"3.4 /etc/opt/FJSVmpnet/conf/hostsファイル"で指定したマルチパス機能のTCP/IP接続するMPNETインターフェースに対するIPv4論理インターフェースを定義します。このファイルの定義は省略できます。本定義は、マルチリンクイーサネット方式の送信先/送信元IPアドレス分散方式を使用する場合など、複数のIPv4論理アドレスが必要な場合に有効です。
あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写し、通信形態に合わせた設定を行ってください。
#ident "@(#)config Rel 2.2 02/06/07 FUJITSU" # # /etc/opt/FJSVmpnet/conf/hostname file # # # Set the virtual IP host name on the this machine. # # format: # interface-name(VIF) hostname # # example: # mpnet0:1 server1 # mpnet1:1 server2 #
エントリーの形式を以下に示します。
interface-name(VIF) hostname
各パラメーターについて以下に説明します。
MPNETインターフェースに対する論理インターフェース名を指定します。
論理インターフェース名は、"3.2 /etc/opt/FJSVmpnet/conf/configファイル"で定義したインターフェース名に":"とインスタンス番号(1-255の数字)で構成されています。
/etc/inet/hostsファイルに定義したホスト名またはIPv4アドレスを定義します。
下記に定義例を示します。
#ident "@(#)config Rel 2.2 02/06/07 FUJITSU" # # /etc/opt/FJSVmpnet/conf/hostname file # # # Set the virtual IP host name on the this machine. # # format: # interface-name(VIF) hostname # # example: # mpnet0:1 server1 # mpnet1:1 server2 # mpnet0:1 srv_host0_1 mpnet1:1 srv_host1_1
注意
本定義を行い、mpnet_ifinitコマンドまたはmpnet_ifconfigコマンドを実行することで、TCP/IPインターフェースの活性化/非活性化ができます。ただし、クラスタシステムで使用するインターフェースの場合、本コマンドを使用して活性化/非活性化はできません。
ホスト名を指定する場合は、あらかじめ/etc/inet/hostsファイルにIPアドレスを定義しておく必要があります。また、ネットマスク値の設定が必要な場合は、/etc/inet/netmasksファイルに定義を行ってください。IPアドレスの設定やネットマスク値の設定については、Solarisマニュアルを参照してください。
クラスタシステム使用時、論理IPアドレスでのIPアドレス引き継ぎはサポートしていません。IPアドレス引き継ぎを行う場合には、MPNETインターフェースのIPv4アドレスでIPアドレス引き継ぎを行う必要があります。