入力コード範囲の抑止を行ったり、抑止を解除したりする場合は、次のようにCharset-入力アシストを運用します。
資源管理サーバでCharset-入力アシストの運用管理を設定する
運用管理の設定のうち、入力コード範囲の設定を行います。
クライアントへ配付・移入する
1. 資源管理サーバでCharset-入力アシストの運用管理を設定する
Charset-入力アシストの運用管理の設定のうち、入力コード範囲の設定を行います。
次の設定値のいずれかを設定します。
設定値 | 内容 |
---|---|
指定しない | 入力コード範囲の抑止を行いません。 |
自動生成する | 入力コード範囲の抑止を行います。コード範囲は次のいずれかになります。
|
手動で指定する | 入力コード範囲の抑止を行います。コード範囲は、コンボボックスからの選択、または[抑止コードのカスタマイズ]ボタンによってスコープファイルを作成し設定します。 |
コンボボックスからの選択では、スコープファイルの内容を次のいずれかの範囲に初期化します。
設定値 | 文字セット | 概要 |
---|---|---|
JIS |
| JIS X 0201およびJIS X 0208に対し、外字が追加された文字セット。 |
シフトJIS(MS) | マイクロソフト標準キャラクタセット(SBCSを除く) | JIS非漢字、JIS第一水準、JIS第二水準(JIS X 0208:1990)およびベンダ定義文字を持つ文字セット。 |
Unicode(MS) |
| シフトJIS(MS)に対し、JIS補助漢字(JIS X 0212)およびJIS X 0221 日本文字部分レパートリで定義されるJAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT(追加非漢字集合)などが追加された文字セット。 |
| JIS2004ベースのMS 明朝(Version5.30)で使用されている文字セット。 | |
JEF | JEFまたはUnicode-JEF | JEFまたはUnicode-JEFに対し、外字を含む文字セット。 |
なお、コンボボックスに表示される内容は次のように変化します。
「JEF」と表示されます。
「Unicode(2004MS)」が追加されて表示されます。
「カスタマイズ」が追加されて表示されます。
入力コード範囲の設定ファイル(スコープファイル)を編集することができます。スコープファイルについては、「3.2.2 スコープファイル」を参照してください。
詳しくは、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源管理編」の5.4.4項にある「入力抑止コードの指定」の説明を参照してください。
参考
資源管理サーバで日本語資源管理を使用し、Charset-入力アシストの運用管理を設定する手順の概要は次のとおりです。
[スタート]から日本語資源管理を起動し、ツリー上で、Charset-入力アシストを運用している業務を選択します。
メニューの[業務]-[変更]をクリックします。
[業務の変更]ダイアログで[入力辞書]タブの[辞書の環境設定]ボタンをクリックします。
[運用辞書生成の環境設定]ダイアログの[動作]タブの[入力アシストの動作環境設定]ボタンをクリックします。その後、表示されるダイアログ上で必要な設定を行います。
注意
[入力抑止コードの指定]の設定を「自動生成する」にした状態で、日本語資源管理において、いずれかの任意の書体に対して外字を追加した場合は、辞書用外字にも同じ外字を追加してから、日本語資源をCharset-入力アシストに配付・適用する必要があります。
2. クライアントへ配付・移入する
手順については、「3.1.2 資源管理サーバから部門サーバへ資源を配付する」および「3.1.3 クライアント側で部門サーバから配付資源を取得する」を参照してください。
参考
入力コード範囲の抑止を行わない場合、Charset-入力アシストではJIS X 0213:2004(JIS2004)をベースとして、Microsoftが定義したUnicode文字セットの範囲(入力用のマスタコード系のUnicode(2004MS)に相当)での入力が可能です。
注意
入力コード範囲の抑止対象となっている文字を含む単語は、Charset-入力アシストのオプション辞書やユーザ辞書に登録することはできますが、変換候補リストには表示されません。
注意
「ユーザー アカウント制御」が有効の場合、管理者アカウントで日本語資源の取出し環境の設定、日本語資源の取出しおよび移入を行おうとすると、OSにより権限昇格ダイアログボックスが表示されます。また、標準ユーザー アカウントでこれらの操作を行う場合は、設定や手順が別途必要となります。日本語資源の取出しや移入を行う方法について詳しくは、「3.8 運用時のユーザアカウント」を参照してください。