ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>
FUJITSU Software

第16章 環境チェックツール

コマンド

機能

Solaris

Linux

備考

clchkcluster(1M)

PRIMECLUSTERとOSなどの設定値との整合性、およびクラスタの状態を確認する

Linux のみでクラスタの状態確認機能 (-sオプション) を使用できます。

clchkcluster(1M)

PRIMECLUSTERとOSなどの設定値との整合性、およびクラスタの状態を確認する

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clchkcluster [--U5|-s|-h]

◆機能説明

本コマンドは、PRIMECLUSTER構成構築後、PRIMECLUSTERとOSなどの設定値との整合性、およびクラスタの状態を確認するコマンドです。

PRIMECLUSTERの運用やテストに入る前、またはシステムの構成変更を行った際に、本ツールを実行することで、設定誤りによる運用中のトラブルを防ぐことができます。また、保守後や手動切替え前に本ツールを実行することで、状態異常による切替え失敗のトラブルを防ぐことができます。

設定、状態のチェックは、本ツールを実行したノード上でのみ実行されます。

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

注意

以下の構成ノードでは、チェック対象となる項目がないため、本コマンドを実行しないでください。

  • シングルノードクラスタ運用のノード

  • Oracle Solaris ゾーン環境におけるノングローバルゾーン上のノード

  • Primesoft サーバノード

◆オプション

--U5

実行環境がFJCS for SPARC環境の場合に指定するオプションです。
FJCS for SPARC環境に適切なシャットダウンエージェントかどうか、設定確認を行います。

-s (clchkcluster のバージョンが 1.9.0 以降)

実行環境が Linux 環境の場合に指定するオプションです。クラスタの状態確認を行います。
PRIMECLUSTER製品に含まれるコンポーネントごとに確認を行うため、PRIMECLUSTER製品ごとに出力内容が異なります。

注意

  • 以下の場合、状態を正しくチェックできない可能性があります。処理が完了してから、またはLEFTCLUSTERからの回復を実行してから、再度状態を確認してください。LEFTCLUSTERからの回復については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“LEFTCLUSTER からの回復” を参照してください。

    • クラスタサービスの起動処理中または停止処理中

    • クラスタアプリケーションの起動処理中、停止処理中、または切替え中

    • CF の状態が LEFTCLUSTER

    全ノードでcftool -nコマンドを実行して、いずれかのノードでLEFTCLUSTERと表示された場合、LEFTCLUSTERからの回復を実行してから、再度状態を確認してください。LEFTCLUSTERからの回復については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“LEFTCLUSTER からの回復” を参照してください。それ以外の場合は、クラスタサービス、または、クラスタアプリケーションの処理が完了してから、再度実行してください。

    なお、状態を正しくチェックできない場合、コンポーネントの確認処理がタイムアウト(120秒)する場合があります。その場合、出力されたメッセージに従って対処してください。

  • 本コマンドのバージョンは、“-h”オプションで確認してください。

-h

簡単な使用説明とバージョンを出力します。

◆使用例

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clchkcluster
============ NTP                  ============
NTP configuration(注)   : Passed
============ Shutdown Facility    ============
Admin IP       : Passed
Admin IP in hosts: Passed
SA status      : Passed
SA configuration: Passed
IPMI SA        : Passed
IPMI PANICINFOSETUP SA: Passed
SA timeout     : Passed

注) clchkcluster のバージョン 1.8.1 以前の場合、ntp.conf と表示します。

◆終了ステータス

0 :正常終了(確認項目実行完了(エラーメッセージ表示含む)時)
0以外:異常終了(引数が不正の時)

◆備考

clchkcluster のバージョンにより、確認項目や表示するメッセージが異なります。

詳細は、PRIMECLUSTER製品DVD の以下のファイルを参照してください。

Tool/clchkcluster/readme.pdf