OS起動後は、Web連携機能が停止状態になっています。
OS起動時にWeb連携を手動で起動する手順について、説明します。
手順 | |
---|---|
(1) | パスワードファイルの作成 |
(2) | サンプルスクリプトの複写 |
(3) | batファイルの編集 |
(4) | サンプルスクリプトの実行 |
手順1:パスワードファイルの作成
サンプルスクリプト内で参照するパスワードファイルを作成します。
パスワードファイルには、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理者パスワードを指定します。
GlassFish 5の認証情報の設定
パスワードファイルは、フルパスで指定します。パス長は、255文字以下にしてください。
パスワードファイルのパスには、以下の文字が使用できます。
半角英数字
半角アンダースコア "_"
半角ハイフン "-"
半角丸括弧 "( )"
AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード
注意
サンプルスクリプトからパスワードファイルを参照できるように、アクセス権を設定してください。
パスワードファイルは、Web連携の起動時に使用するユーザ資産です。
List Worksでは、セキュリティ観点上、Web連携の起動を確認後に削除していただくことを推奨します。パスワードファイルの管理方法を十分にご検討のうえ、ご使用ください。
Web連携の起動時にパスワードファイルが存在しない場合は、Web連携は停止状態のままです。
手順2:サンプルスクリプトの複写
サンプルスクリプトを複写します。
複写元ディレクトリ
List Worksのインストール先フォルダ\Web\sample
複写するサンプルスクリプト
lw-cl8start.bat
y.txt
複写先ディレクトリ
任意の作業用フォルダ配下(例:C:\work)
手順3:batファイルの編集
手順2で複写したbatファイルを編集します。
注意
batファイルは、正常終了時に「0」で復帰する必要があるため、batファイルの復帰値を変更しないでください。
変更した場合は、Web連携機能の動作は保証されません。
以下の変数に、値を書き加えます。なお、通常は、以下の変数以外を編集する必要はありません。
変数名 | 値の内容 | 初期値 |
---|---|---|
DASUSER | Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理ユーザーIDを指定します。
| - |
DASPASSFILE | パスワードファイルのパスを、フルパスで指定します。 | - |
DASPORT | 運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。
| - |
例
@set DASUSER=admin @set DASPASSFILE=C:\temp\password.txt @set DASPORT=12041
手順4:サンプルスクリプトの実行
管理者権限のあるユーザでコマンドプロンプトを起動します。
コマンドプロンプトで、サンプルスクリプトの格納場所に移動して、サンプルスクリプトを実行します。
例
C:\work > lw-cl8start.bat
実行後、コマンドプロンプト上に以下のメッセージが表示されることを確認します。
GlassFish Serverクラスターの起動が完了しました。
以下の値に誤りがなく、再度実行しても、上記のメッセージが表示されない場合は、弊社技術員にご連絡ください。
パスワードファイルに記述した管理者パスワード
管理ユーザーID
パスワードファイルのパス
運用管理者用HTTPリスナーポート
以下に該当するときは、本項で説明する手順で、Webゲートウェイサーバの実行環境を削除する必要があります。
サーバ機能やWeb連携機能などのList Worksのコンポーネントを削除する
Webゲートウェイサーバの実行環境を削除する手順は、以下のとおりです。
手順1:サンプルスクリプトの複写
以下のフォルダから、該当するサンプルスクリプトを作業用フォルダ配下に複写します。
複写元ディレクトリ
List Worksのインストール先フォルダ\Web\sample
複写するサンプルスクリプト
lw-cl8remove.bat
複写先ディレクトリ
任意の作業用フォルダ配下(例:C:\work)
手順2:サンプルスクリプトの修正
手順1で複写したサンプルスクリプトを編集します。
注意
本スクリプトは、管理者パスワードを記入するため、編集後の取り扱いには、十分注意してください。
以下の変数に、値を書き加えます。なお、通常は、以下の変数以外を編集する必要はありません。
変数名 | 値の内容 | 初期値 |
---|---|---|
DASUSER | Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理ユーザーIDを指定します。
| - |
DASPASS | Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理者パスワードを指定します。
| - |
DASPORT | 運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。
| - |
例
@set DASUSER=admin @set DASPASS=password @set DASPORT=12041
手順3:サンプルスクリプトの実行
管理者権限のあるユーザでコマンドプロンプトを起動し、サンプルスクリプトを実行します。
コマンドプロンプトを「管理者として実行」を選択して起動し、管理者権限に昇格させたコマンドプロンプトで実行してください。
例
C:\work> lw-cl8remove.bat
Webゲートウェイサーバの実行環境の削除を確認するメッセージが表示されます。
削除する場合は、yを入力してください。サンプルスクリプトの処理が続行されます。
中断する場合は、nを入力してください。サンプルスクリプトの処理が中断されます。
yまたはn以外の文字列を入力した場合は、再度、確認のメッセージが表示されます。
例
************************************************************************* GlassFish 5で構築されているWebゲートウェイサーバの実行環境を削除します。 ************************************************************************* 削除を実施してもよろしいですか(y/n)
コマンドプロンプトに以下が表示され、Webゲートウェイサーバの実行環境が正常に削除されたことを確認します。
Webゲートウェイサーバの実行環境の削除が完了しました。
エラーが発生して、Webゲートウェイサーバの実行環境の削除が中断された場合、メッセージに従って、エラーの原因を取り除いてください。ログファイルは、以下の場所に出力されます。
List Worksのインストール先フォルダ\Web\log\removeglassfish5.txt
ポイント
サンプルスクリプトで出力されるエラー、および、その対処方法については、Interstage Application Serverの以下のマニュアルを参照してください。
GlassFish 設計・構築・運用ガイド
Web連携の環境設定時に作成したパスワードファイルは、本スクリプトでは削除されません。
手動で削除する必要があります。
以下のファイルのうちどちらか一方でも変更している場合、本サンプルスクリプトからGlassFish Serverクラスターの自動起動を設定できません。
PCMIサービスの出口機能定義ファイル
PCMIサービスの出口機能で実行するスクリプトファイル
その場合は、“2.9.6 GlassFish Serverクラスターの自動起動設定”を参照し、手動で自動起動するように設定してください。