ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.7.0 アプリケーション開発ガイド(共通編)
FUJITSU Software

付録B 動作環境ファイルのパラメタ一覧

動作環境ファイルに指定できるパラメタの一覧を説明します。

動作環境ファイルには、動作環境ごとに以下の3つのファイルがあります。

参考

データベース簡単運用の場合には、Symfoware Severのインストール時に、システム用の動作環境として最適な環境が設定されるため、チューニングの必要がありません。よって、システム用の動作環境ファイルは、作成不要です。

動作環境の設定項目の中には、各ファイルに共通して指定できるパラメタがあります。優先順位は、以下のとおりです。

  1. サーバ用の動作環境ファイル

  2. Java連携の場合、JDBCドライバで指定可能なオプション
    ODBC連携の場合、ODOSのオプションで設定できるパラメタ
    .NET Framework連携の場合、tuneparamキーワード

  3. クライアント用の動作環境ファイル

  4. システム用の動作環境ファイル


表B.1 動作環境ファイルのパラメタ一覧

分類

実行パラメタ

概要

優先順位

1

2

3

SV

CL
(注1)

SY

通信

BUFFER_SIZE

通信に利用するバッファのサイズ

CLUSTER_SERVICE_NAME

アプリケーションをフェイルオーバ運用で実行する場合に必要な情報


(注2)

COMMUNICATION_BUFFER

ローカルアクセスの場合に、サーバ側で使用するバッファのサイズ

DEFAULT_CONNECTION

サーバとの結合情報のデフォルト

MAX_CONNECT_SYS

ローカルで接続できるコネクションの数の最大値

MAX_CONNECT_TCP

1つのSymfoware/RDBに対し、リモートアクセスできるコネクションの数の最大値

RDB_KEEPALIVE

Symfoware/RDBにリモートアクセスする場合にKEEPALIVE機能を利用するか否か

SERVER_ENV_FILE

使用するサーバ用の動作環境ファイル名

SERVER_SPEC

リモートのサーバと通信するための情報

TRAN_SPEC

SQLエラー発生時のトランザクション

TRAN_TIME_LIMIT

1つのトランザクションの最大使用可能時間

WAIT_TIME

通信時の待ち時間

通信データの暗号化

SSL_CERT_FILE

サーバ認証で使用するサーバ証明書ファイル名

SSL_CIPHER_SUITES

通信データの暗号方式

SSL_CLI_CA_CERT_FILE

サーバ認証で使用するCA証明書ファイル名


(注2)

SSL_PRIV_KEY_FILE

サーバ認証で使用するサーバ秘密鍵ファイル名

SSL_USE

クライアント側からの暗号化した通信を受け入れるか否か

作業領域など

DESCRIPTOR_SPEC

動的SQLのSQL記述子の情報

MAX_SQL

同時に操作できるSQL文の数

OPL_BUFFER_SIZE

SQL文の実行手順を格納しておくバッファのサイズ

RESULT_BUFFER

一括FETCHを行う場合のバッファの数とサイズ

SORT_MEM_SIZE

作業用ソート領域として使うメモリサイズ

WORK_ALLOC_SPACESIZE

作業用テーブルおよび作業用ソート領域として使用するファイルサイズ

WORK_MEM_SIZE

作業用テーブルとして使うメモリのサイズ

WORK_PATH

作業用テーブルおよび作業用ソート領域のパス

データ処理

CAL_ERROR

代入処理でオーバフローが起きた場合の処理

CHARACTER_TRANSLATE

文字コードの変換をクライアントで行うか否か

CHAR_SET

アプリケーション中の文字のコード

JAVA_CONVERTER

JDBCドライバがコード変換時に使用するJavaのエンコーディング方法

LOWERCASE_NAME

JDBCドライバ利用時において、列名に全角小文字を使用し、かつResultSet.getXXXメソッドを使用する場合に、引数に指定した列名を正しく認識させるか否か

NCHAR_CODE

アプリケーション中の日本語文字のコード

WindowsSURROGATE_PAIR_NUMBER

UNICODEの補助文字(1~16面の4バイト文字)の文字数

表・インデックス

DEFAULT_DSI_NAME

格納構造定義を行わない表またはインデックスを作成する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成するDSO名またはDSI名の生成方法

DEFAULT_DSI_TYPE

格納構造定義を行わない表を作成する場合、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSOの格納構造の選択


(注2)

DEFAULT_INDEX_SIZE

格納構造定義を行わないインデックスを作成する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など


(注2)


(注2)

DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE

格納構造定義を行わない表を作成する場合のOBJECT構造の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など


(注2)


(注2)

DEFAULT_TABLE_SIZE

格納構造定義を行わない表を作成する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など


(注2)


(注2)

DSI_EXPAND_POINT

DSIの容量拡張を起動するか否か


(注2)

INCLUSION_DSI

アプリケーションで使用するDSIを限定する


(注2)


(注2)

INDEX_PREFIX

格納構造定義を行わないインデックスを作成する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成するインデックスのDSO名およびインデックスのDSI名のプレフィックス

TABLE_PREFIX

格納構造定義を行わない表を作成する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSO名および表のDSI名のプレフィックス

TEMPORARY_INDEX_SIZE

一時表にインデックスを定義する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量など


(注2)


(注2)

TEMPORARY_TABLE_SIZE

一時表を定義する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量など


(注2)


(注2)

排他

DSO_LOCK

使用するDSOの占有の単位、占有モード


(注2)


(注2)

ISOLATION_WAIT

占有待ちの方式

R_LOCK

占有の単位を行とする

トランザクション

DEFAULT_ACCESS_MODE

トランザクションアクセスモードの初期値を指定する

DEFAULT_ISOLATION

独立性水準の初期値を指定する

TRANSACTION_MODE_CHECK

8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能からの接続をエラーとするか否か

デバッグ

WindowsCOREFILE_PATH

アプリケーションで異常が発生した場合のダンプ出力先

DIV_TRACE_FILE

複数プロセス配下でアプリケーションが動作している場合、個別のトレース情報を出力するか否か

EXTERNAL_PROCESS_
CORE

Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力先

MAX_EXTPROC_CORE_
NUM

Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力最大数

ROUTINE_SNAP

ROUTINE_SNAP機能を利用するか否か

SET_CALLBACK

コールバック関数の動的登録機能を利用するか否か

SQL_SNAP

SQL_SNAP機能を利用するか否か

アクセスプラン・性能情報

ACCESS_PLAN

アプリケーション単位でアクセスプランを取得するか否か
SQL文に対するアドバイスを出力するか否か

CHOOSE_TID_UNION

WHERE句にブール演算子“OR”、または行値構成子を指定した場合、TIDユニオンマージのアクセスプランのみを作成するか否か

GROUP_COL_COND_MOVE

導出表を絞り込む探索条件を指定した場合、その探索条件を導出表のWHERE句に移動するか否か

IGNORE_INDEX

インデックスを使用しないアクセスプランを選択するか否か

INACTIVE_INDEX_SCAN

非活性状態のインデックスDSIを含むインデックスを使用したアクセスプランを選択するか否か

JOIN_ORDER

結合表と他の表のジョイン順

JOIN_RULE

ジョインする方法

MAX_SCAN_RANGE

インデックス、クラスタキー、または分割キーの検索範囲の最大数

SAME_COST_JOIN_ORDER

最適化情報を設定していない場合、ジョイン順をV5以前と同じにするか否か

SCAN_KEY_ARITHMETIC_RANGE

四則演算の検索範囲について、インデックスの範囲検索またはクラスタキーの検索を行うか否か

SCAN_KEY_CAST

探索条件のCASTオペランドに指定した列でインデックスの範囲検索、または、クラスタキー検索を行うか否か

SORT_HASHAREA_SIZE

ソート処理がレコードをハッシングして格納するための領域サイズ

SQL_ADVISOR

SQL文に対するアドバイスを出力するか否か

SQL_TRACE

アプリケーション単位でSQL性能情報を取得するか否か

SS_RATE

述語ごとの検索範囲の選択率の値

TID_SORT

インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルでTIDソートを利用するか否か

TID_UNION

TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にするか否か

USQL_LOCK

UPDATE文:探索またはDELETE文:探索の更新標的レコードを位置づける部分の占有モード

プロセス
制御

EXTERNAL_PROCESS_
USER

Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスの実効ユーザID指定

メッセージ

CONSOLE_MSG

メッセージログファイルへメッセージを出力するか否か

WindowsMSG_LANG

表示するメッセージの言語種を設定する

MSG_PRINT

SQL文実行時にエラーメッセージを表示するか否か

リカ
バリ

RCV_MODE

アプリケーションのリカバリ水準を指定する


(注2)

予約語とSQL機能

SQL_LEVEL

アプリケーションの予約語とSQL機能のレベルを設定する

並列クエリ

MAX_PARALLEL

データベースを並列に検索する場合の多重度


(注2)


(注2)

PARALLEL_SCAN

アプリケーション単位またはコネクション単位に、データベースを並列に検索するか否か


(注2)


(注2)

その他

ALTER_CHECK

表の設計変更により表の列を変更した場合、アプリケーションへの影響をチェックするか否か


(注2)

ARC_FULL

アーカイブログ満杯時にエラー復帰するか否か


(注2)

NAME_SIZE_CHECK

資源名のサイズをチェックアウトするか否か

READ_ERROR_INHIBIT

データベースの読込みでI/Oエラーが発生した場合に、読込み対象データをアクセス禁止にするか否か

ROLLBACK_MEM_ERROR

ロールバックがメモリ不足によって失敗した場合に、システムを強制停止させるか、ロールバック対象データをアクセス禁止にするか

SolarisLinuxSIGNAL_INF

シグナルをアプリケーションで使用するか否か

MAX_FUNCTION

関数の入れ子の数、または演算式の数が定量制限値を超えた場合、チェックアウトするか否か

MAX_JOINED_TABLE

結合表の入れ子の数が定量制限値を超えた場合、チェックアウトするか否か

MAX_UNION

UNIONの数が定量制限値を超えた場合、チェックアウトするか否か

SV:サーバ用の動作環境ファイルへの指定が可能であるか否かを表します。

CL:クライアント用の動作環境ファイルへの指定が可能であるか否かを表します。

SY:システム用の動作環境ファイルへの指定が可能であるか否かを表します。

○:指定可

-:指定不可

注1) Java連携の場合はctuneparamオプション、ODBC連携の場合はODOSのオプションで設定できるパラメタ、.NET Framework連携の場合はtuneparamキーワードで、クライアント用の動作環境ファイルに相当する指定をします。Java連携の場合は、クライアント用の動作環境ファイルを利用することもできます。

注2)データベース簡単運用の場合は、指定できません。