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Interstage List Works V11.0.0 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.9.5 Web連携の起動<手動起動の場合のみ>

OS起動後は、Web連携機能が停止状態になっています。

OS起動時にWeb連携を手動で起動する手順について、説明します。

手順

(1)

パスワードファイルの作成

(2)

サンプルスクリプトの複写

(3)

batファイルの編集

(4)

サンプルスクリプトの実行

手順1パスワードファイルの作成

サンプルスクリプト内で参照するパスワードファイルを作成します。

パスワードファイルには、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理者パスワードを指定します。

パスワードファイルは、フルパスで指定します。パス長は、255文字以下にしてください。

パスワードファイルのパスには、以下の文字が使用できます。

パスワードファイルの書式
AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード

注意

  • サンプルスクリプトからパスワードファイルを参照できるように、アクセス権を設定してください。

  • パスワードファイルは、Web連携の起動時に使用するユーザ資産です。
    List Worksでは、セキュリティ観点上、Web連携の起動を確認後に削除していただくことを推奨します。パスワードファイルの管理方法を十分にご検討のうえ、ご使用ください。

  • Web連携の起動時にパスワードファイルが存在しない場合は、Web連携は停止状態のままです。

手順2サンプルスクリプト複写

サンプルスクリプトを複写します。

手順3:batファイル編集

手順2で複写したbatファイルを編集します。

注意

batファイルは、正常終了時に「0」で復帰する必要があるため、batファイルの復帰値を変更しないでください。

変更した場合は、Web連携機能の動作は保証されません。

以下の変数に、値を書き加えます。なお、通常は、以下の変数以外を編集する必要はありません。

変数名

値の内容

初期値

DASUSER

Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理ユーザーIDを指定します。

  • GlassFish 5の認証情報の設定

DASPASSFILE

パスワードファイルのパスを、フルパスで指定します。

DASPORT

運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。

  • GlassFish 5のポート番号の設定

@set DASUSER=admin
@set DASPASSFILE=C:\temp\password.txt
@set DASPORT=12041

手順4:サンプルスクリプトの実行

管理者権限のあるユーザでコマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプトで、サンプルスクリプトの格納場所に移動して、サンプルスクリプトを実行します。

C:\work > lw-cl8start.bat

実行後、コマンドプロンプト上に以下のメッセージが表示されることを確認します。

GlassFish Serverクラスターの起動が完了しました。

以下の値に誤りがなく、再度実行しても、上記のメッセージが表示されない場合は、弊社技術員にご連絡ください。

2.9.5.1 Webゲートウェイサーバの実行環境の削除

以下に該当するときは、本項で説明する手順で、Webゲートウェイサーバの実行環境を削除する必要があります。

Webゲートウェイサーバの実行環境を削除する手順は、以下のとおりです。

手順1:サンプルスクリプトの複写

以下のフォルダから、該当するサンプルスクリプトを作業用フォルダ配下に複写します。

手順2:サンプルスクリプトの修正

手順1で複写したサンプルスクリプトを編集します。

注意

本スクリプトは、管理者パスワードを記入するため、編集後の取り扱いには、十分注意してください。

以下の変数に、値を書き加えます。なお、通常は、以下の変数以外を編集する必要はありません。

変数名

値の内容

初期値

DASUSER

Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理ユーザーIDを指定します。

  • GlassFish 5の認証情報の設定

DASPASS

Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した管理者パスワードを指定します。

  • GlassFish 5の認証情報の設定

DASPORT

運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下で設定した情報を指定します。

  • GlassFish 5のポート番号の設定

@set DASUSER=admin
@set DASPASS=password
@set DASPORT=12041

手順3:サンプルスクリプトの実行

  1. 管理者権限のあるユーザでコマンドプロンプトを起動し、サンプルスクリプトを実行します。

    コマンドプロンプトを「管理者として実行」を選択して起動し、管理者権限に昇格させたコマンドプロンプトで実行してください。

    C:\work> lw-cl8remove.bat
  2. Webゲートウェイサーバの実行環境の削除を確認するメッセージが表示されます。

    削除する場合は、yを入力してください。サンプルスクリプトの処理が続行されます。

    中断する場合は、nを入力してください。サンプルスクリプトの処理が中断されます。

    yまたはn以外の文字列を入力した場合は、再度、確認のメッセージが表示されます。

    *************************************************************************
    GlassFish 5で構築されているWebゲートウェイサーバの実行環境を削除します。
    *************************************************************************
    削除を実施してもよろしいですか(y/n)
  3. コマンドプロンプトに以下が表示され、Webゲートウェイサーバの実行環境が正常に削除されたことを確認します。

    Webゲートウェイサーバの実行環境の削除が完了しました。

    エラーが発生して、Webゲートウェイサーバの実行環境の削除が中断された場合、メッセージに従って、エラーの原因を取り除いてください。ログファイルは、以下の場所に出力されます。

    List Worksのインストール先フォルダ\Web\log\removeglassfish5.txt

ポイント

  • サンプルスクリプトで出力されるエラー、および、その対処方法については、Interstage Application Serverの以下のマニュアルを参照してください。

    • GlassFish 設計・構築・運用ガイド

  • Web連携の環境設定時に作成したパスワードファイルは、本スクリプトでは削除されません。

    手動で削除する必要があります。

  • 以下のファイルのうちどちらか一方でも変更している場合、本サンプルスクリプトからGlassFish Serverクラスターの自動起動を設定できません。

    • PCMIサービスの出口機能定義ファイル

    • PCMIサービスの出口機能で実行するスクリプトファイル

    その場合は、“2.9.6 GlassFish Serverクラスターの自動起動設定”を参照し、手動で自動起動するように設定してください。