■定義手順
Systemwalker Service Quality Coordinator側の設定を行います。
収集テンプレートにOracle性能情報を取得するための定義が必要です。
定義方法については、「第7章 収集テンプレート」を参照してください。
Oracleのパス情報を確認/設定します。
【Windows版】
PATH環境変数にOracleのパスが設定されていることを確認してください。これは通常、Oracleをインストールした際に、自動的に設定されています。なんらかの理由により設定されていない場合は、PATH環境変数に追加する必要があります。
詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。
【UNIX版】
収集テンプレートに設定を行います。
詳細は「7.4 Oracle Database Serverの管理設定」を参照してください。
本連携機能を使用した場合、デフォルトで収集される項目は以下のとおりです。
Non-CDBおよびCDBの場合
ORA_IO
ORA_QUEUE
ORA_RETR
ORA_TSS
ORA_RC
ORA_LC
ORA_LT
ORA_RBS
PDBの場合
ORA_IO
ORA_QUEUE
ORA_RETR
ORA_TSS
ORA_RBS
なお、デフォルトで収集される上記項目を監視する場合、監視できるOracleインスタンスの数(Non-CDBまたはCDB+PDBの数)の上限は3です。
以降で解説する定義手順を実施することにより、以下の項目が収集可能になります。
Non-CDBおよびCDBの場合
ORA_USR
ORA_MEMORY
ORA_TSF
ORA_OSE
ORA_DFS
ORA_FS
ORA_SEGS
ORA_REDO
ORA_WAIT
ORA_FMEM
PDBの場合
ORA_USR
ORA_MEMORY
ORA_TSF
ORA_OSE
ORA_DFS
ORA_FS
ORA_SEGS
ORA_REDO
ORA_WAIT
■監視項目の拡張手順
注意
監視項目の拡張手順を実施し、監視対象のレコード数が多くなった場合、性能情報収集時にCPU使用量が上昇する場合があります。また、環境によっては性能情報量が多くなると収集間隔内に収集を完了できず、エラーが発生する場合があります。その場合は、収集間隔内に収集が完了できるように、収集する項目を減らすなど調整が必要になります。
デフォルトで収集される項目で要件を満たす場合は、以降の手順を実施する必要はありません。
対象ノード上で、Systemwalker Service Quality Coordinatorが動作している場合は停止します。
収集テンプレート(template.dat)を編集します。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\template.dat |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/template.dat |
: ######################################### # Oracle Information [ORA] DCAID="ORA" INTERVAL=5 SID="" USERNAME="" PASS="" VER="*.*.*" ORAHOME="" ★ここに追加します。 ######################################### : |
追加可能なキーは以下になります。
Non-CDBおよびCDBの場合
項目名 | キー |
---|---|
ORA_USR | USR="ON" or "OFF" |
ORA_MEMORY | MEMORY="ON" or "OFF" |
ORA_TSF | TSF="ON" or "OFF" |
ORA_OSE | OSE="ON" or "OFF" |
ORA_DFS | DFS="ON" or "OFF" |
ORA_FS | FS="ON" or "OFF" |
ORA_SEGS | SEGS="ON" or "OFF" |
ORA_REDO | REDO="ON" or "OFF" |
ORA_WAIT | WAIT="ON" or "OFF" |
ORA_FMEM | FMEM="ON" or "OFF" |
PDBの場合
項目名 | キー |
---|---|
ORA_USR | USR="ON" or "OFF" |
ORA_MEMORY | MEMORY="ON" or "OFF" |
ORA_TSF | TSF="ON" or "OFF" |
ORA_OSE | OSE="ON" or "OFF" |
ORA_DFS | DFS="ON" or "OFF" |
ORA_FS | FS="ON" or "OFF" |
ORA_SEGS | SEGS="ON" or "OFF" |
ORA_REDO | REDO="ON" or "OFF" |
ORA_WAIT | WAIT="ON" or "OFF" |
コンソールの詳細ツリー上で項目名を表示したい項目のキーを"ON"に、表示したくない項目を"OFF"にして追加してください。
Oracle収集SQL定義元ファイルを編集します。
【Windows版】
Non-CDBの場合
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\dsa_ora_all.sql |
CDBの場合
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\dsa_ora_cdb.sql |
PDBの場合
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\dsa_ora_pdb.sql |
【UNIX版】
Non-CDBの場合
/etc/opt/FJSVssqc/dsa_ora_all.sql |
CDBの場合
/etc/opt/FJSVssqc/dsa_ora_cdb.sql |
PDBの場合
/etc/opt/FJSVssqc/dsa_ora_pdb.sql |
監視したい項目に該当する処理のコメント識別子'--'を外します。
以下に、ORA_USRの収集を行う場合を例に説明します。
■定義例
【修正前】
※ここで監視項目名を判断します。ORA_MEMORYの収集を行う場合は「ORA MEM」のブロックを修正してください。 ↓ -- ORA USR records %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% -- TABLES NEED TO BE READ: V$SYSSTAT -- The following data collection parameter set repo -- the database. -- -- [0300] COLUMN -- (PKEY, INTERVAL, SAMPLE, INTERVAL, SAMPLE, IN -- DELIM=","; ★ -- PROMPT dsa_oracle_data_start 300 column 7 interva ★ -- SELECT VALUE SYSSTAT ★ -- FROM V$SYSSTAT ★ -- WHERE NAME IN ('logons cumulative' ★ -- ,'logons current' ★ -- ,'opened cursors cumulative' ★ -- ,'opened cursors current' ★ -- ,'user calls' ★ -- ,'user commits' ★ -- ,'user rollbacks' ★ -- ) ★ -- ORDER BY NAME; |
「PROMPT」のある行から、SQL文の範囲(★印の行)にある'--'を削除してください。
ヘッダー情報の'--'を削除しないように注意してください。
【修正後】
-- ORA USR records %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% -- TABLES NEED TO BE READ: V$SYSSTAT -- The following data collection parameter set repo -- the database. -- -- [0300] COLUMN -- (PKEY, INTERVAL, SAMPLE, INTERVAL, SAMPLE, IN -- DELIM=","; ★ PROMPT dsa_oracle_data_start 300 column 7 interva ★ SELECT VALUE SYSSTAT ★ FROM V$SYSSTAT ★ WHERE NAME IN ('logons cumulative' ★ ,'logons current' ★ ,'opened cursors cumulative' ★ ,'opened cursors current' ★ ,'user calls' ★ ,'user commits' ★ ,'user rollbacks' ★ ) ★ ORDER BY NAME; |
その他の追加したい監視項目についても、同様の修正を行ってください。
デフォルトの収集項目については定義を変更しないでください。