shunsortコマンドが動作するにあたっての条件を記述します。
以下に、ソート条件ファイルの実行パラメタを示します。
注意
ソート条件ファイルの内容は、CharacterCodeパラメタで指定したデータの文字コードで記述してください。
パラメタ名は行の先頭から記述してください。
パラメタ名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
可 | ソート対象となる文字列の文字コードを指定します。 | |
可 | 入力ファイルタイプを指定します。 | |
LCondition | 可 | 仮想項目機能を使う場合に、仮想項目定義を指定します。 |
不可 | 通常のソート機能またはキー仕分け機能のソート式を指定します。 | |
RCondition | 可 | リターン式を指定します。 |
可 | ソート機能で利用するメモリサイズをメガバイト(MB)で指定します。 | |
可 | ソート式に指定する数値演算式における空の扱いを指定します。 |
注1) キー仕分け機能を使用する場合(sort用動作環境ファイルのKeySortパラメタが“1”)、本パラメタは指定できません。
注2) キー仕分け機能を使用する場合(sort用動作環境ファイルのKeySortパラメタが“1”)、本パラメタは無効です。
通常のソート機能またはキー仕分け機能のソート式を指定します。1~65535バイト(\0は含まない)の範囲で指定してください。
ソート式の項目数は、通常のソート機能の場合、制限はありません。キー仕分け機能の場合は、1項目です。
図1.39 OConditionの定義
参照
ソート式の詳細については、“3.6 ソート式”を参照してください。
リターン式を指定します。1~65535バイトの範囲で指定してください。
本パラメタを省略した場合、入力レコードがそのまま出力されます。
図1.40 RConditionの定義
本パラメタ省略時、複数のCSVファイルを入力とし、各CSVファイルの見出し行が異なる場合、エラーとなります。
本パラメタを指定した場合、出力形式はCSVとなります。
入力ファイル形式とリターン式の関係は下記となります。
InFileType | RCondition | 出力形式 | 出力内容 |
---|---|---|---|
XML | 省略 | XML | 入力レコード形式 |
項目を指定 | CSV | 指定項目 | |
CSV | 省略 | CSV | 入力レコード形式 |
項目を指定 | CSV | 指定項目 |
注意
キー仕分け機能を使用する(sort用動作環境ファイルのKeySortパラメタが“1”)場合、本パラメタは指定できません。
参照
リターン式の詳細については、“3.7.3 ソート機能のリターン式”を参照してください。
ソート機能で利用するメモリサイズをメガバイト(MB)で指定します。
ソート処理実行時、指定サイズを超えるメモリが必要となる場合、sort用動作環境ファイルのWorkFolderパラメタで指定した作業ディレクトリに、一時ファイルが作成されます。
本パラメタはソート機能で利用できるメモリ資源の最大サイズを指定してください。
注意
プロセス空間に対して使用可能なメモリサイズは実行環境にも依存するため、上記の値より小さい値でも、プロセス空間に対して使用可能なメモリサイズの制限でエラーになる場合があります。
本パラメタを省略した場合、1000メガバイトが設定されます。
本パラメタに指定したサイズが、実行する環境の物理メモリサイズよりも大きい場合、実行する環境の物理メモリサイズが設定されます。このとき本コマンドは正常に終了し、以下の警告が出力されます。
shnde: WARNING: 02007: The memory size has exceeded the installing memory. Memory size = 2500[MB]; Installing memory size = 2007[MB]. (sort) |
利用メモリサイズと実行環境のメモリサイズによって、ソート機能で使用するメモリの最大サイズは以下の例のようになります。
| 実行環境のメモリサイズ | ||
---|---|---|---|
MemorySizeパラメタに指定したサイズより実行環境に搭載されたメモリサイズが小さい場合 (例:物理メモリサイズ256MB) | MemorySizeパラメタに指定したサイズより実行環境に搭載されたメモリサイズが大きい場合 (例:物理メモリサイズ7GB) | ||
利用メモリサイズ | MemorySizeパラメタを省略 | 物理メモリサイズで動作し、MemorySizeパラメタに指定したサイズが搭載メモリサイズを超えた旨のメッセージ(shnde: WARNING: 02007)が出力されます。 (例:256MBで動作します) | 省略値(1000MB)で動作します。 |
MemorySizeパラメタに500を指定する | 物理メモリサイズで動作し、MemorySizeパラメタに指定したサイズが搭載メモリサイズを超えた旨のメッセージ(shnde: WARNING: 02007)が出力されます。 (例:256MBで動作します) | 指定メモリサイズ(500MB)で動作します。 | |
MemorySizeパラメタに5000を指定する | 物理メモリサイズで動作し、MemorySizeパラメタに指定したサイズが搭載メモリサイズを超えた旨のメッセージ(shnde: WARNING: 02007)が出力されます。 (例:256MBで動作します) | 指定メモリサイズ(5000MB)で動作します。 |
ソート式に指定する数値演算式における空の扱いを指定します。
指定できる値は以下のいずれかです。
設定 | 意味 |
---|---|
YES | 数値演算式における算術演算において、空を0とみなして演算します。 |
NO | 数値演算式における算術演算において、演算対象に空が含まれる場合、演算結果はすべて空を返します。 |
参照
数値演算式における空の扱いについては、“3.5.2 数値演算式における空の扱い”を参照してください。
注意
キー仕分け機能を使用する(sort用動作環境ファイルのKeySortパラメタが“1”)場合、本パラメタは無効になります。