本章では、災害対策運用の異常時の対処方法について説明します。
対処方法として、以下の復旧を行う必要があります。
災害対策運用の継続に向けた復旧
被災時に備えて、待機センタへの切り替えを可能とするための復旧を優先して行います。
障害が発生した資源の復旧
災害対策運用の継続に向けた復旧を行った後、障害が発生した資源を計画的に復旧して通常運用状態に戻します。
障害が発生した資源 | 災害対策運用の継続に向けた復旧の必要性 | 障害が発生した資源の復旧の必要性 | 参照先 | ||||
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運用センタ | 待機センタ | ||||||
プライマリサーバ | スタンバイサーバ | プライマリ候補サーバ | スタンバイサーバ | ||||
運用センタ | プライマリサーバ | - | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | |
スタンバイサーバ | 不要 | - | 不要 | 不要 | 必要 | ||
ログ転送用ネットワーク | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | ||
管理用ネットワーク | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | ||
待機センタ | プライマリ候補サーバ | 不要 | 不要 | - | 不要 | 必要 | |
スタンバイサーバ | 不要 | 不要 | 不要 | - | 必要 | ||
ログ転送用ネットワーク | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | ||
センタ間の広域回線 | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 | 必要 |
注1) 運用センタのログ転送用ネットワークが異常になった場合、データベース多重化機能によりスタンバイサーバを切り離して縮退運転を行います。
注2) 運用センタの管理用ネットワークが異常になった場合、データベース多重化機能によりプライマリサーバを切り替えるか、スタンバイサーバを切り離して縮退運転を行います。
注3) 待機センタでデータベース多重化機能を利用しない場合は必要です。
注意
データベース多重化運用の記事を参照する手順では、プライマリサーバとプライマリ候補サーバを読み替えて参照してください。