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Interstage Charset Manager Standard Edition V10 使用手引書 入力機能編
FUJITSU Software

3.2.1 運用の手順

入力コード範囲の抑止を行ったり、抑止を解除したりする場合は、次のようにCharset-入力アシストを運用します。

  1. 資源管理サーバでCharset-入力アシストの運用管理を設定する
    運用管理の設定のうち、入力コード範囲の設定を行います。

  2. クライアントへ配付・移入する

1. 資源管理サーバでCharset-入力アシストの運用管理を設定する

Charset-入力アシストの運用管理の設定のうち、入力コード範囲の設定を行います。

[入力抑止コードの指定]

次の設定値のいずれかを設定します。

設定値

内容

指定しない

入力コード範囲の抑止を行いません。

自動生成する

入力コード範囲の抑止を行います。コード範囲は次のいずれかになります。

[ホストのコード系を参照に用いる]がチェックされていないか、または項目が表示されていない場合

業務の漢字辞書に登録されている文字の範囲になります。

[ホストのコード系を参照に用いる]がチェックされている場合

内字はすべての範囲となり、外字は業務の漢字辞書に登録されている文字の範囲になります。

手動で指定する

入力コード範囲の抑止を行います。コード範囲は、コンボボックスからの選択、または[抑止コードのカスタマイズ]ボタンによってスコープファイルを作成し設定します。

コンボボックスからの選択では、スコープファイルの内容を次のいずれかの範囲に初期化します。

設定値

文字セット

概要

JIS

  • JIS X 0201

  • JIS X 0208

  • 外字

JIS X 0201およびJIS X 0208に対し、外字が追加された文字セット。

シフトJIS(MS)

マイクロソフト標準キャラクタセット(SBCSを除く)

JIS非漢字、JIS第一水準、JIS第二水準(JIS X 0208:1990)およびベンダ定義文字を持つ文字セット。

Unicode(MS)

  • マイクロソフト標準キャラクタセット

  • JIS X 0212

  • JIS X 0221(JAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT)

  • Unicode3.0にて図形文字ブロックに定義されているもの(BMPのみ)

シフトJIS(MS)に対し、JIS補助漢字(JIS X 0212)およびJIS X 0221 日本文字部分レパートリで定義されるJAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT(追加非漢字集合)などが追加された文字セット。
Unicode3.0のBMP領域にて、図形文字として定義されているコード値をすべて入力可能にした文字セット。

Unicode(2004MS)

  • マイクロソフト標準キャラクタセット

  • JIS X 0212:1990

  • JIS X 0213:2004

  • JIS X 0221(JAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT)等

JIS2004ベースのMS 明朝(Version5.30)で使用されている文字セット。

JEF

JEFまたはUnicode-JEF

JEFまたはUnicode-JEFに対し、外字を含む文字セット。

なお、コンボボックスに表示される内容は次のように変化します。

[ホストのコード系を参照に用いる]がチェックされている場合

「JEF」と表示されます。

入力用のマスタコード系がUnicode(2004MS)の場合

「Unicode(2004MS)」が追加されて表示されます。

[抑止コードのカスタマイズ]ボタンによりスコープファイルを編集した場合

「カスタマイズ」が追加されて表示されます。

[抑止コードのカスタマイズ]

入力コード範囲の設定ファイル(スコープファイル)を編集することができます。スコープファイルについては、「3.2.2 スコープファイル」を参照してください。

詳しくは、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源管理編」の5.4.4項にある「入力抑止コードの指定」の説明を参照してください。

参考

資源管理サーバで日本語資源管理を使用し、Charset-入力アシストの運用管理を設定する手順の概要は次のとおりです。

  1. [スタート]から日本語資源管理を起動し、ツリー上で、Charset-入力アシストを運用している業務を選択します。

  2. メニューの[業務]-[変更]をクリックします。

  3. [業務の変更]ダイアログで[入力辞書]タブの[辞書の環境設定]ボタンをクリックします。

  4. [運用辞書生成の環境設定]ダイアログの[動作]タブの[入力アシストの動作環境設定]ボタンをクリックします。その後、表示されるダイアログ上で必要な設定を行います。

注意

[入力抑止コードの指定]の設定を「自動生成する」にした状態で、日本語資源管理において、いずれかの任意の書体に対して外字を追加した場合は、辞書用外字にも同じ外字を追加してから、日本語資源をCharset-入力アシストに配付・適用する必要があります。

2. クライアントへ配付・移入する

手順については、「3.1.2 資源管理サーバから部門サーバへ資源を配付する」および「3.1.3 クライアント側で部門サーバから配付資源を取得する」を参照してください。

参考

入力コード範囲の抑止を行わない場合、Charset-入力アシストではJIS X 0213:2004(JIS2004)をベースとして、Microsoftが定義したUnicode文字セットの範囲(入力用のマスタコード系のUnicode(2004MS)に相当)での入力が可能です。

注意

入力コード範囲の抑止対象となっている文字を含む単語は、Charset-入力アシストのオプション辞書やユーザ辞書に登録することはできますが、変換候補リストには表示されません。

注意

「ユーザー アカウント制御」が有効の場合、管理者アカウントで日本語資源の取出し環境の設定、日本語資源の取出しおよび移入を行おうとすると、OSにより権限昇格ダイアログボックスが表示されます。また、標準ユーザー アカウントでこれらの操作を行う場合は、設定や手順が別途必要となります。日本語資源の取出しや移入を行う方法について詳しくは、「3.8 運用時のユーザアカウント」を参照してください。