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Enterprise Postgres 14 SP1 スケールアウト運用ガイド
FUJITSU Software

1.3.2 レプリケーションテーブル

アプリケーションが必要とするデータは、必ずしもすべてがパーティショニングできるわけではありません。特定のシャード上に配置できないような、すべてのアプリケーションが共通でアクセスするデータもあります。このようなデータを、1つのノードに配置すると、すべてのアプリケーションが、シャードが配置されたノード以外のノードにもアクセスしなければなりません。アプリケーションが複雑になるだけでなく、1つのノードにアクセスが集中してボトルネックとなってしまいます。

このような共通データを各ノードに配置するために、“レプリケーションテーブル”を提供します。レプリケーションテーブルに挿入したデータは、すべてのノードに複製され、各ノードにおいてレプリケーションテーブルと同じ名前でアクセスできます。レプリケーションテーブルは、このような性質のため、シャーディングできません。

中央管理ノードに接続したアプリケーションだけが、レプリケーションテーブルを定義、および、更新できることに注意してください。

詳細は、“5.2 レプリケーションテーブル”を参照してください。

参考

  • レプリケーションテーブルは、内部的にはすべてのノードに同じ名前のテーブルを作成し、これらを論理レプリケーションによって複製しています。

  • レプリケーションテーブルは、全ノード対象のオブジェクトとして登録されます。