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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.21.2 資源識別子が登録されていない資源のログ破棄

反映コマンド実行時に資源識別子が登録されていない資源の破棄について説明します。

資源識別子が登録されていない資源を破棄する操作の手順を以下に示します。

操作の手順

複写元システム

  1. rdbbcrlcコマンドを実行して、RLCを退避または破棄します。

    RLC退避の場合
    $ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名
    RLC破棄の場合
    $ rdbbcrlc -P -p RLP名
  2. rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch

複写先システム

  1. 資源識別子が登録されていない資源が存在し、RERUNログ反映処理が完了できないエラーの発生を確認します。

  2. rdbbcrefコマンドを実行して、資源識別子が未定義の資源のログ破棄を行います。

    $  rdbbcref -p RLP名 -a -f map

    RDBREPORTに以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20173i:RERUNログ破棄オプションに従ってRERUNログを破棄しました 資源種別='資源種別' 複写元資源識別子='複写元資源識別子' RLP名='RLP名'
  3. rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  4. リカバリ処理として、以下の方法で確認と対処を実施します。

    • 複写元システムと複写先システムのデータベース定義
      確認方法:Symfoware Serverのrdbprtコマンドの実行など
      対処方法:Symfoware Serverのrdbddlexコマンドの実行などにより、複写元システムと複写先システムのデータベース定義が一致するように定義します。

    • 資源識別子の登録状況
      確認方法:rdbbcmapコマンドのVオプション
      対処方法:rdbbcmapコマンドを実行し、資源識別子の抽出および登録を実施します。

注意

格納データを暗号化している場合でも、rdbbcmapコマンドを使用して作成した資源識別子抽出ファイルは暗号化されません。資源識別子抽出ファイルを相手システムに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して資源識別子抽出ファイルを暗号化してください。また、資源識別子の登録が完了した時点で、資源識別子抽出ファイルを破棄してください。

ポイント

  • ログ破棄を利用する場合には、複写元システムでログが発生しないように利用者業務をとめ、RLCの強制交替とRERUNログの抽出処理、破棄処理をすべてのRLCに対して実施しておく必要があります。
    これにより、切り替えオフラインの実行およびSymfoware Serverのrdbsloaderコマンドによるリカバリ処理が可能になります。

  • 資源識別子が登録されていない資源のログ破棄は、反映コマンド実行時に資源識別子を登録していない状態の資源すべてが破棄の対象になります。

参照

  • 資源識別子の抽出および登録の詳細については“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“システム間のデータベース資源の関連付け”を参照してください。

  • Symfoware Serverのrdbprtコマンドおよびrdbddlexコマンド、rdbsloaderコマンドについては“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。