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PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>
FUJITSU Software

第14章 RMS ウィザード

コマンド

機能

Solaris

Linux

備考

clrwzconfig(8)

クラスタアプリケーション情報を登録・削除・確認する

4.1A40 以降
Linux のみ

hvawschkconf(8)

AWS 仮想ネットワークデバイスの設定や定義ファイルの内容をチェックする

4.6A10 以降
Linux のみ

hvawsipalias(8)

AWS 仮想ネットワークデバイスを監視、制御する

4.6A10 以降
Linux のみ

hvazurechkconf(8)

Azure 仮想ネットワークデバイスの設定や定義ファイルの内容をチェックする

4.6A10 以降
Linux のみ

hvazureipalias(8)

Azure 仮想ネットワークデバイスを監視、制御する

4.6A10 以降
Linux のみ

hvlibvirt(8)

KVM上でゲストOSを起動・停止・監視するCmdlineリソースのためのスクリプト

4.3A30以降
Linux のみ

hvsgpr(8)

VMware上のゲストOSにおいて、I/Oフェンシング機能を設定するCmdlineリソースのためのスクリプト

4.3A00以降
Linux のみ

hvsnmptrapsend(8)

リソース異常に応じた SNMP トラップ(SNMPv2c準拠) を送信する

4.3A40以降
Linuxのみ

hvw(1M)

RMS リソースを設定する RMS Wizard Tools コマンド

Solaris にてクラスタアプリケーションの設定や変更を行う場合は、特に指示がない限り、 userApplication Configuration Wizard を使用してください。

hvzone(1M)

ノングローバルゾーン、およびノングローバルゾーンで動作するクラスタアプリケーションを監視、制御する

Solaris 10 以降

clrwzconfig(8)

クラスタアプリケーション情報を登録・削除・確認する

◆形式

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrwzconfig [ -d config_name | -c ]

◆機能説明

本コマンドは、PRIMECLUSTER 対応製品用に、hvw(1M) コマンドで設定した以下のクラスタアプリケーション情報をクラスタリソース管理機構に登録します。

<クラスタアプリケーション情報>

  • クラスタサービス

  • プロシジャリソースの起動優先度

  • Symfoware のリソース情報

  • 故障リソース情報(初期化)

また、登録された情報の削除・確認を行います。
本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。
本コマンドは、RMS 構成定義ファイルの配布(Configuration-Activate)を実施後に、クラスタを構成する任意の 1 ノードで実行してください。

オプションなしで実行した場合、hvw(1M) コマンドで設定したクラスタアプリケーション情報をクラスタリソース管理機構に登録します。

登録が成功した場合、以下のメッセージが出力され、0 が終了ステータスとして返されます。

8000. クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に登録されました。

-d オプションを指定して実行した場合、クラスタリソース管理機構に登録されているクラスタアプリケーション情報を削除します。

-c オプションを指定して実行した場合、クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に登録されているか確認します。

すべてのクラスタアプリケーション情報を削除した場合は、本コマンドの実行は不要です。

◆オプション

-d config_name

config_name には hvw コマンド実行時に指定した configuration ファイル名を指定します。
config_name に hvw コマンド実行時に指定した configuration ファイル名が指定された場合、クラスタリソース管理機構に登録されているクラスタアプリケーション情報を削除します。削除が成功した場合、以下のメッセージが出力され、0 が終了ステータスとして返されます。

8001. クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構から削除されました。
-c

クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に登録されているか確認します。クラスタアプリケーション情報が登録されている場合、以下のメッセージが出力され、0 が終了ステータスとして返されます。

  8002. クラスタアプリケーション情報はクラスタリソース管理機構に
        登録されています。

クラスタアプリケーション情報が登録されていない場合、以下のメッセージが出力され、1 が終了ステータスとして返されます。

  8050. クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に
        登録されていません。クラスタアプリケーション情報をクラスタ
        リソース管理機構に登録してください。

◆終了ステータス

0:

-c オプションを指定した場合、クラスタアプリケーション情報が登録されていることを示します。
-c オプション以外が指定された場合、クラスタアプリケーション情報の登録・削除が成功したことを示します。

1:

クラスタアプリケーション情報が登録されていないことを示します。
(-c オプション時のみ有効な終了ステータス)

>1:

異常終了を示します。

◆注意事項

  • 本コマンドは、全ノードでクラスタリソース管理機構が起動している状態で実行してください。

  • 本コマンドは、全ノードで RMS が停止している状態で実行してください。
    (-c オプションが指定された場合は RMS の起動中でも実行可能です。)

  • 本コマンドは、RMS 構成定義ファイルの配布(Configuration-Activate)を実施後に実行してください。

◆関連項目

hvw(1M)

hvawschkconf(8)

AWS 仮想ネットワークデバイスの設定や定義ファイルの内容をチェックする。

◆形式

/opt/SMAW/bin/hvawschkconf [ -f file ]

◆機能説明

AWS 仮想ネットワークデバイス制御用の定義ファイルに記載された AWS の各 ID を基に、インスタンスから、AWS ネットワークデバイスに対して制御が可能な状態かを判定します。

本コマンドでは、以下のチェックを行います。

  • 定義ファイルが存在すること

  • 自ノードの CF ノード名の定義が記載されていること

  • KeyName の名前が指定可能な文字のみで構成されていること

  • 同一の CF ノード名に対して KeyName の重複がないこと

  • Mode の指定が正しいこと

  • 定義ファイルのフォーマットが正しいこと

  • AWS の各 ID をもとに、インスタンスから制御可能な状態であること

  • ROUTE の場合、Instance-IDENIID の組み合わせが正しいこと

デフォルトでは以下の定義ファイルをチェックしますが、オプション指定により別のパスに配置された定義ファイルをチェックすることも可能です。

/usr/opt/reliant/etc/hvawsconfig

定義ファイルの内容に誤りがある場合は、設定の再確認を促すメッセージが出力されます。

◆オプション

-f file

本オプションは、/usr/opt/reliant/etc/ 以外のパスにバックアップした定義ファイルをチェックする場合に使用します。
チェックする定義ファイルを絶対パスで指定します。
オプション省略時は、/usr/opt/reliant/etc/hvawsconfig です。
本オプションでチェックした後、設定を有効にするためには、/usr/opt/reliant/etc/ 配下に定義ファイルを配置する必要があります。

◆使用例

/usr/opt/reliant/etc/hvawsconfigの内容をチェックする場合(特に問題がない場合、以下のとおり表示されます)

# /opt/SMAW/bin/hvawschkconf
NOTICE: Check completed successfully. file=/opt/SMAW/SMAWRrms/etc/hvawsconfig

/tmp/hvawsconfig.bakの内容をチェックする場合(特に問題がない場合、以下のとおり表示されます)

# /opt/SMAW/bin/hvawschkconf -f /tmp/hvawsconfig.bak
NOTICE: Check completed successfully. file=/tmp/hvawsconfig.bak

◆終了ステータス

0 :正常終了

0 以外:異常終了

hvawsipalias(8)

AWS 仮想ネットワークデバイスを監視、制御する。

◆形式

/opt/SMAW/bin/hvawsipalias {-c KeyName | -u KeyName | -m KeyName}

Cmdline リソースの設定において、Start スクリプト、Stop スクリプト、Check スクリプトを以下の形式で指定してください。

<Startスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvawsipalias -c KeyName

<Stopスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvawsipalias -u KeyName

<Checkスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvawsipalias -m KeyName

◆機能説明

インスタンス内で動作するクラスタアプリケーションの Cmdline リソースから、AWS 仮想ネットワークデバイスを監視、制御する。

◆オプション

-c KeyName

Cmdline リソースの起動指示。Start スクリプトにおいて指定します。

KeyName には、定義ファイル (/usr/opt/reliant/etc/hvawsconfig) に事前に定義した KeyName を指定します。定義ファイル内の KeyName と CF 名が一致する行の AWS 仮想ネットワークデバイスに対して処理を実行します。

-u KeyName

Cmdline リソースの停止指示。Stop スクリプトにおいて指定します。

KeyName には、定義ファイル (/usr/opt/reliant/etc/hvawsconfig) に事前に定義した KeyName を指定します。定義ファイル内の KeyName と CF 名が一致する行の AWS 仮想ネットワークデバイスに対して処理を実行します。

-m KeyName

Cmdline リソースの監視指示。Check スクリプトにおいて指定します。

KeyName には、定義ファイル (/usr/opt/reliant/etc/hvawsconfig) に事前に定義した KeyName を指定します。定義ファイル内の KeyName と CF 名が一致する行の AWS 仮想ネットワークデバイスに対して処理を実行します。

◆使用例

hvw コマンドで hvawsipalias コマンドを設定したあとのメニュー表示例を以下に示します。

CommandLines (Cmd_APP1:consistent)
 1) HELP
 2) NO-SAVE+EXIT
 3) SAVE+EXIT
 4) REMOVE+EXIT
 5) AdditionalStartCommand
 6) StartCommands[0]='/opt/SMAW/bin/hvawsipalias~-c~Key01'
 7) StopCommands[0]='/opt/SMAW/bin/hvawsipalias~-u~Key01'
 8) CheckCommands[0]='/opt/SMAW/bin/hvawsipalias~-m~Key01'
 9) CheckCommandTimeouts[0]=300
10) Flags[0]=XT300
11) (ReturnCodes)
Choose the setting to process:

◆終了ステータス

(-c, -u の場合)

0 :正常終了

0 以外:異常終了

(-m の場合)

0 :Online

0 以外:Offline

hvazurechkconf(8)

Azure 仮想ネットワークデバイスの設定や定義ファイルの内容をチェックする。

◆形式

/opt/SMAW/bin/hvazurechkconf [ -f file ]

◆機能説明

Azure 仮想ネットワークデバイス制御用の定義ファイルに記載された Azure の ID 情報に基づいて、仮想マシンから、Azure ネットワークデバイスに対して制御が可能な状態かを判定します。

本コマンドでは、以下のチェックを行います。

  • 定義ファイルが存在すること

  • 自ノードの CF ノード名の定義が記載されていること

  • KeyName の名前が指定可能な文字のみで構成されていること

  • 同一の CF ノード名に対して KeyName の重複がないこと

  • Mode の指定が正しいこと

  • 定義ファイルのフォーマットが正しいこと

  • Azure の各 ID をもとに、仮想マシンから制御可能な状態であること

  • ResourceID の仮想マシンに、VirtualMachineIPAddress が割り振られていること

  • サービスプリンシパルの証明書ファイルが存在すること

  • サービスプリンシパルの認証ができること

デフォルトでは以下の定義ファイルをチェックしますが、オプション指定により別のパスに配置された定義ファイルをチェックすることも可能です。

/usr/opt/reliant/etc/hvazureconfig

定義ファイルの内容に誤りがある場合は、設定の再確認を促すメッセージが出力されます。

◆オプション

-f file

本オプションは、/usr/opt/reliant/etc/ 以外のパスにバックアップした定義ファイルをチェックする場合に使用します。
チェックする定義ファイルを絶対パスで指定します。
オプション省略時は、/usr/opt/reliant/etc/hvazureconfig です。
本オプションでチェックした後、設定を有効にするためには、/usr/opt/reliant/etc/ 配下に定義ファイルを配置する必要があります。

◆使用例

/usr/opt/reliant/etc/hvazureconfigの内容をチェックする場合(特に問題がない場合、以下のとおり表示されます)

# /opt/SMAW/bin/hvazurechkconf
NOTICE: Check completed successfully. file=/opt/SMAW/SMAWRrms/etc/hvazureconfig

/tmp/hvazureconfig.bakの内容をチェックする場合(特に問題がない場合、以下のとおり表示されます)

# /opt/SMAW/bin/hvazurechkconf -f /tmp/hvazureconfig.bak
NOTICE: Check completed successfully. file=/tmp/hvazureconfig.bak

◆終了ステータス

0 :正常終了

0 以外:異常終了

hvazureipalias(8)

Azure 仮想ネットワークデバイスを監視、制御する。

◆形式

/opt/SMAW/bin/hvazureipalias {-c KeyName | -u KeyName | -m KeyName}

Cmdline リソースの設定において、Start スクリプト、Stop スクリプト、Check スクリプトを以下の形式で指定してください。

<Startスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvazureipalias -c KeyName

<Stopスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvazureipalias -u KeyName

<Checkスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvazureipalias -m KeyName

◆機能説明

仮想マシン内で動作するクラスタアプリケーションのCmdlineリソースから、Azure 仮想ネットワークデバイスを監視、制御する。

◆オプション

-c KeyName

Cmdline リソースの起動指示。Start スクリプトにおいて指定します。

KeyName には、定義ファイル (/usr/opt/reliant/etc/hvazureconfig) に事前に定義した KeyName を指定します。定義ファイル内の KeyName と CF 名が一致する行の Azure 仮想ネットワークデバイスに対して処理を実行します。

-u KeyName

Cmdline リソースの停止指示。Stop スクリプトにおいて指定します。

KeyName には、定義ファイル (/usr/opt/reliant/etc/hvazureconfig) に事前に定義した KeyName を指定します。定義ファイル内の KeyName と CF 名が一致する行の Azure 仮想ネットワークデバイスに対して処理を実行します。

-m KeyName

Cmdline リソースの監視指示。Check スクリプトにおいて指定します。

KeyName には、定義ファイル (/usr/opt/reliant/etc/hvazureconfig) に事前に定義した KeyName を指定します。定義ファイル内の KeyName と CF 名が一致する行の Azure 仮想ネットワークデバイスに対して処理を実行します。

◆使用例

hvw コマンドで hvazureipalias コマンドを設定したあとのメニュー表示例を以下に示します。

CommandLines (Cmd_APP1:consistent)
1) HELP
2) NO-SAVE+EXIT
3) SAVE+EXIT
4) REMOVE+EXIT
5) AdditionalStartCommand
6) StartCommands[0]='/opt/SMAW/bin/hvazureipalias~-c~Key01'
7) StopCommands[0]='/opt/SMAW/bin/hvazureipalias~-u~Key01'
8) CheckCommands[0]='/opt/SMAW/bin/hvazureipalias~-m~Key01'
9) CheckCommandTimeouts[0]=300
10) Flags[0]=XT300
11) (ReturnCodes)

◆終了ステータス

(-c, -u の場合)

0 :正常終了

0 以外:異常終了

(-m の場合)

0 :Online

0 以外:Offline

hvlibvirt(8)

KVM上でゲストOSを起動・停止・監視するCmdlineリソースのためのスクリプト

◆形式

hvlibvirt {-c | -u | -m} -z <dom_name> [-t <timeout>]

Cmdlineリソースの設定において、Startスクリプト、Stopスクリプト、Checkスクリプトを以下の形式で指定してください。

<Startスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -c -z <dom_name> -t <timeout>

<Stopスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -u -z <dom_name> -t <timeout>

<Checkスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -m -z <dom_name> -t <timeout>

◆機能説明

管理OS上で、ゲストOSを監視、制御するためのスクリプトです。管理OS上のCmdlineリソースとして登録して使用します。

本スクリプトでは、以下の資源の監視、制御を行ないます。

  • ゲストOS(<dom_name>で指定したゲストOSのみ)

    virshコマンドにより状態のチェック、起動、停止を行ないます。

Cmdlineリソースの属性は、以下を参考に設定します。詳細は、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Linux)”を参照してください。

  • NULLDITECTOR

    無効 (Checkスクリプトを使うため)

  • STANDBYCAPABLE

    無効 (Standby対応していないため)

  • ALLEXITCODES

    無効 (Standby対応していないため)

  • TIMEOUT

    デフォルト値は300秒です。ゲストOSのシステム起動/停止シーケンスが完了するまでにかかる時間よりも大きな値を設定してください。

◆オプション

-c

起動指示。Startスクリプトにおいて指定します。

<dom_name>で指定されたゲストOSをvirsh startコマンドにより起動します。既にゲストOSが起動していた場合は、起動指示を行わずに終了します。

-m

監視指示。Checkスクリプトにおいて指定します。

<dom_name>で指定されたゲストOSの状態をvirsh domstateコマンドによりチェックします。

以下にゲストOSの状態とCheckスクリプトの終了コードの対応を示します。

ゲストOSの状態                  終了コード  
no state (状態なし)             0 (Online状態)  
running (実行中)                0 (Online状態)
idle (ブロック中)               0 (Online状態)
shut off (シャットオフ)         1 (Offline状態)  
crashed (クラッシュ)            1 (Offline状態)
in shutdown (シャットダウン中)  1 (Offline状態)  
paused (一時停止中)             1 (Offline状態)
-t <timeout>

ゲストOSのシャットダウン処理のタイムアウト値を秒単位で指定します。Offline処理の際、このスクリプトはゲストOSの停止を行ないます。これらの処理が<timeout>で指定した時間を経過しても完了しない場合、virshのdestroyコマンド(virsh destroy <dom_name>)によりゲストOSを停止させます。タイムアウト値は利用者設定属性のScriptTimeout値より短くしてください。-c, -mオプションと同時に本オプションが指定された場合は無視されます。

-u

停止指示。Stopスクリプトにおいて指定します。

<dom_name>で指定されたゲストOSをvirsh shutdownコマンドにより停止します。

既にゲストOSが停止していた場合は、停止指示を行わずに終了します。

-z <dom_name>

対象となるゲストOSのドメイン名を指定します。

◆終了ステータス

(-c, -u の場合)

0: 正常終了

0以外:異常終了

(-mの場合)

0: Online

0以上: Offline

hvsgpr(8)

VMware上のゲストOSにおいて、I/Oフェンシング機能を設定するCmdlineリソースのためのスクリプト

◆形式

hvsgpr {-c| -u| -m| -r| -o| -f}

Cmdlineリソースの設定において、Startスクリプト、Stopスクリプト、Checkスクリプトを以下の形式で指定してください。

<Startスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvsgpr -c

<Stopスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvsgpr -u

<Checkスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvsgpr -m

userApplicationの設定において、PreOnlineスクリプト、OfflineDoneスクリプト、Faultスクリプトを以下の形式で指定してください。

<PreOnlineスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvsgpr -r

<OfflineDoneスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvsgpr -o

<Faultスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvsgpr -f

◆機能説明

VMware環境のゲストドメインで動作するクラスタアプリケーションを監視、制御するためのスクリプトです。ゲストドメインのCmdlineリソース、およびuserApplicationのスクリプトとして登録して使用します。

本スクリプトでは、userApplicationに登録されたGdsリソースまたはFsystemリソースが使用している共用ディスクのデバイスパスを取得し、それらのデバイスパスに対してSCSI-3 Persistent Reservationを発行します。

共用ディスクのSCSI-3 Persistent Reservationの状態を監視・制御することで、userApplication配下のリソースが正常に停止できない場合でも、ゲストドメインをI/Oフェンシング機能により強制停止することが可能となります。

◆オプション

-c

Cmdlineリソースの 起動指示。Startスクリプトにおいて指定します。

-f

userApplicationのHaltFlagが“Yes”の場合、Faultスクリプトにおいて指定します。

-m

Cmdlineリソースの監視指示。Checkスクリプトにおいて指定します。

-o

userApplicationのOfflineDoneスクリプトにおいて指定します。

-r

userApplicationのPreOnlineスクリプトにおいて指定します。

-u

Cmdlineリソースの停止指示。Stopスクリプトにおいて指定します。

◆終了ステータス

(-c, -u, -r, -o, -f の場合)

0:正常終了

0 以外:異常終了

(-m の場合)

0: Online

0以上: Offline

hvsnmptrapsend(8)

リソース異常に応じた SNMP トラップ(SNMPv2c準拠) を送信する

◆形式

hvsnmptrapsend community host

◆機能説明

本コマンドは、 userApplication に登録されたリソースにて異常が発生した場合に、コマンドの引数に指定された community 名で host に対して SNMPトラップを送信するためのコマンドです。userApplication の Fault スクリプトとして登録して使用します。

本コマンドを使用することで、SNMP マネージャによりクラスタシステムを監視できます。

本コマンドは、userApplication 内のリソースで異常が発生したことを契機に RMS から実行され、その際、以下の処理を行います。

  • switchlog を最新行から遡り、userApplication 内のリソース異常を示すメッセージ(*1)を検索します。

  • 異常が発生したリソースの種類に応じた OID 番号(*2)を決定します。

  • 本コマンドの引数に指定された SNMP マネージャのホストに対して、snmptrap コマンドを使用して、該当する OID 番号とリソース異常のメッセージを送信します(*3)。

(*1) switchlog に以下のメッセージ番号のメッセージが存在する場合、SNMP trap を送信します。各メッセージの詳細については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<メッセージ集>"を参照してください。

     (DET, 2)
     (DET, 5)
     (DET, 6)
     (DET, 7)
     (DET, 24)
     (WLT, 1)
     (SCR, 9)

(*2) 送信する OID 番号は、リソースが属するカテゴリに応じて決定されます。カテゴリは、アプリケーション、ネットワーク、ファイルシステム、ディスクがあり、各リソースはこのいずれかのカテゴリに分類されます。 リソース種類とカテゴリとOIDとの関係は以下の通りです。

リソースの種類

カテゴリ

OID

アプリケーションやミドルウェアのリソース
(Cmdline、プロシジャ、Symfoware など)

アプリケーション

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.1

Ipaddress リソース、Gls リソース

ネットワーク

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.2

Fsystemリソース

ファイルシステム

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.3

Gdsリソース

ディスク

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.4

(*3) SNMP Trap の送信のため実行する snmptrap コマンドの形式は以下の通りです。

    snmptrap -v 2c -c community host OID番号 s メッセージ本文

◆オプション

community

SNMPコミュニティ名を指定します。

host

SNMP trap トラップの送信先をホスト名で指定します。送信先のホスト名に対応する IPアドレス が IPv6 の場合は、ホスト名の前に udp6: と記述します。(例: udp6:hostname6)

◆終了ステータス

0:正常終了

0 以外:異常終了

◆注意事項

  • クラスタノードからSNMPマネージャが動作するホストまでの通信経路上で異常が発生した場合、SNMP Trapで異常を通知することはできません。

  • 1 つのクラスタアプリケーションにて、複数のリソースの異常を同時に検出して、クラスタアプリケーションの切替えが発生した場合、そのうち1つのリソース異常のメッセージを通知します。

hvw(1M)

RMS リソースを設定する RMS Wizard Tools コマンド

◆形式

hvw [-n configname]
hvw [options]

◆機能説明

本コマンドは、RMS Wizard Tools メニューを表示し、RMS 構成の設定および削除、RMS の起動、および管理作業を行うために使用します。

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション

-n configname

RMS Wizard Tools を起動する際に使用する RMS の構成名を指定します。

本オプションを指定せずにhvwコマンドを実行すると、以下の構成名を使用して、RMS Wizard Tools が起動します。

  • RMS Wizard Tools を初めて起動する場合、デフォルトの構成名(config)が使用されます。

  • RMS Wizard Tools を過去に起動したことがある場合、最後に使用された構成名が使用されます(構成名は /opt/SMAW/SMAWRrms/etc/CONFIG.rms ファイルに保存されています)。

注意

構成名には、特殊文字を使用することはできません。また、構成名の最初の文字に、数字 (0-9) およびアンダースコア( _ )は使用できません。

構成名と userApplication 名には同じ名前を使用できないため、必ず異なる名前を指定してください。

-e [-n configname] [application]

本オプションのかわりに、"-F Application-Edit" オプションを使用してください。

-g [-n configname]

本オプションのかわりに、"-F Application-Edit" オプションを使用してください。

-sc

本オプションは制限です。

-sp

本オプションは制限です。

-t [-n configname]

本オプションのかわりに、"-F Configuration-Activate" オプションを使用してください。

-u [-Q] [-n configname] [application]

本オプションのかわりに、"-F Application-Remove application" オプションを使用してください。

-xj

本オプションは指示がある場合にのみ使用できます。

-A

本オプションは制限です。

-F Application-Create type application

本オプションは制限です。

-F Application-Edit application

本オプションは制限です。

-F Application-Remove application

本オプションは制限です。

-F Application-Clone template=applicaton

本オプションは制限です。

-F Configuration-Generate

RMS Wizard Tools の .i ファイル(一時ファイル)を生成し、.i ファイルを元にして新しい .us ファイルを生成します。

-F Configuration-Activate

構成を起動します。構成が設定され、構成内のノードで起動されます。例えば、.us ファイルなどの必要なファイルが構成内のノードに配布されます。

-F Configuration-Edit-Global-Settings

本オプションは制限です。

-F Configuration-Substitute

本オプションは制限です。

-F RMS-CreateMachine node

本オプションは制限です。

-F RMS-RemoveMachine node

本オプションは制限です。

-H

本オプションは制限です。

-Q

本オプションは制限です。

-U

本オプションは制限です。

◆終了ステータス

0 :正常終了

0 以外:異常終了(診断を出力します)

◆ファイル

/usr/opt/reliant/build/*.us

◆注意事項

Configuration-Activate は、クラスタを構成する複数のノードで同時に実行しないでください。

◆関連項目

hvcm(1M)

hvzone(1M)

ノングローバルゾーン、およびノングローバルゾーンで動作するクラスタアプリケーションを監視、制御する

◆形式

hvzone {-c|-u|-m} -z zone_name -a app_name {-s|-n} -t timeout [-b {Solaris8|Solaris9}]

Cmdlineリソースの設定において、Startスクリプト、Stopスクリプト、Checkスクリプトを以下の形式で指定してください。

<Startスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvzone -c -z zone_name -a app_name {-s|-n} -t timeout [-b {Solaris8|Solaris9}]

<Stopスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvzone -u -z zone_name -a app_name {-s|-n} -t timeout [-b {Solaris8|Solaris9}]

<Checkスクリプト>

/opt/SMAW/bin/hvzone -m -z zone_name -a app_name {-s|-n} -t timeout [-b {Solaris8|Solaris9}]

◆機能説明

ノングローバルゾーン、およびノングローバルゾーンで動作するクラスタアプリケーションを監視、制御するためのコマンドです。グローバルゾーンのCmdlineリソースとして登録して使用します。

本コマンドでは、以下の資源の監視、制御を行ないます。

  • ノングローバルゾーン(<zone_name>で指定したノングローバルゾーンのみ)
    zoneadmコマンドにより状態をチェックします。また、zloginおよびzoneadmコマンドにより起動、停止を行ないます。

  • ノングローバルゾーンのhvdispコマンドを実行し、RMSの動作状態をチェックします。また、hvcmおよびhvshutを実行し、RMSの起動、停止を行ないます。

  • ノングローバルゾーンで動作するクラスタアプリケーション(<app_name>で指定したクラスタアプリケーションのみ)
    hvdispコマンドにより状態をチェックします。また、hvswitchおよびhvutilを実行し、クラスタアプリケーションの起動、停止を行ないます。

また、上記監視により、以下の異常が発生した場合にもそれを検出し切り替えることができます。

  • ノングローバルゾーンのハング
    ノングローバルゾーンのハング(ノングローバルゾーンのすべてのプロセスが動作できない状態)が発生した場合、ノングローバルゾーンのRMSの監視により検知されます。

◆オプション

-a app_name

対象となるクラスタアプリケーション名を指定します。

-c

起動指示。Startスクリプトにおいて指定します。

<zone_name>で指定されたノングローバルゾーンを起動し、そのノングローバルゾーン上のRMS、および<app_name>で指定されたクラスタアプリケーションを起動します。

-m

監視指示。Checkスクリプトにおいて指定します。

<zone_name>で指定されたノングローバルゾーン、およびそのノングローバルゾーン上のRMS、<app_name>で指定されたクラスタアプリケーションの状態をチェックします。

-n

ノングローバルゾーンをクラスタノード間で共有しない場合に指定します。このオプションを指定すると、待機側でもノングローバルゾーンが起動した状態となります。

-s

ノングローバルゾーンをクラスタノード間で共有する場合に指定します。このオプションを指定すると、待機側ではノングローバルゾーンは起動せず、さらにそのノードからはノングローバルゾーンはdetachされた状態となります。

-t timeout

ノングローバルゾーンのシャットダウン処理のタイムアウト値を秒単位で指定します。Offline処理の際、このコマンドはノングローバルゾーン上のRMSの停止、ノングローバルゾーンの停止を行ないます。これらの処理が<timeout>で指定した時間を経過しても完了しない場合、zoneadmのhaltコマンド(zoneadm -z <zone_name> halt)によりノングローバルゾーンを停止させます。

-u

停止指示。Stopスクリプトにおいて指定します。

<zone_name>で指定されたノングローバルゾーン上の<app_name>で指定されたクラスタアプリケーション、ノングローバルゾーン上のRMSを停止します。ノングローバルゾーンをクラスタノード間で共有する場合、ノングローバルゾーンを停止します。ノングローバルゾーンをクラスタノード間で共有しない場合、ノングローバルゾーンは再起動後に起動した状態となります。

-z zone_name

対象となるノングローバルゾーン名を指定します。

-b {Solaris8|Solaris9}

対象となるノングローバルゾーンがSolaris 8コンテナの場合、Solaris8を-bオプションの引数に指定します。

対象となるノングローバルゾーンがSolaris 9コンテナの場合、Solaris9を-bオプションの引数に指定します。

対象となるノングローバルゾーンがSolaris 10以降のコンテナの場合は、-bオプションは不要です。

◆注意事項

本コマンドは、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)”の“グローバルゾーン上のクラスタアプリケーション再設定”に示された方法で使用してください。

上記以外の使用方法はサポートしていません。