RERUNログ抽出実行時に等価性コピーの異常が発生した場合の運用方法を説明します。RERUNログ抽出実行時に等価性コピーの異常が発生した場合は、以下のRERUNログ抽出の実行状態によってリカバリ方法を判断します。
RERUNログ抽出実行時に等価性コピーには異常が発生したが、RERUNログ抽出は正常終了した
RERUNログ抽出実行時に等価性コピーには異常が発生し、RERUNログ抽出が異常終了した
RERUNログ抽出は正常終了したが、等価性コピーに異常が発生した場合は、ディスコネクション状態になっている可能性があります。
等価性コピーの異常原因調査およびリカバリを実施した後、コネクション再開処理を行ってください。
リカバリ操作の手順を以下に示します。
操作の手順
複写先システム
等価性コピーに異常が発生した場合、異常原因を通知するメッセージが出力されます。等価性コピーの異常発生を通知するメッセージを確認します。
rdb: ERROR: qdg20090u:ストレージ管理製品のコマンドでエラーが発生しました:'ストレージ管理製品コマンドのエラーメッセージ'
RERUNログ抽出の正常終了と等価性コピーの失敗を確認します。
rdb: INFO: qdg20033i:RERUNログの抽出が完了しました RLC通番=’RLC通番’ RLP名=’RLP名’ rdb: WARNING: qdg20366w:等価性コピーの操作に失敗したボリュームがあります RLP名=’RLP名’
ACMコマンドのエラーメッセージから異常原因を調査し、原因を取り除いてください。
ACMレプリケーション管理情報の整合性異常によるエラーの場合は、“A.4 ACMのレプリケーション管理情報の整合性復旧”を参照してください。
rdbbcrlpコマンドを実行して、RLPのコネクション状態と等価性コピー状態を確認します。
以下の条件にあてはまる場合は、手順5以降で示す手順でコネクション再開処理を実施してください。
ディスコネクション状態(Connection:disconnection)で、ディスコネクション原因がACMの異常(DisconnectCause:acm-error)の場合、または
コネクション状態(Connection:connection)で、等価性コピー状態(Stat)が“equivalent”以外の状態のボリュームがある場合
$ rdbbcrlp -V -R -p RLP名
$ rdbbcrlp -V -R -p rlp001 RLPname : rlp001 Connection : disconnection DisconnectCause : acm-error Id RECstatus Stat OwnPath OtherPath RLM-S normal equivalent /dev/blockdev1@SRC-SV /dev/blockdev2@TARG-SV RLM-R normal equivalent /dev/blockdev2@SRC-SV /dev/blockdev1@TARG-SV rlc001 normal equivalent /dev/blockdev3@SRC-SV /dev/blockdev3@TARG-SV rlc002 normal replicated /dev/blockdev4@SRC-SV /dev/blockdev4@TARG-SV rlc003 normal equivalent /dev/blockdev5@SRC-SV /dev/blockdev5@TARG-SV
両システムでrdbbcconコマンドを実行した後、両システムのコネクション状態を確認します。
$ rdbbccon -p RLP名
コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
rdbbcrlpコマンドを実行し、等価性コピー異常のリカバリとコネクション状態を確認します。
$ rdbbcrlp -V -R -p RLP名
RERUNログ抽出実行時に等価性コピーの異常が発生し、RERUNログ抽出が異常終了した場合は、等価性コピーの異常原因調査およびリカバリを実施した後、エラーが発生したRERUNログ抽出を再実行してください。
リカバリ操作の手順を以下に示します。
操作の手順
複写先システム
等価性コピーに異常が発生した場合、異常原因を通知するメッセージが出力されます。等価性コピーの異常発生を通知するメッセージを確認します。
RERUNログ抽出の異常終了を確認します。以下のコマンドメッセージが出力されます。
rdb: ERROR: qdg20211u:rdbbcextが異常終了しました 復帰コード 01
手順1で確認したメッセージについて、ACMのマニュアルを参照して異常原因を調査し、原因を取り除いてください。
ACMレプリケーション管理情報の整合性異常によるエラーの場合は、“A.4 ACMのレプリケーション管理情報の整合性復旧”を参照してください。
エラーが発生したRERUNログの抽出を再実行します。
$ rdbbcext -p RLP名