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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.3 使用手引書
FUJITSU Software

第2章 インストールレス型Agent管理

本章では、Agentをインストールしていない被監視サーバをリモートで管理する方法について説明します。

インストールレス型Agentの機能については、解説書「インストールレス型Agentの運用モデル」および「インストールレス型Agent」を参照してください。

インストール型Agentとインストールレス型Agentの違いについては、解説書「Agent」を参照してください。

サーバ性能管理および仮想資源管理を行うことができます。

■環境

インストールレス型Agentの管理は、Manager/Proxy Managerで行うことができます。

■実行に必要な権限

Windows版】

Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。

UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。

■通信方式

リモートで性能情報を収集するときの監視サーバと被監視サーバ(インストールレス型Agent)の通信方式は、WMI、TELNET、SSH、HTTPS、RESTのいずれかになります。詳細は、サーバ性能管理の場合「2.1.1 前提条件」、仮想資源管理の場合「2.2.1 前提条件」を参照してください。

注意

  • TELNETを使用する場合、監視サーバから被監視サーバにTELNET(ポート番号23)で接続できるように環境を設定してください。

  • SSHを使用する場合、監視サーバから被監視サーバとSSH(ポート番号22)で接続できるように環境を設定してください。

  • SSHを使用する場合、パスワードを使用したユーザー認証を行います。

  • SSHを使用する場合、使用可能な暗号化アルゴリズムは以下のとおりです。

    • 3des-cbc

    • aes128-cbc

    • aes256-cbc

    • aes192-cbc

    • arcfour

    • cast128-cbc

    • aes128-ctr

    • aes192-ctr

    • aes256-ctr

    「3des-cbc」の場合の、被監視サーバ側での設定方法は、以下のとおりです。

    1. /etc/ssh/sshd_configの「Ciphers」に「3des-cbc」を追加します。
      /etc/ssh/sshd_configに「Ciphers」が存在しない場合は「3des-cbc」が許可されているため、追加する必要はありません。

    2. SSHを再起動します。

■システム時刻について

監視サーバと被監視サーバのシステム時刻は、同じ時刻になるように設定してください。

管理対象

インストールレス型Agentで以下の性能管理を行うための設定について説明します。

■ヒアリングシートについて

サーバ性能管理および仮想資源管理の場合、以降の「2.1.3.1 定義方法」および「2.2.3.1 定義方法」で説明する接続アカウント定義ファイルおよびリモート監視定義ファイルは、ヒアリングシートを利用して作成することもできます。

ヒアリングシートを使用するためには、Microsoft(R) Excel 2007以降が必要です。

ヒアリングシートの利用手順は以下のとおりです。

  1. 以下のファイルをWindowsシステムの任意のディレクトリにコピーします。

    DVD-ROMドライブ:\tools\Hearing\HearingSheet.exe

  2. HearingSheet.exeをダブルクリックし、展開します。

  3. 展開されたHearingSheetディレクトリ配下のHearingSheet.xlsmを開き、以下の手順でマクロ実行環境の準備を行います。

    1. [Excel のオプション]画面で、左側の[セキュリティ センター]、右側の[セキュリティ センターの設定]ボタンを順にクリックします。

    2. [セキュリティ センター]画面で、左側の[マクロの設定]をクリックします。

    3. 画面右側の[デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする]を選択し、[VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する]をチェックして、[OK]ボタンをクリックします。

    4. [Excel のオプション]画面で[OK]ボタンをクリックします。

  4. 「ヒアリングシート」に記載されている手順に従って操作します。

    注意

    出力される接続アカウント定義ファイルではパスワードは暗号化されますが、「ヒアリングシート」に記入されたパスワードは平文のまま残ります。取り扱いには十分注意してください。

    ヒアリングシートと、出力される接続アカウント定義ファイルおよびリモート監視定義ファイルの設定項目の対応は、以下のとおりです。

    ヒアリングシート

    接続アカウント定義ファイル
    (remoteAccount.txt)

    リモート監視定義ファイル
    (remoteAgent.txt)

    システム名

    ホスト名

    DISPLAYNAME

    IPアドレス

    セクション名

    セクション名
    HOSTNAME
    ACCOUNT

    OS/VM種別

    OSTYPE/VMTYPE

    接続方式

    CONNECTTYPE

    ドメイン名

    DOMAIN

    ユーザー名

    USER

    パスワード

    PASSWORD