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Interstage Navigator ServerV9.6.0 管理者ガイド(辞書管理ツール編)(Standard Edition用)
FUJITSU Software

8.5.3 辞書の復元

何らかの原因で辞書にトラブルが発生した場合に、退避した辞書情報を元に辞書を復元します。

辞書の復元は、辞書の管理者が行います。

ここでは、辞書の復元の操作について説明します。

  

操作の流れ

1.[ツール]-[辞書の復元]メニューをクリックします。

→[辞書の復元]画面が表示されます。

2.一括復元の場合

  1. 復元する辞書を選択して[一括復元]ボタンをクリックします。
    →辞書が一括して復元されます。

3.個別復元の場合

  1. [個別復元]ボタンをクリックします。
    →[辞書の個別復元]画面が表示されます。
      

  2. [退避情報詳細一覧]から利用者を選択して[OK]ボタンをクリックします。
    →[退避情報詳細一覧]で選択された辞書が復元されます。

ポイント

辞書の復元は、以下のコマンドでも実行できます。コマンドの詳細は、“Navigator Server コマンドリファレンス”を参照してください。

rn_imp -u <ユーザ名>[/<パスワード>] [-d <DBMSのユーザ名>[/<パスワード>]] [-t <ディレクトリ>] [-f] [-y]

注意

  • 辞書を復元する場合は、一度辞書を削除した後に復元作業を行ってください。

  • 他の利用者がNavigatorを使用している場合は、辞書の復元を行うことはできません。

  • 個別復元を行う場合、同じ環境の辞書の退避情報から復元操作を行います。
    例えば、個人の管理ポイントを誤って削除した場合に、特定の個人辞書のみを個別復元することが可能です。
    なお、異なる環境の辞書を退避して出力された個人辞書を別の辞書に対して復元することはできません。
    また、1つの辞書の退避情報を複数の環境で復元し、それぞれの環境で辞書の更新を行った場合にも異なる環境の辞書となるため、一方の個人辞書を他方の辞書に個別復元することはできません。

  • 復元作業に必要な資源について
    辞書情報を復元する場合は、運用のために必要な資源をあらかじめ準備しておく必要があります。
    詳細は、“8.5.3.1 復元作業に必要な資源について”を参照してください。

  • 辞書を復元すると、辞書の情報は、辞書を退避した時点の状態となります。復元したNavigatorの辞書の情報とデータベース上の情報が一致していない場合には、整合性を確保するための作業を行います。
    詳細は、“8.1 データベースの変更に伴う整合性の保全”を参照してください。

8.5.3.1 復元作業に必要な資源について

Symfoware/RDBの場合

Symfoware/RDBに対して辞書情報を復元する場合は、辞書運用のために必要な資源をあらかじめ用意しておく必要があります。DBMS上で必要となる資源は以下のとおりです。

また、復元時に以下の環境変数を環境設定ファイルに記述しておく必要があります。

環境変数名

RDBDB

辞書復元対象のDB名(すでに存在している必要あり)を指定します。

RDBNAME

使用するSymfoware/RDBがマルチRDB運用している場合に指定します。シングルRDB運用の場合は、指定してはいけません。

RN_BASERDBMS

"SYMFOWARE/RDB"を指定します。

RN_DBMS_KIND

"SYMFOWARE/RDB"を指定します。

RN_SYMFOWARE/RDB_DBSPACE

RDBDBで指定したDBのデータベーススペース名を指定します。

UNIXの場合

上記以外にPATH、LD_LIBRARY_PATH、およびLANGの設定が必要です。

Oracleの場合

Oracleに対して辞書情報を復元する場合は、辞書運用のために必要な資源をあらかじめ用意しておく必要があります。DBMS上で必要となる資源は以下のとおりです。

辞書にアクセスするための利用者を作成します。また、復元時に以下の環境変数を環境設定ファイルに記述しておく必要があります。

環境変数名

ORACLE_SID(負荷分散システムでない場合)

辞書復元対象のOracleのSIDを指定します。

RN_ORACLE_DB(負荷分散システムの場合)

辞書復元対象のOracleのデータベース名を指定します。

RN_BASERDBMS

"ORACLE"を指定します。

RN_DBMS_KIND

"ORACLE"を指定します。

RN_ORACLE_RELEASE

辞書復元対象のOracleのバージョンレベルを指定します。

190を指定します。

ORACLE_HOME(UNIXの場合)

Oracleをインストールしているディレクトリを絶対パスで指定します。

NLS_LANG(UNIXの場合)

Oracleで使用するキャラクタセットを指定します。

UNIXの場合

上記以外にPATH・LD_LIBRARY_PATH・LANGの設定が必要です。

SQL Serverの場合

SQL Serverに対して辞書情報を復元する場合は、辞書運用のために必要な資源をあらかじめ用意しておく必要があります。

また、復元時に以下の環境変数を環境設定ファイルに記述しておく必要があります。

環境変数名

RN_BASERDBMS

"MSSQLSERVER"を指定します。

RN_DBMS_KIND

"MSSQLSERVER"を指定します。

RN_MSSQLSERVER_DB

辞書復元対象のDB名(すでに存在している必要あり)を指定します。

RN_MSSQLSERVER_SEGMENT

データベースのファイルグループ名を指定します。省略可能です。ファイルグループ名は、すでに存在している必要があります。

  

『備考』

Postgresの場合

Postgresに対して辞書情報を復元する場合は、辞書運用のために必要な資源をあらかじめ用意しておく必要があります。DBMS上で必要となる資源は以下のとおりです。

辞書にアクセスするための利用者を作成します。また、復元時に以下の環境変数を環境設定ファイルに記述しておく必要があります。

環境変数名

RN_POSTGRES_DB

辞書復元対象のPostgresのデータソースを指定します。

RN_BASERDBMS

"POSTGRES"を指定します。

RN_MULTIDB_CONFIG_FILE

辞書データベースを指定したマルチデータベース設定ファイルを指定します。