一時的なシステムリソース不足の発生のようにシステムの動作が不安定になった場合は、Mirroring Controllerが自動切り替えに失敗することがあります。
以下の方法により手動で切り替えを実施してください。
“3.4 プライマリサーバの手動切り替え”の手順を参照して、手動で切り替えを実行する
スタンバイサーバで、mc_ctlコマンドをswitchモードで--forceオプションを指定して実行し、強制的に切り替えを行う
例)
> mc_ctl switch -M D:\mcdir\inst1 --force
ポイント
データベースサーバ間の通信ができない状況であっても、スタンバイサーバでmc_ctlコマンドのswitchモードに--forceオプションを指定して実行することで、プライマリサーバのフェンシングを行い、強制的に切り替え処理を行うことが可能です。
以下の場合にプライマリサーバのフェンシングを行わないため、事前にプライマリサーバのデータベースのMirroring Controllerとインスタンスを停止してください。
強制切り替え実行時に--no-fencingオプションを指定
サーバ識別子.confファイルのheartbeat_error_actionの設定がmessageの場合に、フェンシングコマンドを利用する設定を行っていない(サーバ識別子.confファイルのfencing_commandパラメータを省略)
サーバ識別子.confファイルのheartbeat_error_actionの設定がfallbackの場合
参照
データベース多重化運用への復旧
データベース多重化運用へ復旧するには、“4.1.1.2 スタンバイサーバの組込み”および“4.1.1.3 プライマリサーバの切り戻し”を参照してください。