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Interstage List Works V11.0.0 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.9.4 Webゲートウェイサーバの環境設定

Webゲートウェイサーバの環境設定は、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスを使用して行います。

設定手順、および、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

注意

  • List Works Web連携環境設定は、管理者権限のあるユーザだけが起動できます。

  • List Works Web連携環境設定を実行すると、Interstage管理コンソールおよびGlassFish Server管理コンソールで設定した内容がリセットされます。Interstage管理コンソールは、SSLによる暗号化通信を行うために使用します。その他の目的でInterstage管理コンソールは使用しないでください。

  • OS起動時にWeb連携が自動で起動されません。OS起動時にWeb連携を自動で起動する場合は、“OS起動時にGlassFish Serverクラスターを自動で起動する”を参照してください。

  • Web連携環境設定を実行すると、Webサーバが再起動されます。

  • Webゲートウェイサーバの環境設定を実施した状態で、List Worksを再インストールした場合は、“2.9.5.1 Webゲートウェイサーバの実行環境の削除”を実施してください。

【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスでは、以下の項目を運用に合わせて設定します。

ただし、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスの設定項目を変更しない場合でも、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスを表示して【OK】ボタンをクリックする必要があります。

タブ名

設定項目

【Webゲートウェイサーバ】タブ

実行環境

【接続】タブ

同時接続セション数、帳票表示画面、接続時のウィンドウスタイル

注意

バージョンアップした場合でも、再度、Webゲートウェイサーバの動作環境を設定する必要があります。

2.9.4.1 【Webゲートウェイサーバ】タブの設定

Webゲートウェイサーバが動作するための実行環境を設定します。

利用可能なWWWサーバとサーブレットコンテナの組み合わせは、Interstage HTTP Server 2.4とGlassFish 5です。

注意

Web連携機能をアンインストールしても、Webゲートウェイサーバの実行環境は削除されません。

2.9.5.1 Webゲートウェイサーバの実行環境の削除”に示す手順で、手動で削除する必要があります。

1コンテナあたりのJavaヒープサイズ

1コンテナあたりに使用するJavaのヒープ域サイズを以下から選択します。

管理ユーザーID

管理ユーザーIDは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。

管理者パスワード

管理者パスワードは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。

運用管理用HTTPリスナーポート

運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。

OS起動時にGlassFish Serverクラスターを自動で起動する

OS起動時に、以下の作成済みのGlassFish Serverクラスターを自動で起動するように設定します。

注意

  • 以下のファイルのうちどちらか一方でも変更している場合、本オプションを設定できません。

    • PCMIサービスの出口機能定義ファイル

    • PCMIサービスの出口機能で実行するスクリプトファイル

    その場合は、“2.9.6 GlassFish Serverクラスターの自動起動設定”を参照し、手動で自動起動するように設定してください。

  • 自動起動設定を行わない場合、OS再起動時にGlassFish Serverクラスターは停止状態となります。
    自動起動設定を推奨しますが、設定できない場合は、“2.9.5 Web連携の起動<手動起動の場合のみ>”を参照して手動で起動してください。

2.9.4.2 【接続】タブの設定

同時接続セション

Webゲートウェイサーバに同時に接続できるセション数を設定します。Webゲートウェイサーバに同時に接続できるセション数は、「1コンテナあたりのセション数×コンテナ数」になります。

同時に接続できるセション数は、以下の総数になります。

注意

【ログアウト】ボタンのクリック以外の方法でWebブラウザを閉じた場合、有効時間が切れるまでセションが保持されます。有効時間が切れるまでは、同時接続しているセション数とみなします。

参考

  • 1コンテナあたりの最大数は以下のようになります。

    • Webゲートウェイサーバ経由でリスト管理サーバに同時に接続できるセション数は、最大500人です。

    • Webゲートウェイサーバ経由でリスト管理サーバに帳票一覧を表示、帳票の表示/印刷などの処理を同時に依頼できるセション数は、最大50人です。

    50ユーザがリスト管理サーバに帳票一覧を表示、帳票の表示/印刷などの処理を同時に依頼する場合は、1コンテナあたりのセション数に100を指定し、1コンテナを目安にしてください。100ユーザの場合は、1コンテナあたりのセション数に100を指定し、2コンテナを目安にしてください。

    なお、Webプラグイン版Webクライアントを利用する場合、Webプラグインの1ログインセションからの帳票表示や印刷の同時実行数に2以上を指定するときは、セション数に、上記の値に「ユーザ数×(同時実行数-1)」を上乗せした値を指定してください。

    • 50ユーザ、同時実行数が2の場合: 50×1= 50を上乗せし、150を指定

    • 50ユーザ、同時実行数が3の場合: 50×2=100を上乗せし、200を指定

    • 100ユーザ、同時実行数が2の場合:100×1=100を上乗せし、200を指定

    • 100ユーザ、同時実行数が3の場合:100×2=200を上乗せし、300を指定

    同時実行数は、Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)のeveryone.keeplist.showで指定する値です。詳細は、“A.1 ListGateway”を参照してください。

    • コンテナ数に応じて、「8701」から「8710」のポート番号を使用します。

    • マルチコンテナ機能は、リクエストを均等に振り分けて負荷分散します。
      各コンテナにおける処理中のリクエスト数とセション数は、必ずしも同じとは限らないため、場合によっては処理中のリクエスト数は一番少ないが接続しているセション数が一番大きいコンテナへ振り分けてしまうことがあります。そのため、1コンテナあたりのセション数は、少しゆとりをもった数値を指定することを推奨します。

    • コンテナごとのセション数は、Web連携のアクセスログで確認することができます。

      詳細は、“メッセージ集”の“ログ情報”を参照してください。

帳票表示画面

Webクライアントの帳票表示画面の方式を以下から選択します。

接続時のウィンドウスタイル

Webゲートウェイサーバに接続したときのウィンドウスタイルを設定します。
設定できるウィンドウスタイルは、ツールバーおよびメニューバーを表示するか否かで、Webブラウザが以下の場合だけ有効です。
ただし、【PDF帳票表示】画面では無効です。

参考

帳票表示画面で以下のような操作をすると、エラーが発生することがあります。

それを事前に抑止したい場合に、ツールバーおよびメニューバーを表示しないように設定してください。

  • 複数のタブやウィンドウで帳票を表示する

  • ページ移動

  • 画面操作(拡大縮小、更新、検索など)

なお、上記の操作は、帳票表示画面で右クリックして表示されるポップアップメニュー、およびキー入力でもできます。これを抑止するためには、Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)の以下に示す定義名を設定してください。

  • window.contextmenu

  • window.defaultkeyaction

詳細は、“A.1 ListGateway”を参照してください。