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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.5.9 アプリケーションのオートリロード

配備済みのアプリケーションを対象に、中央リポジトリー内のアプリケーションをリロードします。配備済みのアプリケーションは、ディレクトリーに展開された形式で中央リポジトリーに格納されています。中央リポジトリー内のファイルを更新(追加・削除も含む)することで、アプリケーションを更新できます。

アプリケーションのオートリロードは、次に示す手順で行います。

  1. アプリケーションのオートリロード機能の有効化
    オートリロード機能はデフォルトでは無効化されています。管理サービスの定義項目の「オートリロード」を有効にします。詳細については、「8.8.5 管理サービスの定義項目」を参照してください。

  2. 配備済みアプリケーションのファイルの更新
    配備済みアプリケーションは、以下のディレクトリーに配備モジュールを展開した形式で格納されています。更新するファイルを入れ替えます。

    [ファイル格納先]

    [運用資産格納ディレクトリー]\domains\domain1\applications\[アプリケーション名]

    [運用資産格納ディレクトリー]/domains/domain1/applications/[アプリケーション名]


  3. オートリロードの監視リストへの登録
    アプリケーションの展開ディレクトリー直下に".reload"ファイルを作成してください。".reload"ファイルがすでに作成済みの場合、".reload"ファイルのタイムスタンプを更新してください。オートリロード処理の監視対象にアプリケーションが登録されます。

    echo.> [運用資産格納ディレクトリー]\domains\domain1\applications\[アプリケーション名]\.reload

    touch [運用資産格納ディレクトリー]/domains/domain1/applications/[アプリケーション名]/.reload

    ※".reload"ファイルの内容は問いません。

アプリケーションのオートリロードに関する定義項目については、「8.8.5 管理サービスの定義項目」を参照してください。


注意

  • オートリロード機能はDASに展開されているアプリケーションで使用できます。GlassFish Serverクラスターに展開されているアプリケーションには使用できません。

  • またオートリロード機能は以下のアプリ種別のみで使用可能です。

    • エンタープライズアプリケーション

    • Webアプリケーション

    • EJBアプリケーション

    ※コネクタモジュール、ライフサイクルモジュール、アプリケーションクライアントモジュールでは使用できません。

  • オートリロードにより更新されたアプリケーションの定義項目の「説明」が削除されます。必要に応じて再度設定してください。

  • 配備時に--precompilejspオプションを指定しても、オートリロードを行うと事前コンパイルされたクラスは削除されます。再作成はされません。

  • DASの起動直後およびアプリケーションの配備直後にオートリロードを行った場合、アプリケーションのオートリロードがされないことがあります。オートリロードが動作しなかった場合は再度".reload"ファイルのタイムスタンプを更新してください。

  • オートリロードを行ったときに、メタスペースにリロード前のアプリケーションのデータが残存する場合があります。そのため、事前にDASのメタスペースの最大値を十分大きくしてから行ってください。もし、メタスペースが足りなくなりOutOfMemoryErrorが発生した場合は、「12.3.3 アプリケーションの運用に関する異常」を参照して対処してください。

注意事項については、「オートリロード機能使用時の注意事項」も参照してください。