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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

13.2.2 操作の違いについて

コマンド操作について

J2EE機能とJakarta EE 8機能のコマンド操作の違いを以下に示します。一部、使用するコマンド名や操作する対象が異なります。

実行環境の操作において、J2EE機能の場合は各種操作によってisj2eeadminコマンド、isstartwu/isstopwuコマンド、isdeployment/isundeploymentコマンドなどの使い分けが必要です。その点、Jakarta EE 8機能の場合は、ほぼasadminコマンドのサブコマンドで操作可能です。Jakarta EE 8機能の場合は、GlassFish Serverインスタンスの作成や必要に応じて接続プールの作成操作が必要です。

Jakarta EE 8におけるDASは、PCMIサービスに連動してOSの起動時に自動起動されます。PCMIサービスに連動したDASの起動を無効にするには、インストール時にDASの自動起動を無効に設定してください。または、PCMIサービスの出口機能に関するファイルを削除して、DASの自動起動設定を解除してください。詳細は「4.3.6.2 自動起動設定コマンドを利用する」を参照してください

起動・停止コマンドの復帰について

J2EEにおける基盤サービス及びIJServerワークユニットの起動と停止コマンドでは、プロセスの起動または停止後に復帰します。

Jakarta EE 8における以下のDAS及びGlassFish Serverクラスターの起動と停止コマンドの場合、プロセスの起動または停止完了を待たずに復帰します。

start-domainサブコマンド

stop-domainサブコマンド

start-clusterサブコマンド

stop-clusterサブコマンド

start-local-instanceサブコマンド

stop-local-instanceサブコマンド

プロセスの起動・停止完了は「pcmilistprocesses」コマンドで確認する必要があります。

定義更新時の注意点

GlassFish Serverクラスター及びGlassFish Serverインスタンスは、「中央リポジトリー」という全体の資産が格納されている領域からコピーされた、各GlassFish Serverインスタンスごとに存在するリポジトリーキャッシュを参照して動作します。GlassFish Serverクラスター、またはGlassFish Serverインスタンスを起動するとき、リポジトリーの同期化処理によって、定義情報が、中央リポジトリーからリポジトリーキャッシュへのコピーされます。

ただし、すべてのGlassFish Serverクラスターで共通に使用するライブラリー(JDBCドライバ等)を運用資産格納ディレクトリーに設定した場合や、keytoolコマンドでキーストア、トラストストアを更新した場合など、domain.xmlの更新を伴わない中央リポジトリーの資産の更新が行われた場合には、GlassFish Serverクラスター、またはGlassFish Serverインスタンスの起動時に、同期化処理が行われないことがあります。

その場合、GlassFish Serverクラスター、またはGlassFish Serverインスタンス停止後、手動による同期化を行ってください。手動による同期化については「2.1.4 リポジトリーの同期化処理」を参照してください。

アプリケーションの定義編集について

J2EE機能では、配備後にアプリケーション定義を編集する運用でした。これに対し、Jakarta EE 8機能では、配備前にアプリケーション定義を作成し、アプリケーションに含めて配備するため、配備後の運用が容易になります。

ただし、J2EE機能では配備後にアプリケーション定義を変更することができますが、Jakarta EE 8機能では配備後の変更はできません。変更する場合には、変更したGlassFish deployment descriptorを配備モジュールに含めて再度配備を行う必要があります。