ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

13.2.3 セキュリティ機能の違いについて

ロールとログイン認証

J2EEの場合、運用操作を行うユーザーは、Interstage運用グループに属するユーザーまたはOSのシステム管理者である必要があります。ログイン認証には、OS認証とLDAP認証のいずれかを選択できます。

Jakarta EE 8の場合、運用操作を行うユーザーは、運用ユーザーまたはOSのシステム管理者である必要があります。ログイン認証には、fileレルムまたはldapレルムを使用した認証を選択できます。

J2EE機能とJakarta EE 8機能のロールとログイン認証の差異を以下に示します。

認証の種類

説明

ユーザリポジトリ

備考

J2EE環境

OS認証

(デフォルト)

OSのユーザーでログイン認証を実行します。

OSに登録されたユーザリポジトリ

Interstage管理コンソールだけ認証。以下のロールから選択。

Administrators

Configurators

LDAP認証

Interstageディレクトリサービスと連携してログイン認証を実行します。

Interstageディレクトリサービスに登録されたユーザリポジトリ

Interstage管理コンソールだけ認証。以下のロールから選択。

Administrators

Configurators

Operators

Monitors

Jakarta EE 8環境

fileレルムでの認証

Fileに格納されたユーザーでログイン認証を実行します。

Fileに登録されたユーザリポジトリ

asadminコマンドやGlassFish Server管理コンソールの認証。以下のグループに属するユーザーだけログイン可能。

asadminグループ

ldapレルムでの認証

Interstageディレクトリサービスと連携してログイン認証を実行します。

Interstageディレクトリサービスに登録されたユーザリポジトリ

asadminコマンドやGlassFish Server管理コンソールの認証。以下のグループに属するユーザーだけログイン可能。

asadminグループ

IJServerワークユニット/GlassFish Serverクラスター配下のプロセスの実効権限

J2EEの場合、IJServerワークユニット配下のプロセスは、初期設定ではOSのシステム管理者の実効権限で動作します。実効権限は、IJServerワークユニット単位でカスタマイズできます。

Jakarta EE 8の場合、GlassFish Serverクラスター配下のGlassFish Serverインスタンスは、初期設定ではOSのシステム管理者の実効権限で動作します。実効権限のカスタマイズは、Jakarta EE 8運用環境全体に対して行います。J2EE機能との設定方法の差異は、「13.3.5 IJServer共通定義」を参照してください。