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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

2.2.3 ローデバイスの作成(Windows)

高信頼性ログ機能では、SafeCLUSTERをインストールしている場合に資源をローデバイスに配置することができます。

資源をローデバイスに配置する場合は、ローデバイスを作成してください。

以下に作成手順を示します。

太線で囲んでいる作業について、以下に示します。

  1. 共用ディスクのパーティション分割

    共用ディスクのパーティション分割を行います。

    Windows Serverの場合

    [スタート]メニューの[コントロールパネル]にある[管理ツール]のコンピュータの管理(ディスクの管理)で行います。詳細については、“ヘルプとサポート”を参照してください。

  2. 共用ディスクのパーティションの割当て

    共用ディスクのパーティションにSafeCLUSTERのcldefdosdevコマンドを使用して論理ドライブ名を割り当てます。なお、ドライブ文字の割り当ては行わないようにしてください。

    また、物理ドライブ番号(Physical Drive Number)またはパーティション番号(Partition Number)の情報はSafeCLUSTERのclgetdiskinfoコマンドで確認してください。

    注意

    パーティションに割り当てる論理ドライブ名は、運用ノードおよび待機ノードで同一にしてください。

    clgetdiskinfoコマンドを実行した場合

    -------------------------------------------------------------------------------
    Physical Drive Number:        1
    Signature:                    0xdbb16fd4
    DOS Device Name:    PhysicalDrive4
    Partition Starting Offset      Partition Length    DOS Device    Volume      File
    Number    (byte)              (byte)                Name          Label    System
        1      0x0000000000004000  0x000000001fffc000  SHD_RAW_DIC      ?        ?
        2      0x0000000020004000  0x000000001fffc000  SHD_RAW_DIR      ?        ?
        3      0x0000000040004000  0x000000001fffc000  SHD_RAW_LOGM     ?        ?
        4      0x0000000060004000  0x000000001fffc000  -                ?        ?
    -------------------------------------------------------------------------------
    Physical Drive Number:        2
    Signature:                    0x6294ff1a
    DOS Device Name:    PhysicalDrive8
    Partition Starting Offset      Partition Length    DOS Device    Volume    File
    Number    (byte)              (byte)                Name          Label    System
        1      0x0000000000007e00  0x00000000ffea9600  C:              -        NTFS
        2      0x00000000ffeb1400  0x000000011e509000  D:              -        NTFS
    -------------------------------------------------------------------------------

    物理ドライブ番号が1、パーティション番号が4のパーティションに論理ドライブ名“SHD_RAW_TL”を割り当てる場合

    > cldefdosdev -a 1 4 SHD_RAW_TL

    注意

    Symfoware/RDBのローデバイスは、論理ドライブ名を使用して定義します。

    Symfoware/RDBでローデバイス名を指定する場合は“\\.\論理ドライブ名”の形式で指定します。

    論理ドライブ名“SHD_RAW_TMPLOG”の設定されているローデバイス名の表記

    \\.\SHD_RAW_TMPLOG

    論理ドライブ名を設定後、対象ディスクを「ディスクフィルタドライバの制御対象」として登録するまでの間にノードの再起動を行うと、設定した論理ドライブ名は削除されます。


  3. 論理ドライブ名の確認

    Symfoware/RDBの資源を配置するローデバイスに対して、正しく論理ドライブ名が設定されているか、SafeCLUSTERのclgetdiskinfoコマンドで以下の点を確認してください。

    • パーティションのサイズに誤りがないか確認する

    • パーティションに設定した論理ドライブ名に誤りがないか確認する

    • 同じ論理ドライブ名を複数のディスクのパーティションに設定していないか確認する

      注意

      論理ドライブ名を割り当てたあとに、パーティションのサイズなどを変更する場合は、対象ディスクに割り当てた論理ドライブ名をすべて削除してから行ってください。

      物理ドライブ番号が1、パーティション番号が4のパーティションの論理ドライブ名“SHD_RAW_TL”を削除する場合

      > cldefdosdev -d 1 4 SHD_RAW_TL
  4. 共用ディスクをSafeCLUSTERのディスクフィルタドライバに設定

    SafeCLUSTERのcldisksetupコマンドのyオプションで、共用ディスクをSafeCLUSTERのディスクフィルタドライバの制御対象とします。なお、制御対象のディスクはノードの再起動後にSafeCLUSTERによりアクセス排他制御が行われます。設定を解除する場合は、cldisksetupコマンドのnオプションを実行してください。

    物理ドライブ番号が1のディスクをディスクフィルタドライバの制御対象にする場合

    > cldisksetup -y 1

参照

“共用ディスク制御の環境設定”、“cldisksetup”、“clgetdiskinfo”および“cldefdosdev”の詳細は、“SafeCLUSTER/Standard 導入運用ガイド”を参照してください。