FJSVcluster 形式の警告(WARNING)メッセージを、メッセージ番号順に説明します。
内容
プロセス監視機能の監視対象であるプロセスが、Offline スクリプトの実行による正常な停止処理以外の原因で停止したことを警告しています。
appli は、停止した監視対象プロセスの絶対パス名を示します。
対処
プロセスが停止したことが不当であれば、その停止理由を調査してください。停止理由の調査方法は、プロセスの仕様から停止理由の確認、core ファイルなどにより異常の確認などです。core ファイルは、そのプロセスのカレントディレクトリ、またはシステムのカーネルパラメタに設定されたディレクトリに書き出されます(書き込み可能な場合で、通常のアクセス制御が適用されます)。
カーネルパラメタの値は以下のコマンドを実行し、確認してください。
# sysctl -a | grep kernel.core_pattern
kernel.core_pattern = |/usr/lib/systemd/systemd-coredump %P %u %g %s %t %c %h %e
実ユーザ ID と異なる実効ユーザ ID を有するプロセスの core ファイルは生成されません。これら調査については、そのプロセスの作成者に連絡してください。
内容
FJSVclswu がインストールされていないため、回線切替装置を検出することができないことを示しています。
対処
回線切替装置以外の装置は自動リソース登録を行います。
回線切替装置を利用する場合は、FJSVclswu パッケージをインストールして、回線切替装置を自動リソース登録してください。
内容
運用中に RCI アドレスが変更されたことを検出しました。
nodename は RCI アドレスが変更されたノード名を示し、address は変更された RCI アドレスを示します。
対処
出力されたノードの RCI アドレスの設定を見直してください。
内容
MMB の通信経路の片系の異常を検出したことを示しています。
対処
MMB の通信経路の片系で異常が発生したか、または MMB が高負荷状態であることが考えられます。以下の点を確認してください。
HUB と LAN ケーブルが接続されているポートの正常ランプが点灯しているか。
MMB ポートのコネクタ、HUB 側コネクタから LAN ケーブルが抜けていないか。
MMB に負荷がかかっているか。
上記項目が原因だと判明した場合、対処を行った後、MMB 非同期監視機能/iRMC非同期監視機能は自動復旧します。自動復旧には最大で 10 分かかります。
自動復旧の 3082 番のメッセージ (MMB非同期監視機能)、または 3122 番のメッセージ (iRMC非同期監視機能)が表示されており、10 分経過して再度本メッセージが表示されない場合には、MMB が一時的に高負荷状態であったことが考えられます。この場合、対処は不要です。
上記項目を確認しても接続に失敗する場合は、ネットワーク障害や MMB、あるいは HUB などのハードウェア故障が考えられるので、当社技術員(CE)に連絡してください。本対処法で対処できない場合は、このメッセージを記録して、調査用の情報を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>"を参照してください。
内容
回線切替装置の切替制御ボードで異常が検出されました。
addr: 異常が検出された回線切替装置の RCI アドレス
mask: 制御対象の LSU マスク
status: エラー種別ごとの回線切替装置の内部ステイタス
type: エラー種別
3: リザーブ状態が解除されなかった。
status: 切替装置内の各 LSU のリザーブ状態を LSU マスクの値で示します。
0: 該当 LSU は、リリース状態であることを示します。
1: 該当 LSU は、リザーブ状態であることを示します。
4: 接続が変わらなかった。
status: 切替装置内の各 LSU の接続(コネクト)状態を LSU マスクの値で示します。
0: 該当 LSU は、ポート 0 に接続されていることを示します。
1: 該当 LSU は、ポート 1 に接続されていることを示します。
5: リザーブ状態にならなかった。
status: 切替装置内の各 LSU のリザーブ状態を LSU マスクの値で示します。
0: 該当 LSU は、リリース状態であることを示します。
1: 該当 LSU は、リザーブ状態であることを示します。
LSU マスクの値
LSU15 LSU14 LSU13 LSU12 ・・・ LSU03 LSU02 LSU01 LSU00
0x8000 0x4000 0x2000 0x1000 ・・・ 0x0008 0x0004 0x0002 0x0001
対処
処理はリトライされるので対処は不要です。ただし、何度リトライしても失敗する場合、および、本警告が多発する場合は、当社技術員(CE)に連絡してください。
内容
リソースコントローラが起動の完了通知をまだ送信していません。ident はリソースコントローラの識別子を示し、command はリソースコントローラの起動スクリプトを示します。
対処
GDS のリソースコントローラの起動が遅れている可能性があります。本警告メッセージ以降にエラーメッセージが出力されている場合は、そのエラーメッセージの対処法に従って対処してください。
メッセージが再表示された場合は、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
エラーメッセージが出力されなければ、後から GDS のリソースコントローラが動作するので問題ありません。
内容
指定されたリソース ID は、すでに GDS 等で使用中のため削除できないことを示しています。
rid はリソース ID を示します。
対処
削除するリソース ID を確認し、リソース ID を正しく設定してください。
内容
オンライントレースの開始に失敗しました。
本メッセージ出力時には下記メッセージも出力されます。
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.mst Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.lck Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.dbc Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.dbu Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.com Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.syn Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.svlib Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.evm Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.evmhty Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.evmslb Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.evmmtx Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.cem Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.cemtm Onltrc start fail
FJSVcldbm: WARNING: ccmtrcstr: FJSVcldbm.cemlck Onltrc start fail
対処
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。