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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.6
FUJITSU Software

C.3.3 sfcfrmd デーモンが起動しない場合の対処

  ノード起動時、マルチユーザモード遷移時、または、CF 起動の延長で GFS を起動するときに、sfcfrmd デーモンが起動しない場合の対処方法について説明します。

  GFS 共用ファイルシステムを運用するすべてのノードで一貫性のあるデータアクセスができるように、クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動は保留されます。

  sfcfrmd デーモンの起動が保留された場合は以下のメッセージが出力されます。

WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist

  通常は、このメッセージが出力された場合でもクラスタ整合状態が保証され次第、sfcfrmd デーモンは起動するため対処は必要ありません。

  ただし、以下の場合は、クラスタ整合状態が保証されない状態が続くため、GFS 共用ファイルシステムの運用を開始するためには対処が必要となります。

  以下の手順で GFS の運用を開始してください。

◆手順1. すべてのノードでクラスタノード状態を確認します。

  すべてのノードに接続し、Cluster Admin GUI、または、cftool(1M) コマンドを使用して、クラスタ内のすべてのノードの状態を表示し、その結果が、すべてのノードで同じであることを確認します。

# cftool -n <Enter>
Node  Number State       Os      Cpu
sunny 1      UP          Solaris Sparc
moony 2      UP          Solaris Sparc

  すべてのノードで同じ表示結果とならない場合はクラスタパーティションが発生しています。

参照

cftool(1M) の詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“ノードの詳細”または“PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>”の“CF”を参照してください。

◆手順2. クラスタパーティションが発生している場合は、発生した状況に合わせて以下のように対処してください。

◆手順3. クラスタパーティションが発生していない場合は、運用を開始するすべてのノードにおいて、起動が保留されている sfcfrmd デーモンを、sfcfrmstart(1M) で強制起動します。

# sfcfrmstart -f <Enter>