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Site Recovery for Red Hat(R) OpenStack Platform V1.1 運用ガイド
FUJITSU Software

第9章 運用 - 運用中に実施する手順

本番サイトでOpenStackのユーザーを追加した場合の手順【サイト:本番サイト】

本番サイトでOpenStackのユーザーを追加した場合、本手順を実施してください。本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 対象ユーザー(※)ごとに所属するプロジェクト数分

    (※)DR対象のNovaインスタンスやCinderボリュームを作成するユーザー

以下のコマンドを実行し、DR対象のNovaインスタンスやCinderボリュームを作成する各ユーザーについて、権限を委譲します。

rcx_srosp_setup trust-create <trustor_user_token> <trustor_project> <trustor_user>

注意

権限委譲していないユーザーの確認方法は「権限委譲していないユーザーの確認」を参照してください。本手順の実施後、「運用 - 増分バックアップ」に従って本番サイトの増分バックアップを実施してください。

災対サイトでOpenStackのユーザーを追加した場合の手順【サイト:災対サイト】

災対サイトでOpenStackのユーザーを追加した場合、本手順を実施してください。 本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 対象ユーザー(※)ごとに所属するプロジェクト数分

    (※)DR対象のNovaインスタンスやCinderボリュームを作成するユーザー

以下のコマンドを実行し、DR対象のNovaインスタンスやCinderボリュームを作成する各ユーザーについて、権限を委譲します。

rcx_srosp_setup trust-create <trustor_user_token> <trustor_project> <trustor_user>

注意

  • 複数プロジェクトに所属するユーザーについては、1プロジェクトごとに権限委譲する必要があります。

  • 権限を委譲していないユーザーがいる場合、以下の切戻し手順実施時に、 Cinderボリューム・Novaインスタンスの復旧に失敗する場合があります。

  • ユーザーを削除する場合、削除するユーザーの権限委譲情報を事前に削除してください。権限委譲情報の削除方法は「権限委譲情報の削除」を参照してください。

権限委譲していないユーザーの確認方法は「権限委譲していないユーザーの確認」を参照してください。

本番サイトでCinderボリュームを作成した場合の手順【サイト:本番サイト、災対サイト】

本番サイトでCinderボリュームを作成した場合は、本手順を実施してください。本手順では、Cinderボリュームに対して、リモート・アドバンスト・コピー(REC)を設定します。

注意

RECを設定していないCinderボリュームの確認方法は「RECの確認」を参照してください。

(1) RECに必要な情報の確認【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 作成したCinderボリューム数分

以下のコマンドを実行し、ボリュームの情報を表示します。

ボリュームNoとボリュームサイズを控えてください。

rcx_srosp_setup volume-info <volume_id> [<volume_id> ...]

(2) コピー先ボリュームの作成【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : なし

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 作成したCinderボリューム数分

災対サイトのETERNUS上に、RECの設定(1)で確認したボリュームサイズと同じサイズのボリュームを作成します。 作成したボリュームのボリュームNoを控えてください(RECの設定(3)のコピーペアの登録時に使用します)。

注意

本番サイトと災対サイトにおいて、ボリューム名とボリュームNoが重複しないように指定してください。

(3) コピーペアの登録【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 登録するコピーペア数分

コピーペアを登録します。

コピーペアの登録にはボリュームNoが必要です。RECの設定(1)、(2)で控えたものを使用してください。

コピーペアを登録する際に指定するボリュームNoは、以下の規則に従ってください。

  • 「0x」で始まる16進数であること

  • 桁数が4未満の場合は、左から0を足して4桁にすること

  • 英文字は全部大文字であること

ボリュームNoの指定例:

  • 正しい例:0x0009、 0x001A

  • 間違った例:10(十進数)、 0x009(桁数が足りない) 、 0x000a(英小文字が存在)

以下のコマンドを実行し、コピーペアを登録します。

acpair add -g <copyGroup> -p <copyPair>

acpair addコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。

(4) コピーの実行【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : コピーグループ数分

RECによるコピーを実行します。

acec start -g <copyGroup> -p <copyPair> -transfer <動作モード> -r

<copyPair>には(3)で登録したコピーペア情報を使用してください。acec startコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。

(5) 増分バックアップ【サイト:本番サイト、災対サイト】

本番サイトに変更があるため、「運用 - 増分バックアップ」に従って本番サイトの増分バックアップを実施してください。

本番サイトでCinderボリュームをリサイズする場合の手順【サイト:本番サイト、災対サイト】

本番サイトでCinderボリュームをリサイズする場合、本手順に従って実施してください。

(1) コピーの停止【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : リサイズするCinderボリューム数分

リサイズするボリュームのコピーを停止します。

コピーの停止にはコピーペア情報が必要です。「RECの確認」を参照し、リサイズするボリュームのコピーペア情報を確認してください。コピーペア情報とコピー先ボリュームのボリュームNoを控えてください(コピー先ボリュームのリサイズ時とコピーペアの登録時に使用します)。

以下のコマンドを実行し、コピーを停止します。

acec cancel -g <copyGroup> -p <copyPair> -force

acec cancelコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。

(2) コピー元ボリュームのリサイズ【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : リサイズするCinderボリューム数分

以下のコマンドを実行し、Cinderボリュームをリサイズします。

openstack volume set <volume_id> --size <size>

<volume_id>の確認は「Cinderボリュームのid確認」を参照してください。

(3) コピー先ボリュームのリサイズ【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : なし

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : リサイズするCinderボリューム数分

災対サイトのETERNUS上で、(1)で控えたボリュームNoのボリュームを、(2)でリサイズしたボリュームと同じサイズにリサイズします。

(4) Cinderバックアップの削除【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : リサイズするCinderボリューム数分

リサイズ前のCinderボリュームのCinderバックアップを削除します。

  1. 以下のコマンドを実行し、リサイズを実行したCinderボリュームのsizeを確認します。

    cinder show <volume_id>

    <volume_id>の確認は「Cinderボリュームのid確認」を参照してください。

    # cinder show db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3
    +--------------------------------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
    | Property                       | Value                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  |
    +--------------------------------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
    | attachments                    | [{u'server_id': u'e0303066-3579-44c6-bd1f-7579e3c4fd31', u'attachment_id': u'069a2b21-152f-4d64-9283-d69680ba72d9', u'attached_at': u'2017-12-26T12:57:23.000000', u'host_name': None, u'volume_id': u'db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3', u'device': u'/dev/vdb', u'id': u'db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3'}] |
    | availability_zone              | nova                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   |
    | bootable                       | false                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  |
    | consistencygroup_id            | None                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   |
    | created_at                     | 2017-12-25T05:09:41.000000                                                                                                                                                                                                                                                                                             |
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    | multiattach                    | False                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  |
    | name                           | rcxsr_test_datavol0129                                                                                                                                                                                                                                                                                                 |
    | os-vol-host-attr:host          | hostgroup@backend1#backend1                                                                                                                                                                                                                                                                                            |
    | os-vol-mig-status-attr:migstat | None                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   |
    | os-vol-mig-status-attr:name_id | None                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   |
    | os-vol-tenant-attr:tenant_id   | aef67161a21345f9bd1cb55077f48ac5                                                                                                                                                                                                                                                                                       |
    | replication_status             | disabled                                                                                                                                                                                                                                                                                                               |
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    | volume_type                    | DXISCSI01                                                                                                                                                                                                                                                                                                              |
    +--------------------------------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
  2. 以下のコマンドを実行し、削除候補のCinderバックアップの一覧を取得します。

    cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>

    <volume_id>には手順1で指定したvolume_idを指定してください。

    Size列を確認し、手順1で確認したsizeと異なる値のCinderバックアップが削除対象です。手順3で使用するため、CinderバックアップのIDを控えてください。

    # cinder backup-list --all-tenants --volume-id db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+
    | ID                                   | Volume ID                            | Status    | Name                                           | Size | Object Count | Container                                  |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+
    | 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 | db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3 | available | FJSVrcxsr_db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3 | 40   | 23           | 27/99/27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+
  3. 以下のコマンドを実行し、Cinderバックアップを削除します。

    cinder backup-delete <backup_id> [<backup_id> ...]

    # cinder backup-delete 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576  
    Request to delete backup 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 has been accepted.  
  4. 以下のコマンドを実行し、手順2で控えた削除対象のCinderバックアップが表示されないことを確認します。

    cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>

    # cinder backup-list --all-tenants --volume-id db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3
    +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+  
    | ID | Volume ID | Status | Name | Size | Object Count | Container |  
    +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+  
    +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+  

(5) コピーの実行【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : リサイズするCinderボリューム数分

RECによるコピーを実行します。

acec start -g <copyGroup> -p <copyPair> -transfer <動作モード> -r

<copyPair>には(1)で控えたコピーペア情報を使用してください。acec startコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。

(6) 増分バックアップ【サイト:本番サイト、災対サイト】

本番サイトに変更があるため、「運用 - 増分バックアップ」に従って本番サイトの増分バックアップを実施してください。

本番サイトでCinderボリュームを削除する場合の手順【サイト:本番サイト、災対サイト】

本番サイトでCinderボリュームを削除する場合、本手順に従って実施してください。

(1) コピーの停止【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分

削除するボリュームのコピーを停止します。

コピーの停止にはコピーペア情報が必要です。「RECの確認」を参照し、削除するボリュームのコピーペア情報を確認してください。コピーペア情報とコピー先ボリュームのボリュームNoを控えてください(コピーペアの削除時とコピー先ボリュームの削除時に使用します)。

以下のコマンドを実行し、コピーを停止します。

acec cancel -g <copyGroup> -p <copyPair> -force

acec cancelコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。

(2) コピーペアの削除【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分

以下のコマンドを実行し、削除するボリュームのコピーペアを削除します。

acpair remove -g <copyGroup> -p <copyPair>

<copyPair>には(1)で控えたコピーペア情報を使用してください。acpair removeコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。

(3) Cinderバックアップの削除【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分

削除するCinderボリュームのCinderバックアップを削除します。

  1. 以下のコマンドを実行し、削除候補のCinderバックアップの一覧を取得します。

    cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>

    <volume_id>には削除するCinderボリュームのvolume_idを指定してください。

    手順2で使用するため、CinderバックアップのIDを控えてください。

    # cinder backup-list --all-tenants --volume-id db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+
    | ID                                   | Volume ID                            | Status    | Name                                           | Size | Object Count | Container                                  |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+
    | 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 | db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3 | available | FJSVrcxsr_db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3 | 40   | 23           | 27/99/27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+
  2. 以下のコマンドを実行し、Cinderバックアップを削除します。

    cinder backup-delete <backup_id> [<backup_id> ...]

    # cinder backup-delete 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576  
    Request to delete backup 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 has been accepted.  
  3. 以下のコマンドを実行し、手順1で控えた削除対象のCinderバックアップが表示されないことを確認します。

    cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>

    # cinder backup-list --all-tenants --volume-id db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3
    +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+  
    | ID | Volume ID | Status | Name | Size | Object Count | Container |  
    +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+  
    +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+  

(4) コピー元ボリュームの削除【サイト:本番サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分

以下のコマンドを実行し、Cinderボリュームを削除します。

openstack volume delete <volume_id>

<volume_id>の確認は「Cinderボリュームのid確認」を参照してください。

(5) コピー先ボリュームの削除【サイト:災対サイト】

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 災対サイト

  • 手順実施サーバ : なし

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分

災対サイトのETERNUS上の、(1)で控えたボリュームNoのボリュームを削除します。

(6) 増分バックアップ【サイト:本番サイト、災対サイト】

本番サイトに変更があるため、「運用 - 増分バックアップ」に従って本番サイトの増分バックアップを実施してください。

不要なCinderバックアップを削除する場合の手順【サイト:本番サイト】

フルバックアップまたは増分バックアップの実施後、以前に採取したCinderバックアップは残ります。不要な場合、本手順を実施してください。本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト

  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード

  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者

  • 手順実施回数 : 1回

  1. 以下のコマンドを実行し、Cinderボリュームの一覧を取得します。

    cinder list --all-tenants

    以降の手順で使用するため、CinderボリュームのIDを控えてください。

    # cinder list --all-tenants
    +--------------------------------------+----------------------------------+-----------+-----------+------+-------------+----------+--------------------------------------+
    | ID                                   | Tenant ID                        | Status    | Name      | Size | Volume Type | Bootable | Attached to                          |
    +--------------------------------------+----------------------------------+-----------+-----------+------+-------------+----------+--------------------------------------+
    | 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | 2c94c85d5bc64a8484b379a1b2bd1857 | in-use    | volume-10 | 10   | tripleo     | false    | b03883ee-f443-48e9-b48a-60fcc63ec8ad |
    | a79ec41a-48da-46dc-99b7-3b947e3f906e | 2c94c85d5bc64a8484b379a1b2bd1857 | in-use    | volume-40 | 40   | tripleo     | false    | b03883ee-f443-48e9-b48a-60fcc63ec8ad |
    | d69ab671-e597-4dea-b3d1-e18934c26e37 | 2c94c85d5bc64a8484b379a1b2bd1857 | available | volume-11 | 11   | tripleo     | false    |                                      |
    +--------------------------------------+----------------------------------+-----------+-----------+------+-------------+----------+--------------------------------------+
  2. 以下のコマンドを実行し、Cinderバックアップの一覧を取得します。

    cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>

    <volume_id>には手順1で控えたvolume_idの1つを指定してください。手順3で使用するため、CinderバックアップのIDを控えてください。

    # cinder backup-list --all-tenants --volume-id 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+----------------------------------+
    | ID                                   | Volume ID                            | Status    | Name                                           | Size | Object Count | Container                                  | User ID                          |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+----------------------------------+
    | 4b6ba945-12e5-4248-b61f-3f31d0d56379 | 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | available | FJSVrcxsr_9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | 10   | 6            | 4b/6b/4b6ba945-12e5-4248-b61f-3f31d0d56379 | ed6d21ec9677403b9cfd077fa5515e2d |
    | a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef | 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | available | FJSVrcxsr_9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | 10   | 6            | a2/1e/a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef | ed6d21ec9677403b9cfd077fa5515e2d |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+----------------------------------+
  3. 以下のコマンドを実行し、Cinderバックアップの詳細を確認します。

    cinder backup-show <backup_id>

    <backup_id>には手順2で控えたbackup_idを指定してください。手順2で控えたCinderバックアップについてすべて確認し、不要なCinderバックアップのIDを控えてください。

    # cinder backup-show a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef
    +-----------------------------------+------------------------------------------------+
    | Property                          | Value                                          |
    +-----------------------------------+------------------------------------------------+
    | availability_zone                 | nova                                           |
    | container                         | a2/1e/a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef     |
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    | description                       | None                                           |
    | fail_reason                       | None                                           |
    | has_dependent_backups             | False                                          |
    | id                                | a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef           |
    | is_incremental                    | False                                          |
    | metadata                          | {}                                             |
    | name                              | FJSVrcxsr_9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a |
    | object_count                      | 6                                              |
    | os-backup-project-attr:project_id | 2c94c85d5bc64a8484b379a1b2bd1857               |
    | size                              | 10                                             |
    | snapshot_id                       | None                                           |
    | status                            | available                                      |
    | updated_at                        | 2021-04-28T09:18:20.000000                     |
    | user_id                           | ed6d21ec9677403b9cfd077fa5515e2d               |
    | volume_id                         | 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a           |
    +-----------------------------------+------------------------------------------------+
  4. 以下のコマンドを実行し、Cinderバックアップを削除します。

    cinder backup-delete <backup_id> [<backup_id> ...]

    <backup_id>には手順3で控えたbackup_idを指定してください。

    # cinder backup-delete a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef
    Request to delete backup a21e9b1b-b220-4207-9f4f-fa750c0a5eef has been accepted.
  5. 以下のコマンドを実行し、手順3で控えた削除対象のCinderバックアップが表示されないことを確認します。

    cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>

    <volume_id>には手順2で指定したvolume_idを指定してください。

    # cinder backup-list --all-tenants --volume-id 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+----------------------------------+
    | ID                                   | Volume ID                            | Status    | Name                                           | Size | Object Count | Container                                  | User ID                          |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+----------------------------------+
    | 4b6ba945-12e5-4248-b61f-3f31d0d56379 | 9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | available | FJSVrcxsr_9aee167c-f3d5-49cd-b922-412ae573512a | 10   | 6            | 4b/6b/4b6ba945-12e5-4248-b61f-3f31d0d56379 | ed6d21ec9677403b9cfd077fa5515e2d |
    +--------------------------------------+--------------------------------------+-----------+------------------------------------------------+------+--------------+--------------------------------------------+----------------------------------+
  6. 手順2~手順5を手順1で控えたCinderボリュームごとに実施し、不要なCinderバックアップをすべて削除します。