メモリやディスクの空き領域などのシステムリソースが不足した場合などのようにシステムの動作が不安定になった場合は、Mirroring Controllerが自動で切り離しを実施できないことがあります。
以下の方法により手動で切り離しを実施してください。
“3.5 スタンバイサーバの手動切り離し”を参照して、手動で切り離しを実行する
プライマリサーバで、mc_ctlコマンドをdetachモードで実行し、強制的に切り離しを行う
例)
> mc_ctl detach -M D:\mcdir\inst1
ポイント
データベースサーバ間での通信ができない状況であっても、プライマリサーバでmc_ctlコマンドのdetachモードを実行することで、スタンバイサーバのフェンシングを行い、強制的に切り離し処理を行うことが可能です。
以下の場合にスタンバイサーバのフェンシングを行わないため、事前にスタンバイサーバのデータベースのMirroring Controllerとインスタンスを停止してください。
強制切り離し実行時に--no-fencingオプションを指定
サーバ識別子.confファイルのheartbeat_error_actionの設定がmessageの場合に、フェンシングコマンドを利用する設定を行っていない(サーバ識別子.confファイルのfencing_commandパラメータを省略)
サーバ識別子.confファイルのheartbeat_error_actionの設定がfallbackの場合
参照
データベース多重化運用への復旧
データベース多重化運用へ復旧するには、“4.1.2.2 スタンバイサーバの組込み”を参照してください。