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Interstage List Works V10.3.3 保守手引書
FUJITSU Software

2.4.1 List Worksサーバの追加、移行

帳票保管活用機能の運用中における、List Worksサーバの追加、移行について説明します。


(1) List Worksサーバの追加 <EEのみ>

現在使用しているList Worksの動作環境において、List Worksサーバを追加し、保管フォルダの共有運用を行う手順を以下に示します。

ただし、保管フォルダの共有運用は、List Works EEをインストールした環境でのみ可能です。

注意

  • SE環境からEE環境への移行については、環境構築手引書に掲載しています。

    SE環境からEE環境への移行の詳細は、“環境構築手引書”を参照してください。
  • 移動先の共有フォルダのフォルダ構成は、既存のList Worksサーバと同じ構成にしてください。


Windows版の場合
  1. 追加するList Worksサーバに対して、List Worksの導入、動作環境の構築を行います。

    List Worksの導入、動作環境の構築については、“インストールガイド”、および“環境構築手引書”を参照してください。
  2. 既存、および追加するリスト管理サーバの、リスト管理サーバの環境設定で、保管フォルダの共有運用の設定をします。

  3. 共有サーバに第一階層の保管フォルダを作成します。

    (既存のList Worksサーバの保管フォルダが既に共有フォルダにある場合は、3.以降の作業は不要です。)

  4. リストナビで、既存のList Worksサーバの第二階層以下の保管フォルダを、3.で作成した保管フォルダ配下に移動します。

    リスト管理サーバの環境設定については、“環境構築手引書”を参照してください。


Solaris版の場合
  1. 追加するList Worksサーバに対して、List Worksの導入、動作環境の構築を行います。

    List Worksの導入、動作環境の構築については、“インストールガイド”、および“環境構築手引書”を参照してください。
  2. 既存のList Worksサーバのシステムディレクトリ(lvenvnameに指定したList Worksのシステムディレクトリ)を、共有ファイルシステム上のディレクトリに移動します。(既に共有ファイルにある場合は不要です。)

  3. 既存、および追加するList Worksサーバにおいて、以下の設定を行います。

    • サーバ動作環境ファイルの(lvsvenv)のCLUSTERキーワード(クラスタ運用)に「1(フォルダの共有運用を行う)」を指定

    • 環境設定ファイル(/(List Worksのインストールディレクトリ)/FJSVlw-sv/etc/lvenvname)に共有ファイルのシステムディレクトリのパス名を設定

      サーバ動作環境ファイルの設定、および環境設定ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。


(2) List Worksサーバの移行

List Worksサーバを移行する場合、リスト管理サーバ、List Worksクライアント、および富士通ホストやアプリケーションサーバなど印刷データの送信元では、設定の変更が必要です。


帳票出力元の環境修正

富士通ホスト、アプリケーションサーバ、アプリケーションコンピュータ、およびIBMビジネスサーバ帳票などの帳票出力元が、帳票や印刷資源の転送に使用しているJCL、転送用アプリケーションで、帳票出力先となるリスト管理サーバの設定を変更します。


List Worksサーバの移行

移行元となるList Worksサーバに登録されている帳票の中に、今後も必要な帳票が存在する場合は、以下の操作で移行します。移行方法は以下のとおりです。

  1. 移行先となるList Worksサーバに対し、List Worksの導入、環境構築を行います。

    各作業の詳細は、“環境構築手引書”を参照してください。
  2. 移行元List Worksサーバにおいて、受信フォルダ、保管フォルダ、ファイリングフォルダ、オーバレイ、および印刷資源を退避します。退避したデータを、移行先List Worksサーバに移動します。

    Windows版では、エクスプローラなどで移動(複写)します。

    Solaris版では、移行元List Worksサーバの保管フォルダや印刷資源を、移行先List WorksサーバにFTPなどを使用して転送します。

    各フォルダ、オーバレイ、印刷資源のデータを退避する方法については、“1.6 帳票と印刷資源の退避、復元”を参照してください。
  3. 保管データベースのデータをバックアップして、移行先List Worksサーバで復元します。

    保管データベースのデータを退避/復元する方法については、“2.9 保管データベースの容量拡張/再構築”を参照してください。
  4. 各フォルダ、オーバレイ、および印刷資源を、移行先の各フォルダ、オーバレイ格納先、印刷資源格納先に格納します。この際、フォルダの階層構造は崩さずに復元してください。

    各フォルダ、オーバレイ、印刷資源のデータを復元する方法については、“1.6 帳票と印刷資源の退避、復元”を参照してください。
  5. オペレーティングシステムによる認証を利用している場合は、移行先List Worksサーバに、利用者の追加を行います。

  6. 利用者定義文字を再転送します。

注意

  • 移行先における各ファイルの所有者、グループ、アクセス権は、移行元と同じ設定にしてください。

  • 旧バージョンからの移行については、環境構築手引書に掲載しています。

    旧バージョンからの移行の詳細は、“環境構築手引書”を参照してください。
  • 移行元と移行先の保管フォルダの物理パス名が異なる場合は、F5CWCKFPコマンドで、保管データベース上の保管フォルダの物理パス名を変更できます。

    F5CWCKFPコマンドを使用した、第一階層の保管フォルダの格納場所(物理パス)の変更方法については、“2.2.2 保管フォルダの構成と設定の変更”を参照してください。

List Worksクライアントの接続先の変更

移行元のリスト管理サーバから、移行先となるリスト管理サーバに、接続先を変更します。