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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.9.10 RERUNログ抽出実行時の等価性コピーの異常

RERUNログ抽出実行時に等価性コピーの異常が発生した場合の運用方法を説明します。RERUNログ抽出実行時に等価性コピーの異常が発生した場合は、以下のRERUNログ抽出の実行状態によってリカバリ方法を判断します。

5.9.10.1 等価性コピー異常時にRERUNログ抽出が正常終了した場合

RERUNログ抽出は正常終了したが、等価性コピーに異常が発生した場合は、ディスコネクション状態になっている可能性があります。

等価性コピーの異常原因調査およびリカバリを実施した後、コネクション再開処理を行ってください。

リカバリ操作の手順を以下に示します。

操作の手順

複写先システム

  1. 等価性コピーに異常が発生した場合、異常原因を通知するメッセージが出力されます。等価性コピーの異常発生を通知するメッセージを確認します。

    rdb: ERROR: qdg20090u:ストレージ管理製品のコマンドでエラーが発生しました:'ストレージ管理製品コマンドのエラーメッセージ'
  2. RERUNログ抽出の正常終了と等価性コピーの失敗を確認します。

    rdb: INFO: qdg20033i:RERUNログの抽出が完了しました RLC通番=’RLC通番’ RLP名=’RLP名’
    rdb: WARNING: qdg20366w:等価性コピーの操作に失敗したボリュームがあります RLP名=’RLP名’
  3. ACMコマンドのエラーメッセージから異常原因を調査し、原因を取り除いてください。
    ACMレプリケーション管理情報の整合性異常によるエラーの場合は、“A.4 ACMのレプリケーション管理情報の整合性復旧”を参照してください。

  4. rdbbcrlpコマンドを実行して、RLPのコネクション状態と等価性コピー状態を確認します。
    以下の条件にあてはまる場合は、手順5以降で示す手順でコネクション再開処理を実施してください。

    • ディスコネクション状態(Connection:disconnection)で、ディスコネクション原因がACMの異常(DisconnectCause:acm-error)の場合、または

    • コネクション状態(Connection:connection)で、等価性コピー状態(Stat)が“equivalent”以外の状態のボリュームがある場合

      $ rdbbcrlp -V -R -p RLP名
    表示例
    $ rdbbcrlp -V -R -p rlp001
    
    RLPname              : rlp001
    Connection           : disconnection
    DisconnectCause      : acm-error
    
    Id      RECstatus    Stat        OwnPath      OtherPath
    RLM-S   normal       equivalent  /dev/blockdev1@SRC-SV  /dev/blockdev2@TARG-SV
    RLM-R   normal       equivalent  /dev/blockdev2@SRC-SV  /dev/blockdev1@TARG-SV
    rlc001  normal       equivalent  /dev/blockdev3@SRC-SV  /dev/blockdev3@TARG-SV
    rlc002  normal       replicated  /dev/blockdev4@SRC-SV  /dev/blockdev4@TARG-SV
    rlc003  normal       equivalent  /dev/blockdev5@SRC-SV  /dev/blockdev5@TARG-SV
  5. 両システムでrdbbcconコマンドを実行した後、両システムのコネクション状態を確認します。

    $ rdbbccon -p RLP名

    コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
  6. rdbbcrlpコマンドを実行し、等価性コピー異常のリカバリとコネクション状態を確認します。

    $ rdbbcrlp -V -R -p RLP名

5.9.10.2 等価性コピー異常時にRERUNログ抽出が異常終了した場合

RERUNログ抽出実行時に等価性コピーの異常が発生し、RERUNログ抽出が異常終了した場合は、等価性コピーの異常原因調査およびリカバリを実施した後、エラーが発生したRERUNログ抽出を再実行してください。

リカバリ操作の手順を以下に示します。

操作の手順

複写先システム

  1. 等価性コピーに異常が発生した場合、異常原因を通知するメッセージが出力されます。等価性コピーの異常発生を通知するメッセージを確認します。

  2. RERUNログ抽出の異常終了を確認します。以下のコマンドメッセージが出力されます。

    rdb: ERROR: qdg20211u:rdbbcextが異常終了しました 復帰コード 01
  3. 手順1で確認したメッセージについて、ACMのマニュアルを参照して異常原因を調査し、原因を取り除いてください。
    ACMレプリケーション管理情報の整合性異常によるエラーの場合は、“A.4 ACMのレプリケーション管理情報の整合性復旧”を参照してください。

  4. エラーが発生したRERUNログの抽出を再実行します。

    $ rdbbcext -p RLP名