Navigatorを適用した情報活用業務を円滑に運用するためには、サーバ上のデータベースの構造とNavigatorで辞書に定義した情報の整合性を確保する必要があります。整合性の確保は、辞書の管理者、またはシステム管理者が行います。
整合性のチェックは、基本設定ウィザードからも行うことができます。
基本設定ウィザードは[ツール]-[基本設定ウィザード]メニューから起動することができます。
整合性チェックについて
整合性チェックは、辞書の情報と実データベースのデータとの整合性をチェックします。
整合性チェックの内容と、不整合の場合の対処(Navigator辞書管理ツールの機能)を以下の表に示します。
種類 | チェックの内容 | 不整合の場合の対処 |
---|---|---|
スキーマの存在チェック | 辞書に登録されているスキーマが実データベースに存在するかどうかをチェックします。 | 実データベースにないスキーマを辞書から削除します。 |
テーブルの存在チェック | 辞書に登録されているテーブルが実データベースに存在するかどうかをチェックします。 | 実データベースにないテーブルを辞書から削除またテーブル名を訂正します。 |
テーブルの構成チェック | 辞書に登録されているテーブルの構成情報が実データベースのテーブルの構成と一致しているかどうかをチェックします。 | 辞書の構成情報を実データベースのテーブルの構成に合わせて再編成します。 |
スキーマの存在チェック
1.メイン画面でデータソースを選択して、[ツール]-[整合性チェック]-[スキーマの整合]メニューをクリックします。
→整合性がチェックされて、[スキーマの整合]画面が表示されます。
2.不整合が生じたスキーマを、[削除]ボタンで削除します。
3.[戻る]ボタンをクリックします。
→不整合が生じたスキーマが辞書から削除されます。
テーブルの存在チェック
1.メイン画面でスキーマを選択して、[ツール]-[整合性チェック]-[テーブルの整合]メニューをクリックします。
→整合性がチェックされ、[テーブルの整合]画面が表示されます。
2.不整合が生じたテーブルを、[削除]ボタンで削除、または[名前の訂正]ボタンで名前を訂正します。
3. [戻る]ボタンをクリックします。
→不整合が生じたテーブルが辞書から削除、または辞書のテーブルの名前が訂正されます。
テーブルの構成項目チェック
1.メイン画面でテーブルを選択して、[ツール]-[整合性チェック]-[テーブル構成の整合]メニューをクリックします。
→整合性がチェックされて、[テーブル構成の整合]画面が表示されます。
また、[テーブル構成の整合]画面の[項目一覧]に項目ごとに、以下のチェック状態が表示されます。
辞書と実データベース間の整合がとれた項目です。 | |
辞書と実データベース間で項目名は一致しているが、属性(型、桁数、小数桁数)が異なる項目です。 | |
辞書には存在するが、実データベースに存在しない項目です。 | |
実データベースに存在するが、辞書には存在しない項目です。 |
2.各項目に対して、以下のチェックを行います。
| [OK]ボタンにより整合性が確定されます。 |
| [OK]ボタンをクリックすると、実データベースの情報に置き換わります。 |
| [OK]ボタンをクリックすると、辞書から削除されます。 |
| [OK]ボタンをクリックすると、辞書に登録されます。 |
参考
項目の名前を訂正する操作の流れ
[名前の訂正]画面の[項目名]コンボボックスにより、名前の訂正後の項目名を選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
→項目の名前が訂正されます。
3.[項目一覧]のNUMBER(0)の有無に「*」が表示されている項目は、以下の操作を行います。
Oracleのデータベース上の項目で、データ型がNUMBER(0)の場合、Navigatorで使用できるデータ型に変更する必要があります。Oracleの項目属性を確認して、データ型を指定してください。
[NUMBER(0)]ボタンをクリックします。
→[NUMBER(0)変換]画面が表示されます。
データ型を選択します。
項目がOracleのデータベース上の項目でデータ型がNUMBER(0)の場合に、データ型の設定/変更が可能になり、本選択ボックスでDECIMAL、またはFLOATが選択できます。
DECIMALを選択した場合、桁数、および小数部桁数の設定ができます。
桁数を入力します。
Oracleのデータベース上の項目で、Navigatorで扱うデータ型にDECIMALを指定した場合に桁数を入力するフィールドです。桁数には、1~38まで指定できます。省略すると、18になります。
小数部桁数を入力します。
Oracleのデータベース上の項目で、Navigatorで扱うデータ型にDECIMALを指定した場合に小数部桁数を入力するフィールドです。小数部桁数には、0~桁数まで指定できます。省略すると0になります。
4.[OK]ボタンをクリックします。
→整合性チェックされた状態のテーブルの構成情報が辞書に登録されます。
参考
以下に実データベースの構造を変更した場合、辞書の整合性を保つために必要な操作例を示します。
データベースの構造の変更 | Navigator辞書管理ツールの操作 |
---|---|
スキーマを追加した | 以下の作業を順に行います。 |
スキーマを削除した | (1)スキーマ情報を削除します。 |
テーブルを追加した | 以下の作業を順に行います。 |
テーブルを削除した | (1)テーブル情報を削除します。 |
テーブルを別の名前で再作成した | (1)テーブルの名前を変更します。 |
項目を追加した | (1)項目属性を定義します。 |
項目を削除した | (1)項目属性の設定を削除します。 |
項目を別の名前で再作成した | (1)項目の名前を変更します。 |