反映コマンド実行時に閉塞状態のDSI資源の破棄について説明します。
閉塞状態のDSI資源を破棄する操作の手順を以下に示します。
操作の手順
複写元システム
rdbbcrlcコマンドを実行して、RLCを退避または破棄します。
$ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名
$ rdbbcrlc -P -p RLP名
rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
複写先システム
Symfoware Serverのrdbinhコマンドでログ破棄したい表のDSIを閉塞状態に設定した場合やSymfoware Serverの判断で資源が閉塞された場合、閉塞状態のDSIが存在し、RERUNログの反映処理を完了できないエラーの発生を確認します。
rdbbcrefコマンドを実行して、閉塞状態の資源のログ破棄を行います。
$ rdbbcref -p RLP名 -a -f inh
ログ破棄したDSIの情報がメッセージとして出力されます。
rdb: INFO: qdg20172i:RERUNログ破棄オプションに従ってRERUNログを破棄しました 表のDSI名='表のDSI名' RLP名='RLP名'
ログ破棄対象の資源が複数あれば複数出力されます。
rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
全件複写によりデータベースのリカバリを実施します。
ポイント
ログ破棄を利用する場合には、複写元システムでログが発生しないように利用者業務をとめ、RLCファイルの強制交替とRERUNログの抽出処理、破棄処理をすべてにRLC通番に対して実施しておく必要があります。
これにより、切り替えオフラインの実行およびSymfoware Serverのrdbsloaderコマンドによるリカバリ処理が可能になります。
閉塞した資源のログ破棄は、反映コマンド実行時に既に閉塞状態のDSI資源が破棄対象になります。rdbbcrefコマンド実行中に閉塞状態となった場合は、DSI資源は破棄対象とならず、rdbbcrefコマンドが異常終了します。
参照
Symfoware Serverのrdbinhコマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細については“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
定義追加の詳細については“4.4 データベースの定義操作”を参照してください。
全件複写によるデータベースのリカバリについては“5.13.2 全件複写による複写先システムのデータベースのリカバリ”を参照してください。