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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

A.4 ACMのレプリケーション管理情報の整合性復旧

ACMのコマンド実行中にシステムダウンなどが発生すると、ACMのレプリケーション管理情報の整合性異常が発生し、その後のACMコマンドの実行ができなくなる場合があります。
この場合、ACMのレプリケーション管理情報の整合性がとれるように復旧する必要があります。

ACMのレプリケーション管理情報の復旧の手順を以下に示します。

  1. RDBREPORTで指定したメッセージログファイルから、等価性コピーの異常発生を通知するメッセージを確認します。

    rdb: ERROR: qdg20090u:ストレージ管理製品のコマンドでエラーが発生しました:'ストレージ管理製品コマンドのエラーメッセージ'
  2. 上記メッセージ中の“ストレージ管理製品コマンドのエラーメッセージ”の内容を確認します。
    swsrp2604のメッセージが出力されている場合は、ACMのレプリケーション管理情報の不整合が発生している可能性があります。
    またswsrp2604のメッセージに続いて、通信先での異常を示すメッセージが出力されている場合は、相手システムのACMのレプリケーション管理情報の不整合が発生している可能性があります。

  3. ACMの資源整合コマンドを実行して、ACMのレプリケーション管理情報を復旧します。
    swsrp2604のメッセージに続いて通信先での異常を示すメッセージが出力されている場合は、相手システム側でACMの整合コマンドを実行します。
    swsrp2604のメッセージのみの場合は、自システム側でACMの整合コマンドを実行します。

    • クラスタ運用(フェイルオーバ運用およびロードシェア運用)の場合

      スタンバイ型クラスタアプリケーションに登録したACMデーモンが運用になっているノードで、環境変数SWSTGNODEを設定してACMのswsrprecoverresコマンドを実行してください。

      $ SWSTGNODE=ACMの論理ノード名
      $ export SWSTGNODE
      $ /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres
    • 非クラスタ運用の場合

      環境変数SWSTGNODEは設定せずに、ACMのswsrprecoverresコマンドを実行してください。

      $ /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres

注意

ACMのswsrprecoverresコマンドを実行する際は、オンラインコマンド、または、オフラインコマンド、RERUNログ抽出コマンド、コネクション再開コマンドを同時に実行しないでください。

参照

  • ACMのメッセージについての詳細は、“Eternus SF AdvancedCopy Managerメッセージ説明書” または“ETERNUS SF Express/Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager メッセージ説明書”を参照してください。

  • ACMのswsrprecoverresコマンドについての詳細は“Eternus SF AdvancedCopy Manager運用手引書” または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。