待機センタのスタンバイサーバで異常が発生した場合の対処方法を示します。
待機センタのスタンバイサーバで異常が発生した場合の対処方法は、待機センタでデータベース多重化機能を利用する場合と利用しない場合で異なります。
待機センタでデータベース多重化機能を利用する場合
待機センタのプライマリ候補サーバが正常であり、トランザクションログが待機センタに送信されるため、対処の必要はありません。
障害が発生した資源の復旧手順は、基本的にはデータベース多重化運用と同じです。詳細は、“4.1.2 切り離し発生後の縮退運転における運用操作”を参照してください。以下は、データベース多重化運用との相違点です。
“4.1.2.1.3 異常原因の特定とリカバリ”のリカバリの手順において、pg_basebackupコマンドを使用した復旧は必須ではありません。
待機センタでデータベース多重化機能を利用しない場合
待機センタのプライマリ候補サーバが正常であり、トランザクションログが待機センタに送信されるため、対処の必要はありません。
待機センタのスタンバイサーバで異常が発生した場合、異常となった原因を取り除いてから、以下のいずれかの対処を行います。
インスタンスの再起動
pg_ctlコマンド、またはWindowsサービスを使用して、待機センタのスタンバイサーバのインスタンスを再起動します。
インスタンスの再作成
待機センタのプライマリ候補サーバのインスタンスの複製を作成し、インスタンスを再作成します。インスタンス再作成の手順は、セットアップ時の手順と同じです。詳細は、“7.3.6 スタンバイサーバのインスタンスの作成・設定・登録”を参照してください。