コマンド | 機能 | Solaris | Linux | 備考 |
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PRIMECLUSTERとOSなどの設定値との整合性、およびクラスタの状態を確認する | ○ | ○ | Linux のみでクラスタの状態確認機能 (-sオプション) を使用できます。 |
PRIMECLUSTERとOSなどの設定値との整合性、およびクラスタの状態を確認する
◆形式
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clchkcluster [--U5|-s|-h]
◆機能説明
本コマンドは、PRIMECLUSTER構成構築後、PRIMECLUSTERとOSなどの設定値との整合性、およびクラスタの状態を確認するコマンドです。
PRIMECLUSTERの運用やテストに入る前、またはシステムの構成変更を行った際に、本ツールを実行することで、設定誤りによる運用中のトラブルを防ぐことができます。また、保守後や手動切替え前に本ツールを実行することで、状態異常による切替え失敗のトラブルを防ぐことができます。
設定、状態のチェックは、本ツールを実行したノード上でのみ実行されます。
本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。
注意
以下の構成ノードでは、チェック対象となる項目がないため、本コマンドを実行しないでください。
シングルノードクラスタ運用のノード
Oracle Solaris ゾーン環境におけるノングローバルゾーン上のノード
Primesoft サーバノード
◆オプション
実行環境がFJCS for SPARC環境の場合に指定するオプションです。
FJCS for SPARC環境に適切なシャットダウンエージェントかどうか、設定確認を行います。
実行環境が Linux 環境の場合に指定するオプションです。クラスタの状態確認を行います。
PRIMECLUSTER製品に含まれるコンポーネントごとに確認を行うため、PRIMECLUSTER製品ごとに出力内容が異なります。
注意
以下の場合、状態を正しくチェックできない可能性があります。処理が完了してから、またはLEFTCLUSTERからの回復を実行してから、再度状態を確認してください。LEFTCLUSTERからの回復については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“LEFTCLUSTER からの回復” を参照してください。
クラスタサービスの起動処理中または停止処理中
クラスタアプリケーションの起動処理中、停止処理中、または切替え中
CF の状態が LEFTCLUSTER
全ノードでcftool -nコマンドを実行して、いずれかのノードでLEFTCLUSTERと表示された場合、LEFTCLUSTERからの回復を実行してから、再度状態を確認してください。LEFTCLUSTERからの回復については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“LEFTCLUSTER からの回復” を参照してください。それ以外の場合は、クラスタサービス、または、クラスタアプリケーションの処理が完了してから、再度実行してください。
なお、状態を正しくチェックできない場合、コンポーネントの確認処理がタイムアウト(120秒)する場合があります。その場合、出力されたメッセージに従って対処してください。
本コマンドのバージョンは、“-h”オプションで確認してください。
簡単な使用説明とバージョンを出力します。
◆使用例
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clchkcluster
============ NTP ============
NTP configuration(注) : Passed
============ Shutdown Facility ============
Admin IP : Passed
Admin IP in hosts: Passed
SA status : Passed
SA configuration: Passed
IPMI SA : Passed
IPMI PANICINFOSETUP SA: Passed
SA timeout : Passed
注) clchkcluster のバージョン 1.8.1 以前の場合、ntp.conf と表示します。
◆終了ステータス
0 :正常終了(確認項目実行完了(エラーメッセージ表示含む)時)
0以外:異常終了(引数が不正の時)
◆備考
clchkcluster のバージョンにより、確認項目や表示するメッセージが異なります。
詳細は、PRIMECLUSTER製品DVD の以下のファイルを参照してください。
Tool/clchkcluster/readme.pdf