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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

2.2.4 ネットワークファイルの設定(Solaris、Linux)

データベーススペースを、ネットワークファイル上のストレージデバイスに作成する場合には、以下の操作を行ってください。

なお、ユーザログテーブルが動作するマシンをNFSクライアント、NFSによる接続先をNFSサーバと呼びます。

NFSサーバ側の操作

NFSサーバ側でマウントされるディレクトリに対し、NFSクライアントのスーパユーザが読込みおよび書込みを行えるようにアクセス権限を設定します。

以下に例を示します。

$ share -F nfs -o rw=NFSクライアント名,root=NFSクライアント名 ディレクトリ名

備考.ディレクトリ名には、NFSサーバ側でマウントされるディレクトリ名を絶対パス名で指定してください。上記のコマンドは、スーパユーザ権限で実施してください。



/etc/exportsファイルを編集します。

ディレクトリ名 NFSクライアント名(rw,no_root_squash) 

備考.ディレクトリ名には、NFSサーバ側でマウントされるディレクトリ名を絶対パス名で指定してください。ファイルの編集は、スーパユーザ権限で実施してください。

NFSクライアント側の操作

NFSクライアント側からNFSサーバ側のディレクトリをマウントします。

以下に例を示します。

$ mount -F nfs -o soft NFSサーバ名:ディレクトリ名 マウントポイント

備考.ディレクトリ名には、NFSサーバ側でマウントされるディレクトリ名を絶対パス名で指定してください。マウントポイントには、NFSクライアント側でマウントするディレクトリ名を指定してください。上記のコマンドは、スーパユーザ権限で実施してください。

$ mount -t nfs -o soft NFSサーバ名:ディレクトリ名 マウントポイント

備考.ディレクトリ名には、NFSサーバ側でマウントされるディレクトリ名を絶対パス名で指定してください。マウントポイントには、NFSクライアント側でマウントするディレクトリ名を指定してください。上記のコマンドは、スーパユーザ権限で実施してください。

注意

NFSマウントの方式はソフトマウントを指定してください。ハードマウントにすると、ネットワークまたはNFSデーモンの問題によりアクセス不能になっても、NFSサービスによってアクセスが成功するまで繰り返し再試行されます。したがって、ネットワーク上のデータベーススペースにアクセスするアプリケーションは無応答状態になる場合があります。

ハードマウント時にSymfoware/RDBが無応答状態になった場合は、ネットワークまたはNFSデーモンが正常に動作しているか確認してください。異常が発見された場合には、その原因を取り除いてください。

参照

NFSサービスの詳細は、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。