいて、ノード切替えの判断を必要とする異常を検知した場合、副系ノードにもモニタデーモンのメッセージを出力します。

参照