AWS環境におけるクラスタシステム用の仮想システム作成方法について説明します。
AWSマネジメントコンソールを利用して、“A.1 設計”で設計した仮想システムを作成します。
参照
仮想システムの作成手順や、各設定の詳細については、AWSの公式ドキュメントを参照してください。
クラスタシステムを配備するVPCとサブネットを作成します。“A.1.3.1 VPCとサブネットの設計”の設計に従い、VPCとサブネットを作成してください。
切替え先のサブネットに必要なタグ
切替え先のサブネットに、以下のタグを設定してください。切替機構は、クラスタノードのインスタンスを切り替えるサブネットをタグで認識します。
キー | 値 |
---|---|
fujitsu.pclswr.idlist | クラスタノードを識別する整数値(1~1038-1)を指定してください。複数のクラスタノードをサブネットに切り替える場合はカンマ(,)で区切ります。 |
fujitsu.pclswr.is_recovery_target | 切替先のサブネットであるかを指定してください。 true:対象である false:対象ではない |
ポイント
[fujitsu.pclswr.idlist]キーの値
[fujitsu.pclswr.idlist]キーの値は、“A.2.3.1 クラスタノードのインスタンスの作成”で指定する[fujitsu.pclswr.id]キーと同じ1~1038-1の整数値を指定します。
【例】
インスタンスとサブネットのタグで指定するクラスタノードを識別する整数値について、例を以下に示します。
1つのインスタンスを2つのサブネットに切り替える場合
リソース | タグのキー | タグの値 |
---|---|---|
インスタンス1 | fujitsu.pclswr.id | 1 |
サブネット1 | fujitsu.pclswr.idlist | 1 |
サブネット2 | fujitsu.pclswr.idlist | 1 |
2つのインスタンスを2つのサブネットに切り替える場合
リソース | タグのキー | タグの値 |
---|---|---|
インスタンス1 | fujitsu.pclswr.id | 1 |
インスタンス2 | fujitsu.pclswr.id | 2 |
サブネット1 | fujitsu.pclswr.idlist | 1,2 |
サブネット2 | fujitsu.pclswr.idlist | 1,2 |
APIエンドポイントとの接続性を構成するため、“A.1.3.2 APIエンドポイントとの接続性確保”の設計に従い、VPCエンドポイントを作成します。また、“A.1.3.5.2 VPCエンドポイントに適用するルール”で設計したセキュリティグループの設定をしてください。
データ格納領域を作成するため、“A.1.4 ディスクの設計”の設計に従い、EFSのファイルシステムを作成してください。また、“A.1.3.3 EFSのマウントターゲットの確認”に従って、EFSのマウントターゲットが用意されているかを確認してください。EFSのマウントターゲットには、“A.1.3.5.3 EFSのマウントターゲットに適用するルール”で設計したセキュリティグループの設定をしてください。