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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

5.4.5 fileレルムのユーザー・グループ管理

システム管理者は、asadminコマンドを使用してfileレルムのユーザー/グループを管理します。作成済みのfileレルムの設定には、asadmin setサブコマンドを利用します。fileレルムの設定項目については、「8.8.12 セキュリティの定義項目」を参照してください。

fileレルムユーザー管理

fileレルムのユーザー/グループを追加・更新・削除・一覧表示などの操作は、asadminコマンドの以下のサブコマンドを利用します。

コマンドの詳細は、「10.1.17 セキュリティ」のそれぞれのサブコマンドを参照してください。

ここでは、asadmin create-file-userサブコマンドやasadmin update-file-userサブコマンドでユーザー/グループを追加・更新する際に、入力する内容の注意事項を説明します。

入力箇所

設定値

備考

オペランド

ユーザー名を指定します。

1文字以上、255文字以内とし以下の文字で構成してください。

  • 英数字

  • アンダースコア「 _ 」

  • ハイフン「 - 」

  • ピリオド「 . 」

--groupsオプション

ユーザーが属するグループのリストを指定します。複数グループを指定する場合は、コロン「:」で区切ります。

--passwordfileオプションで指定したファイルのAS_ADMIN_PASSWORD
またはEnter the user password>プロンプト

ユーザー名に対するパスワードを設定します。

マルチバイト文字の指定はできせん。また、空白や、制御コードは指定できません。
指定するパスワードの作成方法については、「1.4.5 GlassFishで使用するパスワードに関する注意事項」を参照してください。

Enter the user password again>プロンプト

パスワードの確認

Enter the user password>プロンプトと同じ値を入力してください。


注意

  • キーファイルの保管場所が同じである場合、DAS、GlassFish Serverクラスター間でユーザー/グループを共有します。

  • 事前に準備されているfileレルム「file」を使用する場合のように、キーファイルに「${com.sun.aas.instanceRoot}/config」配下のファイルを指定している場合、DAS、GlassFish Serverクラスター間でユーザー/グループを共有します。このとき、asadmin create-file-userサブコマンドなどで--targetオプションを指定した場合でも、DAS、GlassFish Serverクラスターを再起動してリポジトリーの同期化処理を実行することにより、DASおよびすべてのGlassFish Serverクラスターで、追加・更新されたユーザー/グループを利用することができます。なお、リポジトリーの同期化処理の手順は、「2.1.4 リポジトリーの同期化処理」の注意を参照してください。

  • fileレルムに関する設定を変更した場合は、設定を変更したDAS、GlassFish Serverクラスターを再起動する必要があります。DAS、GlassFish Serverクラスター間でユーザー/グループを共有している場合は、共有しているすべてのGlassFish Serverクラスターを再起動する必要があります。

  • asadminコマンドによるコマンドラインからの入力では、推奨値以上のパスワードを入力できないことがあります。