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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.6 (マルチパス機能編)
FUJITSU Software

3.3 /etc/opt/FJSVmpnet/conf/parametersファイル

インターフェースごとにMPNETの動作情報を定義します。このファイルの定義は省略できません。

あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写し、通信形態に合わせた設定を行ってください。

#ident "@(#)config  Rel 2.2 02/06/07  FUJITSU"
#
#       /etc/opt/FJSVmpnet/conf/parameters file
#
#
# Set the interface parameters on the this machine.
#
# format:
# interface-name   MAC-address:func-mode:trunk-mode    cluster
#
# example:
# mpnet0           -:0:0                               none
# mpnet1           020000000000:0:0                    none
#
 

エントリーの形式を以下に示します。

interface-name MAC-address:func-mode:trunk-mode cluster


各パラメーターについて以下に説明します。

interface-name

MPNETのインターフェース名を指定します。
インターフェース名は、"3.2 /etc/opt/FJSVmpnet/conf/configファイル"で定義したインターフェース名を指定します。
設定内で一意となるように設定してください。

MAC-address

MACアドレスを指定します。
指定したMACアドレスは、一つのインターフェースが構成する通信パス間をMACアドレス引き継ぎする際に使用されます。
グローバルMACアドレスで通信パス間のMACアドレス引き継ぎを行う場合は、"-"を指定してください。
それ以外の値でMACアドレス引き継ぎを行う場合は、任意のMACアドレスを16進数12桁で指定してください。

注意

  • MACアドレスにマルチキャストアドレス、ブロードキャストアドレスは指定できません。

  • クラスタシステム使用時、MACアドレスに"-"(グローバルMACアドレス)を指定した場合、使用するMACアドレスは各ノードのグルーバルMACアドレスが使用されます。
    つまり、運用ノードで使用していたMACアドレスを待機ノードに引き継ぎできません。
    運用ノードで使用するMACアドレスを待機ノードでも使用する場合は、必ずMACアドレス値を設定する必要があります。

func-mode

動作モードを指定します。"表3.2 動作モードの値一覧"の値が指定できます。

表3.2 動作モードの値一覧

動作モード

0

マルチパス方式を使用します。

1

マルチリンクイーサネット方式を使用します。

上記以外の値を設定した場合、活性化できません。

trunk-mode

マルチリンクイーサネット方式でのデータ分散方式を指定します。
func-modeパラメーターで、"1"(マルチリンクイーサネット方式)を指定した場合に有効であり、"0"(マルチパス方式)を指定した場合は、必ず"0"を指定してください。
"表3.3 データ分散方式の値一覧"の値が指定できます。

表3.3 データ分散方式の値一覧

データ分散方式

0

MACアドレス分散方式を使用します。

1

ラウンドロビン分散方式を使用します。

2

送信先IPアドレス分散方式を使用します。

3

送信先/送信元IPアドレス分散方式を使用します。

上記以外の値を設定した場合、活性化できません。

cluster

該当インターフェースがクラスタ対象か非対象か指定します。
クラスタ非対象の場合、必ず"none"を指定してください。
クラスタ対象の場合、スペース(空白)を指定してください。クラスタの環境設定方法については、"第7章 クラスタシステム上での運用"を参照してください。


下記に定義例を示します。