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Interstage Navigator ServerV9.6.0 管理者ガイド(辞書管理ツール編)(Standard Edition用)
FUJITSU Software

8.1 データベースの変更に伴う整合性の保全

Navigatorを適用した情報活用業務を円滑に運用するためには、サーバ上のデータベースの構造とNavigatorで辞書に定義した情報の整合性を確保する必要があります。整合性の確保は、辞書の管理者、またはシステム管理者が行います。

整合性のチェックは、基本設定ウィザードからも行うことができます。

基本設定ウィザードは[ツール]-[基本設定ウィザード]メニューから起動することができます。

整合性チェックについて

整合性チェックは、辞書の情報と実データベースのデータとの整合性をチェックします。

整合性チェックの内容と、不整合の場合の対処(Navigator辞書管理ツールの機能)を以下の表に示します。

種類

チェックの内容

不整合の場合の対処

スキーマの存在チェック

辞書に登録されているスキーマが実データベースに存在するかどうかをチェックします。

実データベースにないスキーマを辞書から削除します。

テーブルの存在チェック

辞書に登録されているテーブルが実データベースに存在するかどうかをチェックします。

実データベースにないテーブルを辞書から削除またテーブル名を訂正します。

テーブルの構成チェック

辞書に登録されているテーブルの構成情報が実データベースのテーブルの構成と一致しているかどうかをチェックします。

辞書の構成情報を実データベースのテーブルの構成に合わせて再編成します。

スキーマの存在チェック

操作の流れ

1.メイン画面でデータソースを選択して、[ツール]-[整合性チェック]-[スキーマの整合]メニューをクリックします。

→整合性がチェックされて、[スキーマの整合]画面が表示されます。

2.不整合が生じたスキーマを、[削除]ボタンで削除します。

3.[戻る]ボタンをクリックします。

→不整合が生じたスキーマが辞書から削除されます。

テーブルの存在チェック

操作の流れ

1.メイン画面でスキーマを選択して、[ツール]-[整合性チェック]-[テーブルの整合]メニューをクリックします。

→整合性がチェックされ、[テーブルの整合]画面が表示されます。

2.不整合が生じたテーブルを、[削除]ボタンで削除、または[名前の訂正]ボタンで名前を訂正します。

3. [戻る]ボタンをクリックします。

→不整合が生じたテーブルが辞書から削除、または辞書のテーブルの名前が訂正されます。

  

テーブルの構成項目チェック

操作の流れ

1.メイン画面でテーブルを選択して、[ツール]-[整合性チェック]-[テーブル構成の整合]メニューをクリックします。

→整合性がチェックされて、[テーブル構成の整合]画面が表示されます。

また、[テーブル構成の整合]画面の[項目一覧]に項目ごとに、以下のチェック状態が表示されます。
  

辞書と実データベース間の整合がとれた項目です。

辞書と実データベース間で項目名は一致しているが、属性(型、桁数、小数桁数)が異なる項目です。

辞書には存在するが、実データベースに存在しない項目です。

実データベースに存在するが、辞書には存在しない項目です。

2.各項目に対して、以下のチェックを行います。

の場合

[OK]ボタンにより整合性が確定されます。

の場合

[OK]ボタンをクリックすると、実データベースの情報に置き換わります。

の場合

[OK]ボタンをクリックすると、辞書から削除されます。
[名前の訂正]ボタンをクリックすると、流用先の項目名に置き換えることができます。なお、流用先の項目は、状態が空白で属性が同じ項目のことです。

の場合

[OK]ボタンをクリックすると、辞書に登録されます。

参考

項目の名前を訂正する操作の流れ

  1. [名前の訂正]画面の[項目名]コンボボックスにより、名前の訂正後の項目名を選択します。

  2. [OK]ボタンをクリックします。

    →項目の名前が訂正されます。

3.[項目一覧]のNUMBER(0)の有無に「*」が表示されている項目は、以下の操作を行います。

Oracleのデータベース上の項目で、データ型がNUMBER(0)の場合、Navigatorで使用できるデータ型に変更する必要があります。Oracleの項目属性を確認して、データ型を指定してください。
  

  1. [NUMBER(0)]ボタンをクリックします。
    →[NUMBER(0)変換]画面が表示されます。
      

  2. データ型を選択します。
    項目がOracleのデータベース上の項目でデータ型がNUMBER(0)の場合に、データ型の設定/変更が可能になり、本選択ボックスでDECIMAL、またはFLOATが選択できます。
    DECIMALを選択した場合、桁数、および小数部桁数の設定ができます。
      

  3. 桁数を入力します。
    Oracleのデータベース上の項目で、Navigatorで扱うデータ型にDECIMALを指定した場合に桁数を入力するフィールドです。桁数には、1~38まで指定できます。省略すると、18になります。
      

  4. 小数部桁数を入力します。
    Oracleのデータベース上の項目で、Navigatorで扱うデータ型にDECIMALを指定した場合に小数部桁数を入力するフィールドです。小数部桁数には、0~桁数まで指定できます。省略すると0になります。

4.[OK]ボタンをクリックします。

→整合性チェックされた状態のテーブルの構成情報が辞書に登録されます。

参考

以下に実データベースの構造を変更した場合、辞書の整合性を保つために必要な操作例を示します。

データベースの構造の変更

Navigator辞書管理ツールの操作

スキーマを追加した

以下の作業を順に行います。
(1)スキーマを公開します。
(2)テーブルを公開します。
(3)項目属性を指定します。
(4)テーブル結合を定義します。
(5)管理ポイントを定義します。
  

スキーマを削除した

(1)スキーマ情報を削除します。
  

テーブルを追加した

以下の作業を順に行います。
(1)テーブルを公開します。
(2)項目属性を指定します。
(3)テーブル結合を定義します。
(4)管理ポイントを定義します。
  

テーブルを削除した

(1)テーブル情報を削除します。
  

テーブルを別の名前で再作成した

(1)テーブルの名前を変更します。
  

項目を追加した

(1)項目属性を定義します。
  

項目を削除した

(1)項目属性の設定を削除します。
  

項目を別の名前で再作成した

(1)項目の名前を変更します。