Scale out Controllerプロセスのセットアップは、以下の手順で行います。
裁定サーバに、Scale out Controllerプロセスの起動や停止を行うOSユーザーでログインします。
環境変数を設定します。
以下の環境変数を設定します。
PATH
インストールディレクトリ/binを追加します。
MANPATH
インストールディレクトリ/share/manを追加します。
LD_LIBRARY_PATH
インストールディレクトリ/libを追加します。
例) インストールディレクトリが“/opt/fsepv<x>assistant”の場合の環境変数の設定例を示します。“<x>”は製品のバージョンです。
sh、bashの場合
$ PATH=/opt/fsepv<x>assistant/bin:$PATH ; export PATH $ MANPATH=/opt/fsepv<x>assistant/share/man:$MANPATH ; export MANPATH $ LD_LIBRARY_PATH=/opt/fsepv<x>assistant/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH
csh、tcshの場合
$ setenv PATH /opt/fsepv<x>assistant/bin:$PATH $ setenv MANPATH /opt/fsepv<x>assistant/share/man:$MANPATH $ setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/fsepv<x>assistant/lib:$LD_LIBRARY_PATH
Scale out Controllerで必要なファイルを格納するScale out Controllerプロセスの管理ディレクトリを作成します。Scale out Controllerプロセスの管理ディレクトリは、ASCII文字で指定してください。
Scale out Controllerプロセスが管理する裁定サーバの構成を、構成定義ファイル(arbs.conf)に定義します。
サンプルファイルをもとにして、Scale out Controllerプロセスの管理ディレクトリにarbs.confファイルを作成します。arbs.confファイルには、手順1のScale out Controllerプロセスの起動や停止を行うOSユーザーにのみ読み込み権限と書き込み権限を設定してください。
手順1のScale out Controllerプロセスの起動や停止を行うOSユーザー以外にアクセス権限が与えられていた場合には、sc_ctlコマンドは動作しません。これにより、手順1のScale out Controllerプロセスの起動や停止を行うOSユーザー以外がScale out Controllerプロセスを操作することを防止します。
サンプルファイルのパス
/インストールディレクトリ/share/scctl_arbs.conf.sample
arbs.confファイルは、裁定プロセスの管理ディレクトリと対応するノードの役割を紐づけるために使用します。node_roleを使用して、node_role 裁定プロセスの管理ディレクトリの形式でエントリを登録します。たとえば、データノードが2つの場合、以下のように記載します。
coordinator /path/to/arb_coordinator data /path/to/arb_data0 data /path/to/arb_data1
Scale out Controllerプロセスの制御に関する情報をScale out Controller設定ファイル(sc.conf)に定義します。
サンプルファイルをもとにして、Scale out Controllerプロセスの管理ディレクトリにsc.confファイルを作成します。sc.confファイルには、手順1のScale out Controllerプロセスの起動や停止を行うOSユーザーにのみ読み込み権限と書き込み権限を設定してください。
手順1のScale out Controllerプロセスの起動や停止を行うOSユーザー以外にアクセス権限が与えられていた場合には、sc_ctlコマンドは動作しません。
サンプルファイルのパス
/インストールディレクトリ/share/scctl_sc.conf.sample
sc.confファイルには、以下のパラメータを設定します。
パラメータ | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
port | Scale out Controllerプロセスのポート番号 | 1 ~ 65535の範囲で指定します。arbitration.confファイルのsc_portパラメータと同じ値を指定してください。 |
core_file_path | コアファイルを出力するディレクトリ | コアファイルを出力するディレクトリを半角シングルクォートで囲んで指定します。 ASCII文字で指定してください。本パラメータを省略すると、Scale out Controllerプロセスの管理ディレクトリを指定したものとみなされます。 |
syslog_facility | LOCAL0、LOCAL1、LOCAL2、LOCAL3、LOCAL4、LOCAL5、LOCAL6、LOCAL7のいずれかを指定します。 | syslogへのログ取得が有効である場合、このパラメータの値がsyslogの“facility”に使用されます。 デフォルトは、LOCAL0です。 |
syslog_ident | プログラム名 | システムログ内のScale out Controllerプロセスのメッセージを特定するのに使用されるイベントソース名を半角シングルクォートで囲んで指定します。 デフォルトは'ScaleoutController'です。 |
arbitration_wait_time | 裁定プロセスから通知を受けてから裁定許可を出すまでの待機時間(s) | Scale out Controllerプロセスは、最初の裁定依頼を受け付けてからarbitration_wait_time経過するまでの間に届いた裁定依頼をスケジューリングします。ノード間ネットワークに関する裁定のミスを防ぐためには、ハートビート監視時間やリトライ回数を考慮してこのパラメータを設定してください。このパラメータを変更する場合、Scale out Controllerプロセスを再起動してください。 |
remote_call_timeout | 裁定プロセスにリクエスト送信する時のタイムアウト時間(ms) | 1~2147483647の間の数値で指定します。デフォルトは70000ミリ秒です。 |