インターフェースごとにMPNETの動作情報を定義します。このファイルの定義は省略できません。
あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写し、通信形態に合わせた設定を行ってください。
#ident "@(#)config Rel 2.2 02/06/07 FUJITSU" # # /etc/opt/FJSVmpnet/conf/parameters file # # # Set the interface parameters on the this machine. # # format: # interface-name MAC-address:func-mode:trunk-mode cluster # # example: # mpnet0 -:0:0 none # mpnet1 020000000000:0:0 none #
エントリーの形式を以下に示します。
interface-name MAC-address:func-mode:trunk-mode cluster
各パラメーターについて以下に説明します。
MPNETのインターフェース名を指定します。
インターフェース名は、"3.2 /etc/opt/FJSVmpnet/conf/configファイル"で定義したインターフェース名を指定します。
設定内で一意となるように設定してください。
MACアドレスを指定します。
指定したMACアドレスは、一つのインターフェースが構成する通信パス間をMACアドレス引き継ぎする際に使用されます。
グローバルMACアドレスで通信パス間のMACアドレス引き継ぎを行う場合は、"-"を指定してください。
それ以外の値でMACアドレス引き継ぎを行う場合は、任意のMACアドレスを16進数12桁で指定してください。
注意
MACアドレスにマルチキャストアドレス、ブロードキャストアドレスは指定できません。
クラスタシステム使用時、MACアドレスに"-"(グローバルMACアドレス)を指定した場合、使用するMACアドレスは各ノードのグルーバルMACアドレスが使用されます。
つまり、運用ノードで使用していたMACアドレスを待機ノードに引き継ぎできません。
運用ノードで使用するMACアドレスを待機ノードでも使用する場合は、必ずMACアドレス値を設定する必要があります。
動作モードを指定します。"表3.2 動作モードの値一覧"の値が指定できます。
値 | 動作モード |
---|---|
0 | マルチパス方式を使用します。 |
1 | マルチリンクイーサネット方式を使用します。 |
上記以外の値を設定した場合、活性化できません。
マルチリンクイーサネット方式でのデータ分散方式を指定します。
func-modeパラメーターで、"1"(マルチリンクイーサネット方式)を指定した場合に有効であり、"0"(マルチパス方式)を指定した場合は、必ず"0"を指定してください。
"表3.3 データ分散方式の値一覧"の値が指定できます。
値 | データ分散方式 |
---|---|
0 | MACアドレス分散方式を使用します。 |
1 | ラウンドロビン分散方式を使用します。 |
2 | 送信先IPアドレス分散方式を使用します。 |
3 | 送信先/送信元IPアドレス分散方式を使用します。 |
上記以外の値を設定した場合、活性化できません。
該当インターフェースがクラスタ対象か非対象か指定します。
クラスタ非対象の場合、必ず"none"を指定してください。
クラスタ対象の場合、スペース(空白)を指定してください。クラスタの環境設定方法については、"第7章 クラスタシステム上での運用"を参照してください。
下記に定義例を示します。
Ethernet接続環境定義例
#ident "@(#)config Rel 2.2 02/06/07 FUJITSU" # # /etc/opt/FJSVmpnet/conf/parameters file # # # Set the interface parameters on the this machine. # # format: # interface-name MAC-address:func-mode:trunk-mode cluster # # example: # mpnet0 -:0:0 none # mpnet1 020000000000:0:0 none # mpnet0 -:0:0 none mpnet1 020000000001:0:0 none