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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.6
FUJITSU Software

A.2.4 エラーメッセージ MDS (sfcfsmg デーモン)

  ここでは、GFS 共用ファイルシステムの MDS (sfcfsmg デーモン)のエラーメッセージを説明します。

ERROR: sfcfs_mds:0001: v_count != 0 inode=ino_pointer ino=ino_num

説明

  ファイルシステム内の iノード (ino_num) 解放時に異常を検出しました。

対処

  FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

ERROR: sfcfs_mds:1001: MDS is failed

説明

  MDS のリカバリマウントに失敗しました。

対処

  FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

ERROR: sfcfs_mds:1002: primary MDS is terminated

説明

  プライマリ MDS が異常終了しました。

対処

  FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

ERROR: sfcfs_mds:1004: can't execute primary MDS
ERROR: sfcfs_mds:1
005: can't execute secondary MDS

説明

  プライマリ MDS またはセカンダリ MDS の起動に失敗しました。

対処

  以下の点を確認してください。

  • メモリが不足していないか。

    • Solaris OS のメモリ不足を示すメッセージがコンソールに出力されているかを確認してください。

  • ネットワークの接続状態が正常であるか。

    • DNS サーバが正常に動作しているか確認してください。

    • LAN の接続が正常であるか確認してください。

    • ネットワークインタフェースが動作しているか ifconfig(1M) で確認してください。

  • ネットワークの設定が正常であるか。

    • ファイルシステムを共用するノードの IP アドレスがすべて、ホストデータベース (例: /etc/inet/hosts) に、正しく登録されているかを確認してください。詳細については、本書の“11.2.2 ホストデータベースへの登録”を参照してください。

    • /etc/resolv.conf に DNS サーバの IP アドレスが記述されているか確認してください。

    • /etc/nsswitch.conf が正しく設定されているか確認してください。

    • GFS で利用するポートのアクセスを拒否しないようにファイアウォールが設定されているか確認してください。

  • GDS のボリュームの状態が正常であるか。

    • sdxinfo コマンドで GDS のボリュームが正常な状態か確認してください。sdxinfo の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“付録D.6 sdxinfo”を参照してください。

  • ディスクが故障していないか。

    • GDS のドライバ、またはディスクドライバのエラーメッセージが /var/adm/messages に出力されていないか確認してください。エラーメッセージが出力されている場合には、メッセージに対応した対処を行ってください。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”または接続しているディスク装置のマニュアルを参照してください。

  • ファイルシステム構成情報の状態が正常であるか。

    • 下記の 3つのコマンドを実行し、sfcinfo(1M), sfcrscinfo(1M) が表示する共用ノードのホスト名、および、sfcgetconf(1M) によって得られた sfcadm(1M) 実行行の -m オプションに指定されているホスト名が同じであることを確認してください。

      • sfcinfo -n <当該ファイルシステムの代表パーティション>

      • sfcrscinfo -m <当該ファイルシステムの代表パーティション>

      • sfcgetconf -d <当該ファイルシステムの代表パーティション> <情報格納ファイル名>

    • 同じでない場合は、sfcgetconf(1M) によって得られた sfcadm(1M) 実行行の -m オプションを -u オプションに変更したコマンド行を実行してください。

  上記で解決しない場合は、FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
コマンドの詳細については、sfcinfo(1M), sfcrscinfo(1M), sfcgetconf(1M) を参照してください。また、sfcgetconf(1M) で得られる sfcadm(1M) コマンド実行行の詳細については、本書の“9.6 管理パーティション情報のバックアップ”、および“9.7 管理パーティション情報のリストア”を参照してください。

ERROR: sfcfs_mds:1006: can't execute MDS

説明

  MDS の起動に失敗しました。

対処

  FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

ERROR: sfcfs_mds:1007: fsid: MDS terminated because logreplay failed. errcode=errcode

説明

  ファイルシステムの MDS によるログリプレイが失敗しました。

対処

  FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。

ERROR: sfcfs_mds:1008: fsid: Filesystem status is FSBAD, so MDS can not run.fs_clean=fs_clean

説明

  MDS がファイルシステムの異常を検出したため起動に失敗しました。

対処

  該当ファイルシステムを全ノードでアンマウントし、fsck_sfcfs(1M) を "-o nolog" 指定で実行してください。

ERROR: sfcfs_mds:1009: fsid: MDS terminated abnormally because I/O error occurred continuously on meta-data area of the disk.

説明

  メタデータ領域に対して I/O エラーが継続的に発生したため MDS が異常終了しました。

対処

  運用を再開するには、最初にフルチェックの fsck_sfcfs(1M) を実行してください。

  その後、ファイルシステムをバックアップして、ディスク交換などによりハードウェアの不良原因を取り除き、バックアップしたデータをリストアすることでファイルシステムの復旧を実施してください。