システム用の動作環境ファイルには、データベースシステム全体に共通する実行環境を、実行パラメタとして記述します。
参考
データベース簡単運用の場合には、Symfoware Severのインストール時に、システム用の動作環境として最適な環境が設定されるため、チューニングの必要がありません。よって、システム用の動作環境ファイルは、作成不要です。
参照
システム用の動作環境ファイルの詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
アクセスプランおよび性能情報に関する実行パラメタの詳細については、“SQLTOOLユーザーズガイド”を参照してください。
システム用の動作環境ファイルに記述できる実行パラメタは、以下に示す種類があります。
分類 | 実行パラメタ | 概要 | 記述数 | 記述の省略 |
---|---|---|---|---|
通信 | COMMUNICATION_BUFFER | ローカルアクセスの場合に、サーバ側で使用するバッファのサイズ | 単一 | 省略可能 |
MAX_CONNECT_SYS | ローカルで接続できるコネクションの数の最大値 | 単一 | 省略可能 | |
MAX_CONNECT_TCP | 1つのSymfoware/RDBに対し、リモートアクセスできるコネクションの数の最大値 | 単一 | 省略可能 | |
RDB_KEEPALIVE | Symfoware/RDBにリモートアクセスする場合にKEEPALIVE機能を利用するか否か | 単一 | 省略可能 | |
TRAN_TIME_LIMIT | 1つのトランザクションの最大使用可能時間 | 単一 | 省略可能 | |
通信データの暗号化 | SSL_CERT_FILE | サーバ認証で使用するサーバ証明書ファイル名 | 単一 | 通信データの暗号化を行う場合は省略不可。 |
SSL_CIPHER_SUITES | 通信データの暗号方式 | 単一 | 省略可能 | |
SSL_PRIV_KEY_FILE | サーバ認証で使用するサーバ秘密鍵ファイル名 | 単一 | 通信データの暗号化を行う場合は省略不可。 | |
SSL_USE | クライアント側からの暗号化した通信を受け入れるか否か | 単一 | 省略可能 | |
作業領域 | SORT_MEM_SIZE | 作業用ソート領域として使うメモリサイズ | 単一 | 省略可能 |
WORK_MEM_SIZE | 作業用テーブルとして使うメモリのサイズ | 単一 | 省略可能 | |
WORK_PATH | 作業用テーブルおよび作業用ソート領域のパス | 単一 | 省略可能 | |
データ処理 |
| UNICODEの補助文字(1~16面の4バイト文字)の文字数 | 単一 | 省略可能 |
表・インデックス | DEFAULT_DSI_NAME | 格納構造定義を行わない表またはインデックスを作成する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成するDSO名またはDSI名の生成方法 | 単一 | 省略可能 |
DEFAULT_DSI_TYPE | 格納構造定義を行わない表を作成する場合、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSOの格納構造の選択 | 単一 | 省略可能 | |
DEFAULT_INDEX_SIZE | 格納構造定義を行わないインデックスを作成する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | 単一 | 省略可能 | |
DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE | 格納構造定義を行わない表を作成する場合のOBJECT構造の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | 単一 | 省略可能 | |
DEFAULT_TABLE_SIZE | 格納構造定義を行わない表を作成する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | 単一 | 省略可能 | |
INDEX_PREFIX | 格納構造定義を行わないインデックスを作成する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成するインデックスのDSO名およびインデックスの DSI名のプレフィックス | 単一 | 省略可能 | |
TABLE_PREFIX | 格納構造定義を行わない表を作成する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSO名および表のDSI名のプレフィックス | 単一 | 省略可能 | |
TEMPORARY_INDEX_SIZE | 一時表にインデックスを定義する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量など | 単一 | 省略可能 | |
TEMPORARY_TABLE_SIZE | 一時表を定義する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量など | 単一 | 省略可能 | |
排他 | R_LOCK | 占有の単位を行とする | 単一 | 省略可能 |
トランザクション | DEFAULT_ACCESS_MODE | トランザクションアクセスモードの初期値を指定する | 単一 | 省略可能 |
DEFAULT_ISOLATION | 独立性水準の初期値を指定する | 単一 | 省略可能 | |
TRANSACTION_MODE_CHECK | 8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能からの接続をエラーとするか否か | 単一 | 省略可能 | |
デバッグ | EXTERNAL_PROCESS_CORE | Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力先 | 単一 | 省略可能 |
MAX_EXTPROC_CORE_NUM | Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力最大数 | 単一 | 省略可能 | |
アクセスプラン・性能情報 | CHOOSE_TID_UNION | WHERE句にブール演算子”OR”、または、行値構成子を指定した場合、TIDユニオンマージのアクセスプランのみを作成するか否か | 単一 | 省略可能 |
GROUP_COL_COND_MOVE | 導出表を絞り込む探索条件を指定した場合、その探索条件を導出表のWHERE句に移動するか否か | 単一 | 省略可能 | |
INACTIVE_INDEX_SCAN | 非活性状態のインデックスDSIを含むインデックスを使用したアクセスプランを選択するか否か | 単一 | 省略可能 | |
JOIN_ORDER | 結合表と他の表のジョイン順 | 単一 | 省略可能 | |
JOIN_RULE | ジョインする方法 | 単一 | 省略可能 | |
MAX_SCAN_RANGE | インデックス、クラスタキー、または分割キーの検索範囲の最大数 | 単一 | 省略可能 | |
SAME_COST_JOIN_ORDER | 最適化情報を設定していない場合、ジョイン順をV5以前と同じにするか否か | 単一 | 省略可能 | |
SCAN_KEY_ARITHMETIC_RANGE | 四則演算の検索範囲について、インデックスの範囲検索またはクラスタキーの検索を行うか否か | 単一 | 省略可能 | |
SCAN_KEY_CAST | 探索条件のCASTオペランドに指定した列でインデックスの範囲検索またはクラスタキーの検索を行うか否か | 単一 | 省略可能 | |
SORT_HASHAREA_SIZE | ソート処理がレコードをハッシングして格納するための領域サイズ | 単一 | 省略可能 | |
SQL_ADVISOR | SQL文に対するアドバイスを出力するか否か | 単一 | 省略可能 | |
SS_RATE | 述語ごとの検索範囲の選択率の値 | 単一 | 省略可能 | |
TID_SORT | インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルでTIDソートを利用するか否か | 単一 | 省略可能 | |
TID_UNION | TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にするか否か | 単一 | 省略可能 | |
USQL_LOCK | UPDATE文:探索またはDELETE文:探索の更新標的レコードを位置づける部分の占有モード | 単一 | 省略可能 | |
プロセス制御 | EXTERNAL_PROCESS_USER | Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスの実効ユーザID指定 | 単一 | 省略可能 |
メッセージ | CONSOLE_MSG |
| 単一 | 省略可能 |
| ||||
並列 | MAX_PARALLEL | データベースを並列に検索する場合の多重度 | 単一 | 省略可能 |
その他 | ARC_FULL | アーカイブログ満杯時にエラー復帰するか否か | 単一 | 省略可能 |
NAME_SIZE_CHECK | 資源名のサイズをチェックアウトするか否か | 単一 | 省略可能 | |
READ_ERROR_INHIBIT | データベースの読込みでI/Oエラーが発生した場合に、読込み対象データをアクセス禁止にするか否か | 単一 | 省略可能 | |
ROLLBACK_MEM_ERROR | ロールバックがメモリ不足によって失敗した場合に、システムを強制停止させるか、ロールバック対象データをアクセス禁止にするか | 単一 | 省略可能 | |
MAX_FUNCTION | 関数の入れ子の数、または演算式の数が定量制限値を超えた場合、チェックアウトするか否か | 単一 | 省略可能 | |
MAX_JOINED_TABLE | 結合表の入れ子の数が定量制限値を超えた場合、チェックアウトするか否か | 単一 | 省略可能 | |
MAX_UNION | UNIONの数が定量制限値を超えた場合、チェックアウトするか否か | 単一 | 省略可能 |