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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.5.1 Java VMプロセスの生死監視

DASおよびGlassFish ServerインスタンスのJava VMプロセスは、PCMIサービスにより2秒間隔で監視されます。

監視対象のJava VMプロセスは起動が完了したプロセスです。起動処理中/停止処理中のプロセスは監視の対象外です。



生死監視機能がJava VMプロセスのダウンを検知すると、イベントログ/システムログにエラーメッセージ「PCMI1103」を出力します。

メッセージ出力後の動作は、使用するPCMIプロファイルの「プロセスの自動再起動」で設定します。

「プロセスの自動再起動」に指定可能な動作を以下に示します。

自動再起動する

監視中のJava VMプロセスのダウンを検知すると、イベントログ/システムログにエラーメッセージ「PCMI1103」を出力したあと、自動的にプロセスを再起動します。




注意

DASの自動再起動

自動再起動でDASが起動する際は、通常の起動と同様に、動作環境(注)またはリソースの定義項目を読み込みます。

このため、DASを起動してからJava VMプロセスがダウンするまでの間にDASの定義内容を変更した場合、自動再起動後は、変更した定義が反映されて運用されます。

自動再起動に失敗した場合は、DASが停止状態となります。


GlassFish Serverインスタンスの自動再起動

  • PCMIサービスはPCMIインスタンスディレクトリー/adapter/.gfclientに設置してあるpassファイルから管理者パスワードを取得し、DASに接続することでGlassFish Serverインスタンスを自動再起動します。以下の場合はlogin --pcmiサブコマンドを実行してpassファイルを更新してください。

    passファイルの詳細は、「10.1.3.1 loginサブコマンド」を参照してください。

  • 自動再起動によりGlassFish Serverインスタンスが起動する際は、通常の起動と同様に、リポジトリーの同期処理をし、動作環境(注)またはリソースの定義項目を読み込みます。

    このため、GlassFish Serverインスタンスを起動してからJava VMプロセスがダウンするまでの間にGlassFish ServerクラスターまたはGlassFish Serverインスタンスの定義内容を変更した場合、自動再起動後は、変更した定義が反映された状態で運用されます。
    自動再起動に失敗した場合は、GlassFish Serverインスタンスが所属するGlassFish Serverクラスターの状態が停止状態/縮退運用状態になります。詳細については、「2.4.3 縮退運用」を参照してください。


) PCMIプロファイルの定義も含みます。

自動再起動しない

監視中のJava VMプロセスのダウンを検知すると、イベントログ/システムログにエラーメッセージ「PCMI1103」を出力します。プロセスは再起動しません。


注意

DASのダウン

DASが異常終了すると、asadminコマンドによる定義変更やGlassFish Serverクラスターの操作ができません。

手動でDASを起動すると、定義変更やGlassFish Serverクラスターの操作が有効となります。


GlassFish Serverインスタンスのダウン

GlassFish Serverインスタンスがダウンすると、そのGlassFish Serverインスタンスで運用していたJakarta EEアプリケーションを使用できません。また、GlassFish Serverインスタンスが所属するGlassFish Serverクラスターの状態が停止状態/縮退運用状態となります。詳細については、「2.4.3 縮退運用」を参照してください。

手動でGlassFish Serverクラスターを運用状態に復旧してください。GlassFish Serverクラスターの復旧方法については、「4.4.5 縮退状態のGlassFish Serverクラスターの復旧」を参照してください。


参照