FUJITSU Enterprise Postgresのスケールアウト環境は、1つの中央管理ノードと複数のデータノード、および1つの裁定サーバによって構成されます。
中央管理ノード
中央管理ノードは、以下の役割を持つサーバです。
システム全体の構成の管理
複数のデータノードに分散したデータにアクセスする可能性があるアプリケーションが接続するサーバ
例えば、扱うデータに依存して、どのデータノードにアクセスすべきかわからないアプリケーションなどが該当します。このようなアプリケーションは、中央管理ノードに接続することで、パーティショニングの規則に従って、適切なデータノードへSQLを転送します。
レプリケーションテーブル(“1.3.2 レプリケーションテーブル”を参照)を更新するときに接続するサーバ
システム全体に同じ定義を行いたいときに接続するサーバ
中央管理ノードは、Mirroring Controllerを利用して冗長化してください。
データノード
データノードは、実データを保持するサーバです。データノードにはシャード(“1.3.1 シャーディング”を参照)を配置します。
データノードは、Mirroring Controllerを利用して冗長化してください。
裁定サーバ
裁定サーバは、以下の役割を持つサーバです。
各裁定プロセス(“1.4.2 Scale out Controllerを構成するコンポーネント”を参照)が、1つのノード内の1つのサーバに異常が発生した場合など、ノード内に閉じた裁定処理を実施します。
Scale out Controllerプロセス(“1.4.2 Scale out Controllerを構成するコンポーネント”を参照)が、ノード間ネットワークに異常が発生した場合など、ノード間での裁定処理を実施します。
裁定サーバは、他のクラスタシステムなどと連携し、冗長化することを推奨します。