項目情報ファイルを作成する方法について説明します。
入力データが、可変長、固定長、またはCSV形式の場合は、ここで説明する方法で項目情報ファイルを作成してください。
項目情報ファイルは、帳票様式情報に定義する項目の情報をあらかじめ定義しておくファイルです。
項目情報ファイルには、以下の項目情報を定義できます。
数字項目
テキスト項目
矩形テキスト項目
OCR-B項目
ラジオボタン項目
チェックボックス項目
バーコード項目
組込みメディア項目
項目情報ファイルに定義した項目は、帳票様式情報の新規作成時に帳票様式定義画面のレコードリストで参照でき、編集領域上にドラッグ&ドロップすることで項目を定義できます。
ポイント
帳票様式定義画面で項目情報を変更しても、変更した内容は項目情報ファイルには保存されません。
項目情報ファイルで定義した項目は、実際に編集領域上に定義しなくても、情報は帳票に保存されます(非出力項目(レコードのみ項目)として保存されます)。
●項目情報ファイルの作成方法
項目情報ファイルは、入力データ1つにつき1つ作成します。
メモ帳などのテキストエディタで作成してください。
●ファイル名
ファイル名は、任意(拡張子も任意)です。保存場所も、任意の場所に保存してください。
入力データの各レコードをどの項目種別として定義するかを決めます。また、各レコードの詳細情報を決めます。
数字データを出力する項目です。
項目情報ファイルには、項目種別(Numeric)の他に、項目長(1~18)、小数部桁数(項目長以下の0~18)が記述できます。
文字列データを1行に出力する項目です。
項目情報ファイルには、項目種別(MText)の他に、項目長(1~2997)が記述できます。
文字列データを複数行に渡って出力する項目です。
項目情報ファイルには、項目種別(RectMText)の他に、項目長(1~9999)が記述できます。
英数字データをOCR-Bフォントで出力する項目です。
入力データは、必ず英数字データにします。
項目情報ファイルには、項目種別(OCRB)の他に、項目長(1~999)が記述できます。
選択肢の中から択一選択する項目です。
入力データは、必ず、ラジオボタンを選択状態にするときの文字列にします。
項目情報ファイルには、項目種別(Radio)の他に、選択時情報(1~255バイトの文字列)が記述できます。
「チェックをする/しない」の切り替えによって、選択したり、選択肢の中から単一、または複数選択する項目です。
入力データは、必ず、チェックボックスを選択状態にするときの文字列にします。
項目情報ファイルには、項目種別(Check)の他に、選択時情報(1~255バイトの文字列)が記述できます。
バーコードを出力する項目です。
入力データは、必ずバーコード種別に応じたデータにします。
項目情報ファイルには、項目種別(Barcode)の他に、項目長(1~9999)が記述できます。
ビットマップなどのメディアデータを出力する項目です。
入力データは、必ずメディアデータのファイル名(ファイル名のみ)にします。
項目情報ファイルには、項目種別(Bitmap)の他に、項目長(1~240)が記述できます。
“●項目種別の決定”で決めた内容にしたがって項目情報ファイルを記述します。
行の先頭に「セミコロン(;)」を記述すると、コメント行とみなします。
項目情報ファイルの記述形式を以下に示します。
[ITEMINFO] 数字項目名 =Numeric,項目長,小数部桁数 テキスト項目名 =MText,項目長 矩形テキスト項目名 =RectMText,項目長 OCR-B項目名 =OCRB,項目長 ラジオボタン項目名 =Radio,選択時情報 チェックボックス項目名=Check,選択時情報 バーコード項目名 =Barcode,項目長 組込みメディア項目名 =Bitmap,項目長 [INFOMNG] BASIC=1
項目情報を記述するセクションです。
入力データの項目順に、項目情報を記述してください。入力データの構成については、以下を参照してください。
項目名を記述した場合、以降の情報は省略できますが、「イコール(=)」は省略できません。必ず指定してください。また、項目名と「イコール(=)」以外の情報は省略できますが、省略した情報の後に続く情報を記述する場合は、必ず「カンマ(,)」を記述し、情報の順序が変わらないようにしてください。
例えば、上記の例の数字項目名の項目長を省略する場合は、以下のように記述してください。
数字項目名=Numeric,,小数部桁数
項目名を以下の命名規約にしたがって記述します。
命名規約の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
日本語(*1)または英数字(*2)を30文字以内で指定します。
*1:
指定可能な記号は、以下のとおりです。
「ハイフン(-)」、「長音記号(ー)」、「繰返し記号(々)」、「マイナス(-)」、「スラッシュ(/)」、「大なり(>)」、「小なり(<)」、「アンダースコア(_)」
*2:
A~Z、a~z、0~9、「ハイフン(-)」、および「アンダースコア(_)」
空白文字は指定できません。
項目名の先頭と終わりに半角の「マイナス(-)」、「ハイフン(-)」、および「アンダースコア(_)」は指定できません。
半角数字のみの項目名は指定できません。
項目名に半角の「アンダースコア(_)」を2文字以上連続して指定できません。
日本語と英数字は混在指定できません。
項目名は重複はできません。
項目種別ごとに指定できる最大長以内で項目長を記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。
項目長を省略すると、「12」が指定されたものとみなします。
最大長を超えた長さを指定すると、最大長が指定されたものとみなします。
最小値より小さい長さを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。
ラジオボタン項目およびチェックボックス項目の場合は、記述できません。
基本情報数を記述するセクションです。
-:記述不可
注意
項目情報ファイルには、以下の種別の項目は定義できません。
固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目
バーコード項目(U.S. Postal FIM)
日付項目
時刻項目
郵便番号項目
非出力項目(レコードのみ項目)
集団項目
ポイント
項目情報は最大2000個記述できます。
ただし、保存できるファイルサイズに制限があるため、項目数が2000個以内であっても帳票様式情報を保存できない場合があります。
項目数を減らさずにファイルサイズを小さくするには、項目名、およびラジオボタン項目/チェックボックス項目の選択時情報などの文字列を短くしてください。
●項目情報ファイルの記述例
項目情報ファイルの記述例を以下に示します。
[ITEMINFO] 顔写真 =Bitmap,12 名前 =MText,6 社員番号 =Numeric,6,0 入社日 =Numeric,8,0 [INFOMNG] BASIC=1