add_to_time関数は、第1引数の標準時刻形式の値に対して、第2引数の値を加算単位で加算して結果を返却します。
第2引数の値にマイナス値を指定することで、除算できます。
add_to_time関数の書式を以下の図に示します。
図4.12 add_to_time関数の書式
加算の単位として、以下のいずれかを指定します。
加算単位 | 内容 |
---|---|
HOUR | 時 |
MINUTE | 分 |
SECOND | 秒 |
注意
第2引数の値にマイナス値を指定した場合は、第1引数より過去の結果を返却します。
加算関数と加算単位の組合せが一致しないと、構文エラーとなります。
数値リテラルに小数値を指定した場合は、構文エラーとなります。
第2引数に項目参照を指定した場合、項目参照の値に小数値が含まれるときはデータエラーとなります。
第1引数、または、第2引数の値にデータが存在しない場合は、計算結果を空として扱います。
第2引数に項目参照を指定した場合は、18桁を超える数値が項目参照の値に指定された場合は、オーバーフローのエラーとなります。
第1引数、または、第2引数に指定した項目参照の値が複数存在する場合には、連結機能、集計機能、ソート機能では、先頭の値が対象となります。抽出機能では、異常終了します。
参照
項目参照については、“3.1.9 項目参照”を参照してください。
数値リテラルについては、“3.1.6 リテラル”を参照してください。
convert_time関数については、“4.4.6 convert_time関数”を参照してください。
変換が正常に動作した場合は、時刻型を返します。
$時間1“9:10:25”に30分を加算します。
add_to_time($時間1,30,"MINUTE")
結果は、“9:40:25”になります。
$時間2“12:00:00”に13時間を加算します。
add_to_time($時間2,13,"HOUR")
結果は“01:00:00”になります。
$時間2“12:00:00”から、14時間を減算します。
add_to_time($時間2,-14,"HOUR")
結果は“22:00:00”になります。