形式
sfcadd -D special[,special,...] t_special
機能説明
sfcadd は、オペランド t_special で指定された代表パーティションを持つ GFS 共用ファイルシステムに対して、ファイルデータパーティションの追加を行います。ファイルデータパーティションの追加は、対象ファイルシステムがアンマウントされている場合に行うことができます。このとき、データの退避/復元は必要ありません。
オプション
以下のオプションが指定できます。
ファイルデータ領域として追加するパーティションをキャラクタ特殊ファイルのパス名で指定します。複数のパーティションを追加する場合は、キャラクタ特殊ファイルのパス名をカンマで区切って指定します。
オペランド
以下のオペランドが指定できます。
処理の対象とする GFS 共用ファイルシステムの代表パーティションのキャラクタ特殊ファイルのパス名を指定します。
使用例
代表パーティションが /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 である既存の GFS 共用ファイルシステムに対して、ファイルデータパーティションとして /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume02 と /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume03 を新規に追加する場合。
# sfcadd -D /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume02,/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume03 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter> |
関連項目
注意事項
共用する各ノードでの情報が必要なため、ファイルシステムを共用するすべてのノードが起動している状態でしかファイルシステムの拡張は行えません。
sfcadd は、mkfs_sfcfs(1M) で設定した最大パーティション数 (maxvol) を超えてパーティションの追加はできません。また、パーティション追加により、mkfs_sfcfs(1M) で設定した最大ファイルデータ領域サイズ (maxdsz) を超えてしまう場合は、管理領域不足によりファイルデータ領域の空き領域の一部を使用できなくなる場合があります。
sfcadd を実行する場合には、対象のファイルシステムの状態が正常である必要があります。正常でない場合に sfcadd が
“file system (partition-name) is corrupted. To Fix: fsck -F sfcfs partition-name”
のメッセージを出力しますので、fsck_sfcfs(1M) によりファイルシステム状態を修復してから sfcadd を再実行してください。