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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

12.14 GlassFish運用資産のリストア後の異常

GlassFish運用資産のリストア後に異常が発生する場合、ijrestoreコマンドに指定するオプションに誤りがあるか、運用資産のリストア後の作業に誤りがあることが考えられます。「9.1.3 リストア手順」、「9.2.3 リストア手順」の手順を参照し、正しい手順で運用資産のリストアが行われたかどうかを確認してください。

以下のトラブルについて、原因と対処方法を説明します。

ijsetoperatoridコマンドの実行時にIJSETOPID00014が出力され、コマンドの実行に失敗する場合

リストア・バックアップ元の運用ユーザーが存在しない場合、本メッセージが出力されます。リストア・バックアップ元と同じ運用ユーザーが存在するか、確認してください。

PCMIサービスの起動に失敗する場合

以下の可能性があります。

DASの起動ができない場合

サーバーログを確認し、出力されているメッセージについて対処してください。

特に、以下のメッセージが出力されている場合、バックアップ元の環境で指定していたHTTPリスナー、IIOPサービス、管理サービスのネットワークアドレスを、ijrestoreコマンドの-fオプションでIPアドレス・ホスト名設定ファイルを指定して変更したかどうか確認してください。この場合、ijrestoreコマンドで-fオプションを指定して運用資産を再度リストアしてください。

Shutting down server due to startup exception


DASの起動はできるが、その後のasadminコマンドによる操作に失敗する、またはエラーメッセージが出力される場合

asadminコマンド実行時に以下のようなメッセージが出力される場合は、PCMIサービスを停止し、「5.2.9 運用管理操作の暗号化通信」に記載されている手順を実施するようにしてください。
手順の中で、キーストアのパスワードの入力を求められた場合は、マスターパスワードを指定します。マスターパスワードについては「5.2.8 マスターパスワード」を参照してください。

javax.net.ssl.SSLHandshakeException: java.security.cert.CertificateNotYetValidException: NotBefore: Thu Jun 02 19:32:39 JST 2016


GlassFish ServerクラスターGlassFish Serverインスタンスの起動ができない場合

サーバーログを確認し、出力されているメッセージについて対処してください。

DASの場合と同様に、IPアドレスやホスト名に関する定義項目の変更を実施していない可能性があります。DASが起動できない場合と同様に、ijrestoreコマンドに-fオプションを指定して運用資産をリストアしてください。

DASが起動できる場合は、asadmin setサブコマンドで定義項目を変更しても問題ありません。


Webブラウザにステータスコード「404 Not Found」が通知される場合

GlassFish運用資産をリストアした場合、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの運用資産もリストアしているか確認してください。
特に、Webサーバー連携をしている場合は、Interstage HTTP Server 2.4運用資産、Webサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産のリストアを実施するようにしてください。


Webブラウザにステータスコード「500 Internal Server Error」が通知される場合

Webサーバー連携をしている場合に本現象が発生する場合、Webサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産のリストアが正しく行われていない可能性があります。

以下の条件にあてはまる場合、Webサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産のリストア時にwscrestoreコマンドで-hオプションを指定して、接続先のGlassFish ServerクラスターのIPアドレスを変更してください。

appclientコマンドの実行に失敗する場合

glassfish-acc.xmlに記載されているアドレスが、リストア先のIPアドレス・ホスト名になっているかどうかを確認してください。